エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

道端の雑草 豊かな自然

2016-11-11 | 環境問題

市道から我が家までの100mほどの私道は、今どき市内ではほとんど見られないデコボコ道だ。

雪の季節の並々ならぬ苦労を思い、市道への編入を訴え続けているが、いまだに実現されない。

でも、道の両側に雑草が生い茂るこの道がコンクリート化されずに良かったと思っている。

   

いま晩秋の道端には、最後の花を咲かせるカタバミにヤマトシジミが吸蜜し、

黄色い草モミジにヨモギハムシの小さな命の営みが見られる。

色づいたブスは宝石のように美しい。

雪解けにはフキノトウも顔を出し、オオイヌノフグリが元気に咲き、ツクシが背比べをする。

小学生の孫のタンポポ観察のフィールドになったこともあった。

このデコボコ道の草むらは小さな生き物のすみかだ。

ときに佇み、ときにみずみずしい草むらに踏み込み、毎日新しい発見をする。

四季折々に豊かに輝いているその道ばたの雑草を楽しみながら、味気ないコンクリートの文化を反省している。

 

 ナナカマド   カリンまだ葉は緑色

  日一日濃くなるモミジ