晩秋の庭の日だまりに、じっとして動かないアキアカネを眺めながら、この一年の里山を巡りを振り返っている。
今年も徐々に自然環境の荒廃が進んでいる。
そんな警鐘を発することはできても、その達成への具体化は難しいと痛感している。
行政にも応援を期待して要望や提言をしてきたが、積極性は見られず残念だ。
身近に絶滅寸前の小さな虫たちを見るとき、それらを拒む方策は皆無と言って良い。
例えば身近な池でも、長い間にそこに棲みついたトンボを始め、貴重な水生生物の生息が脅かされ消えていった。
世の中、いつか叫ばれた自然環境保護の機運は今はない。
盛り上がる観光会津の声も、経済優先でなくもっと豊かな自然環境に目を向けて欲しい。
里山の自然環境は数十年単位で明らかに貧しくなり、既に見られなくなった幾多の虫たちを取り戻したい思いで一杯だ。
地域の開発にももっと小さな自然をおもんばかる、きちんとした環境アセスメントが大切と思っている。
以下は、勝手に呼んでいた”トンボ池の変容だ。
今は・・・→
今は・・・ →
今は・・・ →
左側の写真は、2007~2009年の写真 それが今や→ 右は今年20016年の写真へ カヤがはびこり、ほぼ池の9割を占めている。
もう5~6年前までは毎年見られたマダラナニワトンボも、チョウトンボもすっかり姿を消した。
トンボだけではない、水生生物も見られ無くなった。6~7年前からポンプが故障、一時水量が減り、水面に油も浮いて、池の水温は42℃にもなった。
一昨年、長年訴えてきたポンプの修理がされ、6年ぶりに水量は確保された。でも、池の植生の変化への対応も考えなければならない。
いま開放水面は1割程か、周囲から池は見えなくなてしまった。
専門家に参画してもらい、ふさわしい水辺環境を検討して欲しいと思っている。
さらに、数年前に確認した「要注意外来生物」に指定されるアメリカザリガニがかなり増えている。
雑食性のため、水生生物のみならず水草も食べつくし豊かだった生態系も崩壊の危機にある。
取り返しのつかない状況になる前に、駆除を急ぐ必要がある。
行政には、気づいたときに要望を繰り返してきたが、かつての水辺環境復活が急務だ.。日々悩んでいる。
《以前見られた水生生物》
マダラナニワトンボ
もう見られない
チョウトンボ
最近見られなくなった
オオアオイトトンボ集団産卵 今はめっきり減った
ゲンゴロウ オオルリボシヤンマ捕食 コイムシ マツモムシ ・・・・・
きれいなビオトープだった。