エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

真冬の小田山

2020-01-19 | 日々の生活

春を思わせる穏やかな日曜日となった。

孫たちに食事を誘われたが、僕は里山へ、ばーちゃんだけがご一緒した。   

例年、この時期には、スノーシューで林間を巡ることはあったが雪のない里山を巡ることはなかった。

子どもの森公園をのぞき、小田山へ寄った。

シーズン中はしばしば訪れるが、真冬の、まだ1月に行くことはなかった。

池の周りをゆっくり歩いて冬を探した。動くものはない。

0.058(μSv/h) イノシシの掘り跡

春を思わせる陽に、いくつも転がるりドングリに伸び始めた根が見えた。毎時0.23マイクロシーベルト)

夏にはオニヤンマが行き交うせせらぎのほとりには、もうミズバショウが伸びていた。

キアゲハの幼虫が付くセリも鮮やかな緑色に浮かんできた。

 

 

 

  ナツツバキ

実が膨らみ始めたマユミの枝にセミの抜け殻を沢山見つけたっけ。

途中で雨が強まり、駆け足でバスに飛び乗った。そんな雨の中の自然観察を思い出した。数ヶ月前の思い出だ。

こうして、時が流れていくのだ。

  

久しぶりに小田山公園へ寄った。いつの間にかあちこちに案内表示が立派に建てられていた。

柴五郎、田中玄宰などの名前に古の城下町を思った。

静かな林間にさえずりが聞こえ、突然、目の前にカケスが飛んできた。

 

西軍の砲台跡からお城を眺めた。ふと、150年前を偲んだ。

残念ながら磐梯は裾野だけが白く輝き、雲の中だった。

  

  クロモジつぼみ

こう温かいと、雪が積もることはあるのだろうか心配になる。

今年は、本格的寒さもなく春を迎えそうな気がする。