新聞の読者投稿欄に掲載された。
新型コロナ感染の克服を願う観点からの投稿だったが、表題は人種差別を願うものになっていた。
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「世界の人種差別 克服を願う」
米国では警察官の発砲により黒人が死亡する報道が相次ぎ、人種差別問題が再燃し大統領選の争点にもなっている。
ふと、もう半世紀以上前の、人種差別撤廃を求めるワシントン大行進でのキング牧師の演説を思い浮かべた。
理想を追求して「I Have a Dream」(私は夢見ている)を連呼する力強い牧師の演説をYouTubeで聞いて、
涙がこぼれた。
と同時に、あの時の大行進で歌われたウイ・シャル・オーヴァーカムを口ずさんだ。
当時大学生だった私もよく歌い、それはベトナム戦争反対や公民権運動を象徴する歌ともなった。
歌詞には、
”私たちは乗り越えなければならない いつの日にか 私たちは手を取り合わねばならない いつの日にか” とある。
時代も異なり、静かすぎる歌だが、We Shall Overcomeはいま、
新型コロナ感染に苦しむ世界にその克服を願う歌に聞こえてきた。(2020.11.11 掲載)
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