孫の迎えを頼まれ小学校へ行った。
授業が終わるまでの間、昇降口前の雪の庭に眼をやると雪吊りの松が夕日に映え、素晴らしい風情を楽しむことができた。
一隅に、雪の帽子をかぶった二宮金次郎の石像が建っていた。
薪を背負いながら本を読んでいる懐かしい姿に遥か過ぎにし童心に返った。
生徒昇降口に美しい風情 雪吊りの赤松が
その台座には「以徳報徳」とあり、あらためて勤勉・倹約・忍耐・・・もろもろの徳目を実践した金次郎と、時代は変わっても子どもたちに伝えたい大切な心を思った。
昨今、全国の小学校で金次郎像が撤去されているという。
「児童の教育方針にそぐわない」とか「子どもが働く姿は勧められない」、「歩きスマホを肯定しかねない」などが理由と聞くが、それはおかしいと思う。
下校する児童たちに、立ち止まって金次郎像を見上げてほしいと思った。
校舎前に一人たたずむ金次郎
(2020.12.22)