エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

時間を考える

2021-02-25 | 日々の生活

   このところ数日温かくく春を思わせたが、昨日、今日と冬へ逆戻り。

昨日の吹雪はひどかった。庭に残る雪に新しい雪が瞬く間に積もり始めた。

  雪の季節はほぼ毎朝、孫娘を学校まで送っている。もうしばらになった。

帰宅して遅い朝食を摂り籐椅子に座って、雪の庭を眺める。新聞に目を通す。このひとときが好きだ。

手袋を付けパソコンを立ち上げる。

  ユキヤナギ    

虫や緑のない雪の季節、ブログの話題は雪景色、備忘録ばかりだ。

過去数年の今頃はどんな日々だったのかブログを覗いてみた。

似たようなものだが、昨年は少し思慮深かく生活していたか・・・?と反省した。

オフシーズンには、何か無為に日々が流れているようだ。

老いてからは時々残された時間を考えるようになり、それなりにいいことと思っている。

好きに過ごすのが一番だろうが、物足りなさもある。

あらためて充実した時を過ごしたいとは思う。

 書を読み、思いついた心をメモする。静かな時間、音楽とコーヒーはセットだ。

このところ絵筆も握っていない。指を折り五七五,五七五七七と数えたりしている。

居間に飾ってある座右の銘”生涯懶立身 騰々任天真”を見つめた。  しばらく思い忘れていた。

ときどき好きで書いた良寛の詩に満足している。

” 生涯懶立身”や、”何知名利塵”に今の政治家を重ねた。

”騰々任天真”・・・鳥の声を聴き、流れる雲を追うなど、自然の中の豊かさを感じている。

 徒然草には”名利に使われて、閑かなる暇い一生を苦しむるこそ、愚かなれ”(第38段)とある。  が、それでいいのかと多少の自責の念もある

 火鉢からコタツへ、今はエアコンで部屋全体が暖かい。

電気ポットのお湯はいつでも熱いし、料理も電子レンジでチン。

何もかもが確かに快適な便利な生活を送るが、日々の生き方は豊かだろうか。

ぼんやりと、一日は24時間と、変わらない”時間”を考えている。  (2021.2.24)

 

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我が家の窓から、高校の校舎越しに飯豊連峰、磐梯を望む。

じきに雲も切れるだろう。八田野の冬芽を見に行きたいが….... ちと寒いか。

  

  

  

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