救急車で運ばれてから2週間が経った。心房細動の診断で2週間薬を飲んで様子を見た。
幸いに異常もなく再診日を迎えた。心電図も正常で一安心、薬も脈の乱れを整え、心筋梗塞を抑える薬だけを1か月続けることになった。
歳を取ると色々出てくるものだ。1か月朝晩の計測をして血圧日誌を付けることになった。
いつまでも若いと思っていたが、4月には後期高齢者になる。
穏やかな、さわやかな春の日になった。
庭に出て雪の塊をシャベルでよけると黒く濡れた枯葉が重なってる。
その葉をよけると、黒い土から黄色い先が緑色の芽が出てきた。スノードロップかスイセンか。
続いて脇の雪を広げると、チオノドグサの芽か?、ブルーの可憐な花を連想した。
家のあちこちに飾っておいたカリンを庭にほおった。
啓蟄の雪をよければ新芽伸び
雪の下落ち葉が新芽守りおり
積雪に耐えし緑の天を指し
ツマグロオオヨコバイ
雪対策のひもを解いて回った。
ブドウ棚の竹の支えが雪の重みで何か所も折れている。早速補修した。
今年も葉を広げ、たわわに実るだろうブドウを思いながら伸びた枝を固定した。
蕾をいっぱいつけたツバキの下には、冬を元気に越したシダ植物が青々している。
裏になった葉に胞子が並んでいた。隣の葉を裏返すと、ここには胞子のないことに気付いた。
新しい発見だった。図鑑で調べると、胞子葉でない栄養葉があるらしい。
よく分からないでいたシダ植物について、ネットで少し学んだ。
あらためて生き物の仕組み、奥深い神秘を思った。
胞子葉
左:栄養葉
裏庭はまだどっさりの雪。解け始めたところにいくつものフキノトウを見つけた。
雪の上並んだフキボコ輝けり
早速つまんで蕗味噌に、昼に春の香りを楽しんだ。(2021.3.5 啓蟄)