エッセイ  - 麗しの磐梯 -

「心豊かな日々」をテーマに、エッセイやスケッチを楽しみ、こころ穏やかに生活したい。

春を告げる会津彼岸獅子

2021-03-20 | 日々の生活

穏やかな春を迎えた。

毎年恒例の会津彼岸獅子の公演をお城本丸へ見に出かけた。

いつになく観客が少ないようだった。

 

  

   

  

お濠には、数は少ないが、ヒドリガモ。マガモ、カルガモ、コガモが、他にオオバン、カワウがのんびりしていた。

コガモ マガモ

    

   潜り名人 オオバン

カメがあちこちに日向ぼっこ。甲羅の色はいろいろだが、外来種のミシシッピーアカミミガメだろう。

     

  メタセコイヤ 

 

いつものように、三の丸で秋月悌次郎の看板を立ち読みした。

詩碑の裏に「北越潜行の詩」が刻まれていたことを初めて知った。

有故潜行北越帰途所得   会津  秋月胤永

行無輿兮帰無家 行くに輿無く 帰るに家無し
國破孤城乱雀鴉 國破れて 孤城雀鴉乱る
治不奏功戦無略 治は功を奏せず 戦は略無し
微臣有罪復何嗟 微臣罪あり 復た何をか嗟かん
聞説天皇元聖明 聞くならく 天皇元より聖明
我公貫日発至誠 我公貫日至誠に発す
恩賜赦書応非遠 恩賜の赦書は 応に遠きに非ざるべし
幾度額手望京城 幾度か手を額にして京城を望む
思之思之夕達晨 之を思い之を思うて 夕晨に達す
憂満胸臆涙沾巾 憂は胸臆に満ちて 涙は巾を沾す
風淅瀝兮雲惨澹 風は淅瀝として 雲は惨澹たり
何地置君又置親 何れの地に君を置き又親を置かん

 

    

(参)拙ブログ 「束松峠の詩碑」 https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/s/%E6%9D%9F%E6%9D%BE%E5%B3%A0
        「神のような人 秋月悌次郎」   https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/0d6cbe95f4879840ef2d14b66c011010
              

越冬のキタテハに出会った。今年の初蝶だ。

 モミジの幹

 お彼岸の中日が穏やかに暮れた。(2021.3.20)


彼岸の墓参り

2021-03-20 | 日々の生活

昨日は午前中お彼岸のお墓参り、午後はHちゃんにお線香をあげに行った。

豊岡は、暮れから降り積もった落ち葉の絨毯、ほとんどがモミジ。

小一時間の落ち葉集めに、鼻水が出始め、目がかゆい。

赤茶けたスギの落葉に、スギの花粉症を疑う。

   

今年は父の33回忌、母が逝って18年を迎える。

何度も生かされ、今、静かに線香をあげている。

広いお墓の一番奥に初代、向かって右側に本家の墓石が並ぶ。

墓石の刻字が崩れ読みにくくなってきたが、初代の覚林院・・・の墓石の側面には元禄2年10月とある。

いつか、立ち並ぶ墓石と過去帳の家系図を照合したことがあった。

連綿と続いた家系、兄が12代、カロートは明治時代に建立のようだ。

小さな菊の花束を供え、線香を手向けた。

「健康に気を付けて、穏やかに過ごしなさい」とご先祖の声が聞こえてきた。

足元にオツネントンボが飛び出した。梅の花もほころび始めた。 

  

::::::::::::::::::::

天気は下り坂なようだ。午後、Hちゃんへお線香をあげに柳津へ。

久々の談笑中に、列車通過時間が来たので裏庭へ出た。

まだ残雪が膝ほどある裏の畑、途中埋もれながら線路わきから電車を撮った。

   会津若松行き

  倒木された杉林に

帰路は決まって月見ヶ丘温泉につかった。

 良寛像と円蔵寺

また、珍しい食材をいろいろいただいた。

シミ大根、シイタケ、ミズナ、マイタケは解凍したもの、他に、身欠きにしん、切り干し大根と。

ばーちゃんは細かく料理法を伝授されていた。晩には一杯多く飲めそうだ。

清々しいお彼岸の一日を終えた。(2021.3.19)