穏やかな春を迎えた。
毎年恒例の会津彼岸獅子の公演をお城本丸へ見に出かけた。
いつになく観客が少ないようだった。
お濠には、数は少ないが、ヒドリガモ。マガモ、カルガモ、コガモが、他にオオバン、カワウがのんびりしていた。
コガモ マガモ
潜り名人 オオバン
カメがあちこちに日向ぼっこ。甲羅の色はいろいろだが、外来種のミシシッピーアカミミガメだろう。
メタセコイヤ
いつものように、三の丸で秋月悌次郎の看板を立ち読みした。
詩碑の裏に「北越潜行の詩」が刻まれていたことを初めて知った。
有故潜行北越帰途所得 会津 秋月胤永
行無輿兮帰無家 行くに輿無く 帰るに家無し
國破孤城乱雀鴉 國破れて 孤城雀鴉乱る
治不奏功戦無略 治は功を奏せず 戦は略無し
微臣有罪復何嗟 微臣罪あり 復た何をか嗟かん
聞説天皇元聖明 聞くならく 天皇元より聖明
我公貫日発至誠 我公貫日至誠に発す
恩賜赦書応非遠 恩賜の赦書は 応に遠きに非ざるべし
幾度額手望京城 幾度か手を額にして京城を望む
思之思之夕達晨 之を思い之を思うて 夕晨に達す
憂満胸臆涙沾巾 憂は胸臆に満ちて 涙は巾を沾す
風淅瀝兮雲惨澹 風は淅瀝として 雲は惨澹たり
何地置君又置親 何れの地に君を置き又親を置かん
(参)拙ブログ 「束松峠の詩碑」 https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/s/%E6%9D%9F%E6%9D%BE%E5%B3%A0
「神のような人 秋月悌次郎」 https://blog.goo.ne.jp/tosimatu_1946/e/0d6cbe95f4879840ef2d14b66c011010
越冬のキタテハに出会った。今年の初蝶だ。
モミジの幹
お彼岸の中日が穏やかに暮れた。(2021.3.20)