コメントについて
「記事に無関係なコメント、誹謗中傷等のコメントは私の判断で削除させていただきます。また、名前の記入のないときは、場合によっては削除させていただきます。ご了承くだい。楽しいコメントをお待ちしています」
「やれ打つな 蝿(はえ)が手を摺り 足をする」
-[1763-1827] 江戸後期の俳人 信濃国(長野県)出身 小林一茶の句-
俳句の意味は、「打つんじゃないよ、蝿が殺さないでくれと手や足を摺って拝んで、お願いしているじゃないか」という意味ですね。
ハエの足の先には吸盤のようなものがあります。そのために、ハエは天井や壁を自由に歩けるのです。
ところが、歩き回っているうちに、吸盤にゴミが付きます。ゴミが付くと吸盤の効力が失われてくるのです。そこで、そのゴミを落とし、粘液を塗りつけて適度な湿り気を与えているのが、「蝿(はえ)が手を摺り 足をする」動作なのです。
一茶は、ハエの動作を見て、ユーモアをこめて俳句にしましたが、実はありがたくない役目も果たしているのです。
この吸盤には細菌がたくさん付着していて、それを、そこらじゅうにバラ撒きながら、歩き回っているのです。
台所の清潔を考えるなら・・・。
「はや打てよ 蝿(はえ)が手を摺り 足をする」-満夫-
俳句の意味は「早く打ちなさい。蝿が手や足を摺ってばい菌を落としているじゃないか」ですよね。
おまけの雑学
ハエは口だけでなく、足の先に“味を感じる”器官をもっています。手足をこするのはここについたゴミをおとし、いつでも味がわかるようにしているという意味もあるのです。「蝿」という漢字は、この動作をあらわしたもので、前足をこする姿が、「縄」をなっているように見えることに由来しています。
したっけ。