都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
「新造」とは吉原などの遊郭では、まだ客をとらない女郎のこと。当時は、だいたい16,17歳 で客をとる。姉さん女郎のお付き人になり、身の回りの世話をいます。客がかぶった姉さん女郎の客の一人と、話をしたりして、時間を潰すのが仕事です。美人で器量がいいと、「引込新造」になる事ができます。
引込新造とは新造や「禿(かぶろ)」の中でも上玉が短期楼主のもとで「呼び出し」になるための教育を受けるのです。禿(かぶろ)とは見習い遊女というより童女です。
享保年間(1716-36)頃は高尾、薄曇など名妓を出して全盛を誇った吉原も、宝暦(1751-64)には江戸町一丁目の玉屋山三郎方の花紫を最後に松の位の太夫の姿は消え、揚屋もなくなり、「格子女郎」も前後して消えてしまいました。
「太夫」、「格子」に変わって「呼出し」、「昼三」、「附廻し」が上級の遊女として登場します。こ れらはどれも散茶女郎から出たもので、寛文年間(1661-73)頃に江戸の各所にいた私娼が吉原に送り込まれて女郎となったもので、太夫、格子があった頃は中級以下の格であった者達です。
吉原遊女のランクは下記のようになっていました。
才色兼備の女性は、当然男性の人気も高くなり、遊女の中でも高いランクに格付けされていた。
太夫:高級遊女で吉原でもわずかな人数しかいなかった。最上位の遊女、宝暦年間の頃には 自然消滅する ⇒ 高尾太夫、揚巻太夫などの有名人がいました。
格子女郎: 太夫に準ずる遊女であるが、やはり宝暦頃に姿を消した。
散茶女郎:元々は太夫・格子より下位の遊女であったが、後に太夫・格子がいなくなったため高級遊女を指す言葉になった。
呼出し:散茶・座敷持のうち、張り店を行わず、禿・新造を従えて茶屋で客を迎える遊女。
昼三(ちゅうさん):揚げ代が昼でも三分だから。「片じまい(昼だけ、夜だけ)が可能。 昼三を夜だけ買うと一分二朱。但し、大見世では昼夜各三分。文政年間末に自然消滅する。
附廻し:金二分(昼二ともいう)。仲の町張もせず顔見世もしない花魁もいた。「片じまい」ができません、だから昼夜とも買い切らないといけない。高くつく。
部屋持 :平生起居する自分の部屋に客を迎える。比較的年上で身売りされた者とか、新造のなかでも素質の良くない者が袖留新造となって、座敷持ちや部屋持となる。
座席持:普段寝起きする部屋の他に、客を迎える座敷を持っている遊女。禿が付いている。
局女郎 :一切れすなわち約10分の間に用を済ませるので切見世ともいわれる局見世の女郎。
河岸女郎: 吉原で最下層の遊女。
ここまでが花魁と呼ばれ、以下は見習い。
新造:禿(かむろ)の年季を終えて姉女郎についたものを新造といった。
番頭新造:器量が悪く遊女として売り出せない者や、身請けされずに年季の明けた遊女がな り、普通は30歳以上の女性がなりました。太夫の世話役として交渉事、連絡係を行っていました。
振袖新造:15,16歳前後。花魁の妹分で、この身分から小部屋を与えられました。
優秀な留袖新造は座敷を与えられ姉女郎の名代を務める事もありました。
留袖新造:十八歳になっても独り立ちができず、姉女郎の世話になりながら客を取るようになるのが留袖新造です。
引込新造:高級花魁(座敷持ち)の支配人格で、楼主・客その他、 一切の交渉事など、花魁の身の回りの面倒を見ました。
引込禿 :十四、五歳になって姉女郎の手を離れ、楼主(遊女屋の主人)や内儀(その妻)の元で、新造になるために英才教育として諸芸を習っている禿のことです。
禿(かむろ): 太夫など上級遊女の身の回りの世話をした10歳以下の童女。花魁道中の先導 も勤めていました。陰毛も生えていない童女。
おまけの雑学
花魁(おいらん):遊廓の中で位の高い遊女の呼称。姉女郎のこと。
妹分である禿や振袖新造が「おいらの所の姉さん」と呼んだのが語源とされる。
遊女:江戸時代、公認の遊郭、また宿場などにいた娼婦。
女郎:売春婦の古称の一つ。もとは女子の俗称であったが、江戸時代に遊女の別称となった。
したっけ。