都月満夫の絵手紙ひろば💖一語一絵💖
都月満夫の短編小説集
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」>
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」
古代、酒造りは女性の仕事だったのです。
我らの先祖達は、「魏志・倭人伝」の中に「人の性、酒を嗜(たしな)む」「歌舞飲酒をなす」と記されたように古くから稲の酒、ドブロクを嗜(たしな)んでいた。
弥生時代の酒の造り方は、炊いたお米を口で噛んで造る、噛み酒だといわれている。
デンプン類をゆっくり噛んでいると、唾液中の糖化酵素(アミラーゼ)によってデンプンが分解され、ブドウ糖ができて甘くなってきます。甘くなったデンプン類の食物を、容器に吐き溜めておくと、空気中に浮遊している野生酵母が落下してきて、アルコール醗酵を引き起こして酒になる。
これが、「口噛み酒」と呼ばれているものです。
酒を造ることを「醸す」(かもす)「醸造」といいますが、この語源はこの「口噛 み」の「噛む」からきているといわれています。作業を行うのは巫女に限られていたことから、酒造りの仕事の原点は女性からであったことがわかります。「口噛み」の酒は「大隅国風土記※」等に明記されていています。
酒を造る現場監督の人を「杜氏」(とうじ)というが、この杜氏という言葉も、実は刀自(とじ)という言葉からきています。
刀自とは老母、主婦、年長けた夫人という意味で女性の敬称で、やはり女性の意味なのです。
古代の「母長家族制」のもとでは、一家の長は女性であり、子育てをはじめ、食料の管理、配分、祭りの日の酒造りなどはすべて女性の役目で、今よりもはるかに重要な役目を果たしていた。
だから結婚も男が妻の家に通うという形をとっていたのです。(通い婚)
「おかみさん」は、「女将さん」と書くが、その語源には「噛み」という言葉が潜んでいる。「お噛みさん」だったのです。
美味しい酒を作る女性を尊敬して、「おかみさん」と慕い、またお酒の配分に何とかあずかろうという酒飲みの男の気持ちが、この言葉には込められているのです。
現在、「女将」は、その店、旅館の主人という意味です。「女将」は、これだけで相手を尊敬している言い方です。「女将」も、「さん」を付ける必要が本当は無いのです。
でもつい言ってしまいますよね。「女将さん」「社長さん」って・・・。「社長」も「さん」をつけなくていいのですよ。
「酒=栄え水」から。サカエ、サケエ、サケとなった。
「栄えのキ」から。(キは御神酒のキ)
「さける」という意味から。「お酒を飲めば、寒気邪気を避けることができる。つまり「避ける」からきた。」という説。
他にも色々あるようです。
参照 ※魏志倭人伝(ぎしわじんでん)は、中国の正史「三国志」中の「魏書」(全30巻)に書かれている東夷伝の倭人の条の略称であり、著者は西晋の陳寿で、3世紀末(280年-290年間)に書かれた。 ※古事記・日本書紀と同時代、713年(和銅6年)5月、朝廷による命令で、その作成が全国規模で開始された「地誌の記録」が現代に伝わっている。いわゆる「風土記」である。 「大隅の国では、一軒の家で水と米とを備えて、村中に告げてあるくと、男女が一所に集合して、米を噛んで酒槽に吐き入れて、散り散りに帰ってしまう。酒の香りが出てくるころまた集まって、噛んで吐き入れた人たちがこれを飲む。名づけてくちかみの酒という・・・」との記述がある。 おまけの雑学
ワインも同じで、古代ヨーロッパではバージンの女性がブドウを噛み、大きな桶に吐き出して、素足でそれを踏んで造られたのです。「足踏み酒」といわれています。
したっけ。