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団塊オヤジの短編小説goo

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旅館・飲み屋の女主人を何故「女将」と呼ぶのかについて考える

2009-07-30 13:19:57 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

古代、酒造りは女性の仕事だったのです。

 我らの先祖達は、「魏志・倭人伝」の中に「人の性、酒を嗜(たしな)む」「歌舞飲酒をなす」と記されたように古くから稲の酒、ドブロクを嗜(たしな)んでいた。

 Photo_2 弥生時代の酒の造り方は、炊いたお米を口で噛んで造る、噛み酒だといわれている。

デンプン類をゆっくり噛んでいると、唾液中の糖化酵素(アミラーゼ)によってデンプンが分解され、ブドウ糖ができて甘くなってきます。甘くなったデンプン類の食物を、容器に吐き溜めておくと、空気中に浮遊している野生酵母が落下してきて、アルコール醗酵を引き起こして酒になる。

これが、「口噛み酒」と呼ばれているものです。

酒を造ることを「醸す」(かもす)「醸造」といいますが、この語源はこの「口噛Photo_3」の「噛む」からきているといわれています。作業を行うのは巫女に限られていたことから、酒造りの仕事の原点は女性からであったことがわかります。

「口噛み」の酒は「大隅国風土記※」等に明記されていています。

 Photo_6 酒を造る現場監督の人を「杜氏」(とうじ)というが、この杜氏という言葉も、実は刀自(とじ)という言葉からきています。
 刀自とは老母、主婦、年長けた夫人という意味で女性の敬称で、やはり女性の意味なのです。

 古代の「母長家族制」のもとでは、一家の長は女性であり、子育てをはじめ、食料の管理、配分、祭りの日の酒造りなどはすべて女性の役目で、今よりもはるかに重要な役目を果たしていた。

だから結婚も男が妻の家に通うという形をとっていたのです。(通い婚)

おかみさん」は、「女将さん」と書くが、その語源には「噛み」という言葉が潜んでいる。「お噛みさん」だったのです。

 Photo_4 美味しい酒を作る女性を尊敬して、「おかみさん」と慕い、またお酒の配分に何とかあずかろうという酒飲みの男の気持ちが、この言葉には込められているのです。

現在、「女将」は、その旅館の主人という意味です。「女将」は、これだけで相手を尊敬している言い方です。「女将」も、「さん」を付ける必要が本当は無いのです。

でもつい言ってしまいますよね。「女将さん」「社長さん」って・・・。「社長」も「さん」をつけなくていいのですよ。

 日本酒は何故「サケ」と呼ばれるようになったのでしょう。Photo_5

酒=栄え水」から。サカエ、サケエ、サケとなった。

栄えのキ」から。(キは御神酒のキ)

さける」という意味から。「お酒を飲めば、寒気邪気を避けることができる。つまり「避ける」からきた。」という説。

他にも色々あるようです。

参照

※魏志倭人伝(ぎしわじんでん)は、中国の正史「三国志」中の「魏書」(全30巻)に書かれている東夷伝の倭人の条の略称であり、著者は西晋の陳寿で、3世紀末(280-290年間)に書かれた。

古事記・日本書紀と同時代、713年(和銅6年)5月、朝廷による命令で、その作成が全国規模で開始された「地誌の記録」が現代に伝わっている。いわゆる「風土記」である。

大隅の国では、一軒の家で水と米とを備えて、村中に告げてあるくと、男女が一所に集合して、米を噛んで酒槽に吐き入れて、散り散りに帰ってしまう。酒の香りが出てくるころまた集まって、噛んで吐き入れた人たちがこれを飲む。名づけてくちかみの酒という・・・」との記述がある。

おまけの雑学

Photo ワインも同じで、古代ヨーロッパではバージンの女性がブドウを噛み、大きな桶に吐き出して、素足でそれを踏んで造られたのです。足踏み酒」といわれています。

したっけ。

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倉内佐知子

「涅槃歌 朗読する島 今、野生の心臓に 他16篇(22世紀アート) 倉内 佐知子 22世紀アート」

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