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知人が死んだときなど、故人の思い出話にふけることがある。「生前はいつも穏やかな笑顔で・・・。」といった調子ですが、この「生前」という言葉もどこか奇妙な感じがしませんか。
文字通りにとらえると、「生前」というと生まれる前のことであり、まだ母親の胎内にいるころのことにも思えませんか。死ぬ前のことなら「死前」とか「生中」としたほうが正しいように思えるのですが・・・。
それを「生前」と呼ぶのは、「前」という漢字には「過去」という意味もあるためなのです。すなわち「生前」とは「(故人が)生きていたときである過去」という意味になるのです。
さらに、死んでからのことである「死後」との比較から考えてみると分かりやすいでしょう。「死」の反対は「生」であり、「後」の反対は「前」なのです。
となると、「死後」の反対語は「生前」となるわけなのです。
せい‐ ぜん【生前】
その人が生きていたとき。死ぬ前。在世中。しょうぜん。「―をしのぶ」「―の功労により」
辞書:大辞泉
したっけ。