年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

下母澤寛から

2009年09月14日 | 福神漬
下母澤寛から
下母澤寛全集第13巻を借りた。本の中からある築地の商店から買ったと思われるレシートが入っていた。昭和50年代の食品購入のレシートでまだ消費税のない頃であった。本が出版されたのが昭和49年なので図書館に入ってあまり借り出されてことのない本だったかもしれない。「花と奔流」という小説を読みたかった。生麦事件を処理した唐津藩小笠原長行の物語である。
下母澤寛は北海道生まれでは親族が函館戦争に関係していて、どちらかといえば幕府方を描いた小説が多い気がする。彼は戊辰戦争から生き残っていた人を取材して小説を書いていた。しかし、どの小説家でも明治に入っての旧幕臣の描き方は誰を書いても簡単に処理されている。戊辰戦争で死ぬより、明治に入って生き残る方が大変な時代だった。
 福神漬の創製や販売拡大方法の歴史は明治に生きた旧幕臣のネットワークに負うことが多い気がする。
コメント
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