年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

築地市場の32日目 移転へ加速

2011年04月11日 | 築地市場にて
震災によって、日本橋魚河岸・京橋大根河岸から築地へ東京の市場が移転したといわれる。今回また震災という予想もつかないことで選挙が争点の論争も無く終わってしまった。これで豊洲へ移転することは加速されるだろう。都から示されている予定では今年の夏までに電気の容量等の概算を明示するように指示されている。水産部の人たちはかなり準備が遅れているので,東京都のプランのまま進む気がする。今の築地の状態では平成26年暮れに築地が終わることになるのだがそこまで水産仲卸が何軒生き残るのだろうか。
取引先である仙台中央卸売市場の人達が震災で電気とかガソリンのない状況で市場機能を維持する話を漏れ聞くと、生きていれば何とかなる気がする。築地の一番大切なものはそこで働く人達の命である。彼らは食のプロであるから自分の取り扱う商材に汚染などさせない技術管理がある。それより商材を見分ける力は一朝一夕には出来ないのである。老朽化した築地市場の建物が倒壊しても翌日には市場が運営されるだろう。築地の原始力は電気やガソリンが無くとも市場が始まる。天秤棒や大八車が今でも活躍している。ついでにレンタン暖房もある。生きている江戸時代である。
 豊洲の汚染問題の本質は食の安心安全の問題であるより、豊洲で一日8時間以上滞在し仕事をしている労働者の健康問題である。多くの荷物の殆どは箱も開けられず荷捌きされる現実から汚染など入る余地はない。
コメント (1)
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