かつお節と日本人 宮内泰介著 藤林泰著
新聞の書評を読んで借り出す。日本食の『ダシ』の一つがかつお節から取り出されている。この本にはかつお節産業の発達の過程と兵食の関係が書いてあった。明治初期に開催された食関連の博覧会、共進会等が技術の交流、標準化をもたらしたようだ。
この本を読んで悲しかった。戦前のかつお節産業の発達と日本の南洋進出の関係が戦争に巻き込まれ衰退していった歴史が書かれていた。和食の発達はそれぞれの食品に戦争にまつわる歴史があったことを知る。ベッタラ市、福神漬、キムチ等にも不幸な歴史があった。