年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

こんにゃく本 2

2014年04月22日 | 宅老のグチ
コンニャク屋漂流記 星野博美著
山中共古の『砂払』が江戸時代遊里のことを書いた洒落本(蒟蒻本)をまとめた本ということだった。そこでコンニャクと検索すると『コンニャク屋漂流記』という本が出てきた。図書館の解説だと先祖探しの本のようだった。
 読み進むに従い、山口瞳著『血族』と中身が違うが房総と関係がありそうで全部読むこととなった。著者の祖父は南房総の漁民だった。そして今は高級住宅地となっている白金の工場に南房総地域のツテで就職した。祖父から聞かされた伝聞で郷里の人達から『コンニャク屋』と呼ばれていることに興味を持って先祖探しをしたようだ。
 予期せぬことがこの本に書かれていた。紀州から出稼ぎ漁民が房総で先進的な漁法を伝えた様子が書かれていた。外房は木綿産業に基礎となる綿花栽培の肥料産地となった過程がわかりやすく書いてあった。干鰯は房総の漁業の歴史を作り変えた。
コメント (1)
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