1988年にソウルオリンピックで韓国製キムチが日本で大幅に売り先が増え、韓国から販売先が無くても日本いる韓国系の人を頼って、韓国の本場の味だと日本に韓国キムチが入ってきた。(海産物)虫入りやガラスビン割れのクレ-ムが多発し、日本人食料品店から一時的に嫌われ、売れ行きが落ち、そこで乱売となり多くの韓国キムチ業者が消えた。それから日本のキムチの復活となるのだが、日本キムチに負け、数字が落ち目となったことが気に入らない韓国マスコミなどが本家論争を挑んできた。特にソウルオリンピックの後の開催となった1996年開催のアトランタで選手食堂に日本風のキムチが導入されることを聞きつけ、あらゆる難癖クレ-ムでひっくり返し、さらに醗酵していないのはキムチで無いと商品名の非難を言い始めた。アメリカの日本食品貿易商社(業界用語でタクワン貿易)は日本のキムチが過熱殺菌し、日本キムチの戦後史を知らなかったためオリンピック選手食堂の扱い量が少ないと予想し、論争することをやめたと思われる。少量の輸出は冷蔵コンテナで輸送できず、ドライコンテナではコンテナ内の温度が80度にもなることがあった。96年のアメリカでは既に韓国人がニュ-ヨ-ク-やアメリカ西海岸の都市に青果店を増やしていた時だった。その当時は日本食用の大根等の野菜の確保がアメリカでは入手困難だった。ところが韓国人経営の青果店が増えると、日本の特有野菜もアメリカで栽培され、韓国系青果店で手に安価で鮮度も良く手に入るようになっていた。当然キムチも簡単に移民した韓国人が本場の味で製造していた。昔のアメリカの青果店はイタリア系が多く、日本料理店が大根を探しても無かったという。今では日本とほぼ同じ青果物がアメリカ西海岸の韓国系青果店で手に入るという。それはこだわりのない韓国系すし屋が多数あるという事もある。要は需要を創出しても馴染みのない食品は急速に広まらない。
2010年12月韓国の女性アイドルグループ、KARAのメンバーが日本のテレビ局のバラエティ番組に出演した際に、キムチを日本語風に発音したとして、韓国でもめた。日本人がキムチという発音は韓国のキムチの発音と違って、日本人はキンチと聞こえる。まあ漢字で書けば気無値と書くのだろうか。こんな漢字を日本人が書くと悶絶するかもしれない。包采は中国の漬物で韓国はハングル表示김치で漢字では沈采、ついでに日本語では昔は朝鮮漬今はキムチ 。最近では韓国のクレ-ムと安物イメ-ジからピリ辛と言う名前にキュウリキムチが改名され、ピリ辛キュウリと言う名前になってきた。さらにピリ辛味はタイ風とかの味付けの含みもあるだろう。辛い味はこれから韓国離れとなって、南アジアの名前になる気がする。中南米も激辛味がある。酒のつまみに適当かもしれない。この日本の商品命名における韓国離れは多分韓国人は気が付かないだろう。地球温暖化でタイ・マレ-シア等の香辛料の強い味が漬物でも普及するかもしれない。あまり本家本元意識が韓国にあると日本はタイ、台湾、マレ-シア系のピリ辛味に変わって行って、加熱殺菌した日本キムチが消える事もある。カレ-ライスは南西アジアからイギリスへ味が伝わり、明治の日本にやってきて、大正時代に偽ブランドのカレ-粉が安価に日本に出回り、そして日露戦争後に軍隊用備蓄した福神漬が安く払い下げられ、一般人もカレ-ライスを食べるようになり、お供に福神漬が付いた。
激安のイメ-ジのついた日本過熱キムチはいずれタイか台湾風の名前の付いたピリ辛漬物ブランドになると予想する。イチャモンのイメ-ジのある韓国キムチは韓流タレントが頑張らないと無理かもしれない。しかし韓国若手女優の韓国内でのキムチ宣伝は上手く行っていない記憶がある。韓国ではオモニが漬けていて、井戸端会議の様に話しながら漬けている映像を見た。こだわり感じる国母をイメ-ジする韓国女優はいないのだろうか。
6へ続く