日本の過熱殺菌し、保存料の入っている朝鮮漬からキムチと名前の商品が加わり、次に朝鮮半島風のキムチの味に似せた赤トウガラシを入れたタレで漬けた浅漬けキムチなるものが日本の漬物市場に現れた。今でも残っているタレは桃屋のキムチの素である。この辺が節操のない日本漬物業は外部の良さを取り入れ、日本の風土に合ったように工夫し変化させるのが漬物市場の特色かもしれない。家庭と同じ味だと金銭を出して消費者は購入してくれない。
韓国のように発酵したキムチは冬場はともかく夏場は冷蔵庫が無いと保存料を入れてあっても数日しか食味を維持できず、酸っぱくなってしまった。そこで浅漬けしたハクサイにキムチ味の調味液を混ぜるという事で製造を簡単にし、販売時間を長くすることが出来た。これが日本のインスタント・キムチ製造方法だった。今では韓国風の発酵キムチは冷蔵庫の中で温度管理し、さらに最先端の日本のキムチ工場はIC半導体工場の空気浄化設備を導入し、発酵キムチに味の良い乳酸菌のみ人工的に添付し、雑菌が消えた空気で満たされた冷蔵庫内の漬け込みタンクで漬けるようになった。当然ハクサイ等材料は裁断後に次塩素酸等で殺菌し、無菌状態にして漬け込みタンクに入る。最先端の酒作りの世界と似ている。多分韓国の大手キムチメ-カ-も同様の設備があると思われる。こんなところで微細な加工をする近代工場の空気清浄設備がキムチ工場に使われていることが個人のキムチ製造者と付き合っているライタ-の記事とは異なる。勿論排水設備も浄化し塩分を除いて排水している。今では大手の発酵したキムチ製造業者は半導体工場と同じ装置産業となってしまった。ある時日本の最先端のキムチ新築工場の所から、異常発酵したキムチが出て、商品回収問題があった。その原因を調べていたら、キムチ工場の建設業者の空気清浄機の手抜き工事が判明し、莫大な建築設計違約金が発生し、ほぼ無料で工場建設代金が回収できたという。でもス-パ-の売り場を一時的に失い、売り場挽回に営業マンは苦労したという。空気清浄のフィルタ-のサイズを安易に考えミスったようだ。今のコロナ感染の感覚だと不織布マスクとウレタンマスクのとの差と言ってよい。漬物(キムチ)の素人の建築屋は乳酸菌の小ささを知らず、手抜きしたようだ.
乳酸菌の大きさは2~4マイクロメートルぐらい 。つまり1000分の2ミリから1000分の4ミリでフィルタ-は建設業者は手抜き工事でキムチを腐敗する雑菌を阻止することが出来なかった。
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