今中国と韓国でキムチの本家論争がはじまり、中国外務省の報道官まで言及し、波紋はひろがる。
そもそもこのブログは15年ほど前の、中韓の寄生虫キムチ問題で韓国政治家・マスコミの漬物知識の無知さを知り、さらに同調する日本のマスコミが面白がって報道し、内容を知ると如何に日本の漬物知識がないかを知り、調べながらはじまった。ここでキムチの本家論争に参戦を見逃すと、また日本の漬物知識のない日本と韓国のライタ-によって、誤解が広まる。誤解も何回も書かれると引用もされ、真実となる。今は前回と違って、TVはコロナ一色でさらにアメリカ大統領の交代もあって、話題になる確率は少ないがコロナ報道に飽きて、気分転換のキムチ論争が面白可笑しく脚色されることもある。いつとばっちりが日本に来て、盛業しているキムチ業者が衰業になることもあり得る。
前回の寄生虫キムチで韓国から輸入しているキムチ貿易会社が大打撃を日本で受けた。韓国と日本の間は冷蔵コンテナで輸送され冷蔵庫で保管する。賞味期限は45日から長いのは100日位あった気がする。当時は冷蔵コンテナの韓国から日本への船便の数が少なく、船会社との長期輸送予約を入れていた。一月以上前には入れて無いと臨時の冷蔵コンテナはかなりの割高と言っていた。売れ行きが順調なら通常は日本国内の冷蔵庫に2〜3日しか保管しないで回転するが寄生虫キムチで急に売れ行きが止まり、日本に行く韓国産キムチは中国産キムチで無いので影響が無いと通常の販売予定で次々と韓国から日本に来ていた。短い間隔で運行する通勤電車が不意な事故で止まると後続も止まるので大混乱となると同じである。冷蔵庫に滞貨したキムチは賞味期限が切れかかり、まともな値段で販売できない。しかし安く売らないと今度は冷蔵庫の保管料が膨大となる。そして廃棄となるとゴミ代と輸送料も加わる。安定していた価格で販売していた韓国キムチがキムチブランドが違っても激安で販売されると事情の知らない売り先から同じ値段で納入しろと来る。何社かのキムチ輸入業者が消えた。さらに日本の漬物業者も誤解され特売が消え、さらに国産原料使用のシ-ルを張って、対応した。和風キムチと表示していて、醤油味やダシで味付けている日本の製造住所のあるキムチは売れなくなった韓国キムチの売り場を取り戻したため売れ行きがさほど落ちなかったが韓国風のイメ-ジの名前が付けた日本産のキムチは在日の人が作ったと思われ、売れ行きが落ちた。そして韓国マスコミが自国のキムチの安全性を強調するため中国産キムチに寄生虫があると大騒ぎし、結局韓国産キムチの日本向けが減った。中国産は韓国産より激安で、タダで韓国食堂に提供されるキムチは中国産から韓国産に切り替わらなかった。食堂では原産地表示は無かった記憶がある。結局韓国マスコミ・政治家は自国のキムチを増やそうと中国産キムチの危険性を持ち出したが自滅した。自国でのキムチ販売の実情を知らなかった。
韓国キムチは寄生虫キムチ論争以前はもっと在日の人と日本人の漬物屋の努力で日本のシエアは大きかった気がする。単価もガラス製の容器に入っていてキムチ1ビン600円くらいしていた。今は容量も大きいプラスチック容器のが当時より安く韓国産キムチが日本で販売されている。要は日本も韓国も漬物に関して、過去の知識で報道しているので自滅報道となる。
中国のパォツ゚ァイは発酵食品でそれなりの歴史がある。ただ漬物の文献が少ない。中国の会社で一番歴史の古い会社が北京にある漬物屋(六秘居) で4000年以上歴史のある中国で漬物会社は一番古いという。日本でいうと室町時代の1538年創業 という。日本では千年以上続く会社もある。
日本で一番古い漬物屋で現存する業者は定義にもよるが京都のなら漬屋であると思う。醤油や酒屋の片手間の漬物屋はあったと思うが本業でない。