政府が大規模なワクチン注射会場を設置する。ここも築地市場の移転騒動に関連していたことを思い出す。新聞記事によると、今は空き部屋が多く、築50年のビルと言う。なぜか記憶があって、ここは新富町にあった仮移転した京橋税務署ではなかったかと思い出し、中央区のHPで見ると京橋税務署の仮移転地だった。
仮庁舎所在地
〒100-8129
千代田区大手町1-3-3
大手町合同庁舎3号館6階・7階
〒100-8129
千代田区大手町1-3-3
大手町合同庁舎3号館6階・7階
となっていて、今は建て替えが終わり、元の京橋税務署となった。ここは明治期の歌舞伎の新富座の跡地で、アメリカの南北戦争後大統領となったグランド将軍が引退後、日本へ来て、新富座で歌舞伎を見た。それが庶民の堕落した娯楽とみなされていた歌舞伎の重要性に明治政府が気が付き、欧化政策中でも天覧歌舞伎となり、今に至る。もしグランド将軍の歌舞伎観覧が無ければ今の歌舞伎の興隆は別の形となり、新劇がもう少し盛んになったかもしれない。
築地市場内の業者の税務調査は京橋税務署で銀座も管轄していて、築地市場の業者は赤字が多く件数の多い割には税収が少なかったと思われる。今は豊洲へ移転し、江東税務署となって、何か都落ちの感覚があった記憶がする。コロナで豊洲の売り上げが低迷していて、さらにオリンピックという事で入退場の監視のシステムが強化され、一般人が気軽に築地市場でプロに紛れて、買い出し出来ていたが出来なくなっている。これもオリンピック騒動が終われば、東京都の豊洲市場の経費節減で過剰警備が削減され、一般人が食堂だけでなく入れるようになると思われる。築地が人気となったのは、スーパ-に押され、昔ながらの意識のある築地の場内が外国人の旅行客の時差ボケ解消のため、ホテルに近い、夜間独り歩きしても安全な築地市場内外を散策して海外に知られた。場内に外国人が入っても日本語が通じないので黙認と言う形になった。さらに入場料が無料という事で人気となった。豊洲市場の仲卸施設はまだ外国人が見えない。窓越しの見学となっている。
コロナが終われば閑散とした場内を見学する、小学生の社会科見学・はとバスッア-も復活するだろう。
昔午後になると多くの小学生を載せた観光バスが築地市場内に止め見学していたが、設備が危険という事で消えた。築地の市場の危険性は誰でも感じていて、大規模なイベントの責任問題から次第に何もできなくなった。
豊洲で市場祭りが開催されるのはコロナのワクチン効果が出る2022年秋まで無理だろう。
ここまで書いてUPしたのだが、築地市場の隣の朝日新聞の隣地に、国土交通省の海図を作る所があって、別の所に移転した。跡地が再開発され、2015年(平成27年)5月7日に東京国税局は新庁舎に移転しました 。大手町から移転してきたのだろうか。