年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

海には監視カメラがないので

2021年04月19日 | 宅老のグチ
処理水の放出はどうも中国にとって、不都合なことのようだ。自国内に監視カメラを設置しても、海の上には漁船の位置情報を記録する装置の電源を切れば、どこで漁獲したか不明となる。すると日本が福島沖の東海に放出した処理水によって、トリチウム不安を中国漁船にも及ぶことになる。当然安全証明の費用は掛かるし、それ以上、日本の処理水の不安を中国国民に煽っているので、魚価が下がる。従って、遠海に出ても採算取れないことになる。今でも過剰漁獲で水産資源が再生産以下になりつつある。
 中国が処理水の放出を煽れば煽るほど、自国の漁船の魚価が下がる。何しろ海は上海まで繋がっている。日本はロンドンまで江戸時代繋がっていると考えていた。中国はやはり陸地の国で四方を海に囲まれている日本は海の水の多さを知っている。さらに一年で降る雨も多く、汚物を垂れ流してもすぐに海に入る感覚がある。中国は重慶まで大型船が遡れるくらい川の流れが緩やかで、上流の水が海に入る迄長い。この感覚の差が中国の危機感となっている気がする。大陸の中国と海の広さと深さを知っている日本との感覚の差だろう。
 冷たい水を飲まない中国人が日本で冷たい水が普通に飲まれている。あまり良くないが放射能に対する経験は日本は豊富だ。広島・長崎・ビキニ・東海村・福島原子力発電所。
 東海村の事故は東京都の市場に被爆した野菜が来るかどうかの対応で職員が徹夜したこともあった。放射能は知識を得て、恐れる。一時騒いだ福島の子供の甲状腺ガンは今まで検査していなかったので見つからなかっただけで、他の地域の子供からも普通にガンが見つかっているようだ。
 今でも福島県は農水産物の放射能検査をしている。100ベクレルを超えるものは最近でもまれにある。食物連鎖の頂点の動物とか、セシウムを吸収する植物が多い。野生の山菜が目立つ。今は山菜でも市場に出荷されるのは栽培されているのが多い。クマが出る所の山菜はセシウム検査の必要がある。
 2020年は 山菜のコシアブラに続き、東日本の各地で採られた野生キノコから国の基準値(1キロあたり100ベクレル)を超える放射性物質が検出されている 。
 ここまで書いてふと思ったのだが、日本では食品市場で常時放射能検査をしていたのが築地市場衛生監査所(東日本大震災当時)だけで、その理由は液体窒素を使用していて、費用が多大となって他の市場ではできなかった。日本では情報公開があるが中国でもし放射能が検出されたら、すぐには発表できず、自国で無いことが解らない限り、多分隠ぺいするだろう。言葉は暴走する。重慶のコロナを告発した医者は最初罰せられた。

コメント
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