本日、次の借り出しのため、築地と豊洲 -「市場移転問題」という名のブラックボックスを開封する-澤 章著を返し、予約してあった無頼派の織田作之助の本を借り出した。
土曜日の日本経済新聞書評で気になる本があった。
食農倫理学の長い旅 -<食べる>のどこに倫理はあるのか-ポール・B.トンプソン著 太田 和彦訳
この本も借り出したが最初の3章まで読んで、あまりこの本に関わると漬物の調査に支障が出そうだと思い返本した。内容は濃い。今まで築地で働いていた時、いつも感じていたことが書いてあった。農業の根本的問題でこの部分の研究はまだ不十分と考える。食の添加物拒否者が読んだら、悩むだろう。
頂きます と挨拶して食べることの倫理。食と農の社会学というべきか。漁業でも
金子みすゞの(大漁)という詩を思い出す。
イワシの大漁で騒いでいる港の外では、イワシの友達がその死を嘆いている。
さて返本してから、午後から築地と豊洲の本の予約を入れようとしたら、前回借り出したとき、予約者が0だったのに十数名増えていた。他の所蔵している図書館も予約でいっぱい。豊洲地下汚染会議に参加していたので、東京都職員が小池知事の行き当たりばったりで苦労している姿が実名で書かれていた。
今オリンピックのコロナ対策が風任せということが良く理解できる。