坂口安吾の白痴という小説をマンガ化したものを読むと、戦争末期に東京大空襲の下で疎開することもできるのに、ワザワザ東京の新興工場街というべきところに坂口が住み、女子挺身隊(工場に働く若い女性・女学生)に人たちと暮らしながら焼け野原を生きるという記録的小説があった。はるか上空を飛んでいるB29に対して焼夷弾による火災を水のバケツリレ-で消火するしかなかった。あるものは焼けた住居の残り火で暖を取っている人もいた。多くは生き残ることが必死だった。人が焼き鳥のように死んでいても生き残るに必死で火除け地を探し脱げていたようだ。防空壕に入りそこない爆弾死を逃れたこともあったようだ。
竹槍三百万本論で鬼畜米英に勝利すると言っていた陸軍大臣がいた。
叔父の特攻記録では当時はB29に対抗する飛行機は少なく,多くの飛行機は特攻用に隠してあって、燃料節約と飛行機の温存方針だったようだ。工業力の圧倒的な差が当時の日本では語ることは出来なかったようだ。
コロナ戦の完全敗北は、初めの対処で根拠がない思い込みでコロナが制御できると思っていて、過去の中国由来の感染病が日本で酷くならなかったので油断していた。ファクタ-Xなどと言って、日本は例外と思っていて、夏には静まると一年前の今頃はTVで語られていた。今となっては多くの時間を無駄に過ごし、他国の承認だけでは認めずワクチン接種のスピ-ドを後らした。今となっては準備期間があったにもかかわらず、ワクチンの確保後の接種システムの混乱が続いているが、データによると急速に接種数が上がって、一日100万人を超えた日が来た。もし1日200万人がワクチンを接種すると効果が出るころに希望者はアメリカのようになりそうだ。5月25日二回目のワクチン予約をしようとして、オンライン接続が1分もしない内にでき、さらに空き具合を見ていたら6月上旬に空きがあって、7月21日の予約を変更した。少し経過を見て2回目の予約の変更を6月30日に入れた。
鳥インフルエンザで毎年冬が騒がしいが人から人への空気感染がまだ見られないので心配していないがいつ変異するかはわからない。世界史の区分となった中世の終わりはペストの流行で本(ペスト大流行-ヨーロッパ中世の崩壊(岩波新書 黄版 225)を読むと、クマネズミのノミによる感染でアジアからヨ-ロッパヘペスト感染が広まったという。今は小康状態なのはクマネズミを駆逐したドブネズミのせいかもしれないという。さらに中世のペストはノミからペスト菌が移ったのともに空気感染するペスト菌で被害が拡大したという。
もうここまでくると、コロナの産地が中国産とかイギリス産・インド産とかの問題は学者に任せて、生き延びる算段するしかない。二年前の平穏な日常にはまだ戻れない。
くだらない話だが旧築地市場で活動していたネズミは見た限りドブネズミで一番大きいのはモルモットくらいあった。 合掌 粘着マットで何匹駆除したか。食の世界では毒物で駆除は出来ない。多くは生まれたばかりの子ネズミで漬物は無知なネズミしか食べない。おいしいマグロは生き延びたネズミが食べていたと思う。水産部のネズミは青果部より大きかった。
今度のコロナ戦争は勝者があっという間に敗者となったり、後出し日本のワクチン遅れも、前例を見て、ワクチン選択が出来たということもありうる。
ある日までコロナ差別を受けていた高齢者がワクチン接種が終われば、打たない人を危険人物扱いに代わる。日々日本で差別する人と区別をする人が生まれ、結局普通の風邪扱いになるまで時間がかかりそうだ。こんな差別される経験は日本人は初めてだろう。アメリカで日本人もアジア人としてコロナ隠しとして理不尽な暴力を受けているようだ。