叔父は23歳、父は46歳で亡くなった。母は101なのでこれを超すにはかなりの難関。特に男は100歳のデータで女姓の1割。こんなことを小雨の日に思っていて、独身女性の遺産の事を考えていた。妹は夫と死別しがんが再発し、自分で最後の計画をして、終末治療の施設で、入院後数日で亡くなった。最後はやはり未練があったようだがとても自分には出来ない最後だった。有明の癌研病院で抗がん剤治療の送迎をしていて、その時に二人で人生を話していた。しかしありきたりの話でがん再発後でも普通の抗がん剤が良かったので7~8年ももった。20回近い抗がん剤治療で普通はめったのないアナフラシーショックでがん治療を断念した。そこから死に向けての一年だった。女性の70代はまあ合格の生き方だと思う。これが60代以下だと楽しみもない人生だったとおもう。
少し遺産があって放棄となった。戒名等の事もないし、夫の墓には個人名が彫られている。戒名アリの夫と無しの妻。従って年回忌は行わないことになるが多分母と一緒に祈るしかない。残念なのは101の母より前に亡くなったことで悔しかっただろう。しかし国と東京都からの100歳のお祝いは妹は確認した。これがガン治療の断念の理由かもしれない。希望が消えたのである。さすがに親より長生きの100歳はつらい。
男も75を過ぎると他人の亡くなった報道で傷つく。特に自分と同世代か年下の時は思うがそれでも60過ぎれば仕方がないと思う。当事者は予期せぬことだが人は遅かれ早かれ亡くなる。