年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

二回目の映画の福田村事件の鑑賞

2023年10月28日 | 宅老のグチ
劇場の上映予定をチェックしていたら、近所の映画館が今月末で福田村事件の上映が終わる。すでに渋谷とか横浜では終わった気がする。これからは遠くなる。
二回目なので筋書きは解っているが前回で気が付かないことに注意がゆく。
香川からの被差別部落の行商人の商材の中に薬があって、富山の薬との差をセリフで言っていた。薬の中身にナタマメの言葉が出てきて、福神漬のナタマメの効能が不明で調べていたがやはり中国から江戸時代初めに日本に来ているので何かの効能があると思われていたようだ。
 二か月の映画興行でどのような結果になったが知らないが、自分自身は映画と現実とは来ていても本当の姿ではない。仮に人を言葉で表しても絵に出来る人は稀で、まして時間が経ってしまっているいると本筋と異なる情報が入っていて見ている人に雑念が入る。
 福田村事件の本当の前半は醤油工場の労働雇用関係の近代化を会社が進めようとしていた背景があって、そこに他の工場で労働運動を組織化して失敗した指導者が失敗の経験から争議を大きくした背景がある。また醤油会社はいかに労働者のためとはいえ、古くから続いている労働慣行の変更に不安があった。
 イギリスの産業革命で機械化が進み安価となった製糸業に排除された旧式製糸業の労働者が機械の破壊活動をした歴史がある。今のアメリカ自動車の労働争議の隠れたものはev自動車で部品等が減り安価となって、自分たちの仕事が無くなる不安がある。福田村は今は醤油の野田市となって不安は共通していると思われる。近所の鉄道工事で朝鮮人労働者は見かけていて、震災時には真偽の判らない不安があったと思われる。まして深川の被服廠の火事は野田でも確認できていたと思われる。3月10日の空襲は埼玉県春日部市でも見えていたという。江戸川と利根川は水運で結ばれ情報も行きかっていたと想像できる。ただ正しい情報を選択し伝える経験が少なく、誇大な情報を信じ、不安がそれを巨大化し、集団殺戮となった。これは8月15日のラジオ放送で戦争終結となったことに似ている。薄々負けそうだと思いつつ口に出せなく戦争継続と唱えていて、いざ放送があると愕然としていたのに似ている。
 信じていたものが間違いであったことが人生では良くあることで、人は恐れつつ、今まで起きなかったので無いと思い継続する。いざ事件が起こると狼狽するが実際は予期していても起きないと思って何もしない。
 中国の不動産バブル崩壊はすでに起きていて、次のバブルはev自動車だろう。劇的に中国で価格低下が在りそうだ。良いと思うと新規参入があるのが中国でそこから淘汰が始まる。このとばっちりが自動車の労働者だろう。
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