年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

築地市場でテレビ局のマナー違反

2008年07月16日 | 築地市場にて
一斉休漁の影響を築地市場で取材していた、テレビ朝日のスーパーモーニングの取材クルーが15日8時過ぎに東京都中央卸売市場での行き過ぎた取材行動が目の余ると二度の退出放送が築地市場に響いた。それでなくとも休漁となれは価格も上昇し得意先と色々な情報交換を一番している時間に築地市場内で節度無く行動すれば、営業妨害と受け取られ市場管理者の東京都に注進することになる。
 一斉休漁は好ましいものでなく、価格が上昇し需要が減れば仕事がなくなる。魚のほかにまだ食べるものがいっぱいある。仕事が一番忙しい時間に放送のため場内の雰囲気の演出ためゾロゾロ行動すれば怒りをかうのは当然である。

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産地の人達の声

2008年07月15日 | 築地市場にて
産地の人達の声
あるスーパーは値上げしませんと言っていますが国内生産者は先祖代々作っていた色々な食品を作っている人もあります。しかし設備が更新等の状況になったとき先行きに不安を感じた時廃業します。償却の済んだ設備と生産性良い設備とはかりにかけて生産性が増し利益が増える見込みがないと事業継続とならない。色々な伝統食品が消え新しい食品が出てくるが海外の食料不足騒動は安い食品の開発は困難になっていくだろう。
 廃業需要の増加で売り上げの見かけの数字は良いが心の中では納得がいかない。今の日本の銀行の地位が上昇しているが欧米の金融機関がサブプライム問題の影響で資本を損失し相対的に日本の銀行の地位が上がったことで収益を上げて得た地位というものでないと同じ状態である。
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夏は築地のお化け屋敷

2008年07月14日 | 築地市場にて
お化け屋敷
今話題となっているトイレで握った寿司かという話から、口の悪い人はそれでは今の築地市場の状態はゴミ箱から来た魚だと言う。よく言うね!!
 夏は築地のお化け屋敷。スーパーで売っていた国産のうなぎは昨年まで誰でも知っていた偽装で市場の統計を調べれば直ぐにわかることで風評被害が怖くて発表出来ないだけだった。キムチの統計も間違っていてあるとき農水省の白菜の生産量を集計しているところから電話が来て、今のキムチの日本国内の生産量が白菜の生産量と等しいという。つまり鍋とか他では白菜が食べられていないことになるという。後で統計が訂正されて浅漬が漬物の生産量の筆頭となった。
 築地を通過すると『お化け屋敷』から出たようにエアコンがなくても気分が涼しくなるように食品が変化するようである。幽霊やお化けがいないとわかっていてもわざわざお金を払って怖さを感じる人間の不思議さ。仕掛けを知ったら興ざめするだろう。事実を知らないほうが夢がある。お化け屋敷やサンタクロースはあったほうが良いのではないか。
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貴州省の暴動の分析

2008年07月13日 | 築地市場にて
貴州省の暴動の分析
あまり日本では知られていないのだが先頃中国貴州省で暴動があった。日本の報道によると少女が暴行されて警察幹部が高官の子息のため事件をもみ消したということになっている。しかし、暴動が拡大したのは貧富の格差の拡大と食品の物価が高騰したことが根底にあるという。漬物業界の人達は特に梅の人達は貴州省にも行っていて少数民族の不満が蓄積していると言う。
 このような中国の様子は第一次大戦末期のときの日本に似ていて空前の好景気で日清・日露の戦費で苦しんでいた日本が第一次大戦の好景気で潤っていた。しかし庶民にはその恩恵が行く前に大戦が終わり戦後不況となってしまった状況に似ている。この時日本はシベリアに出兵した時、米の輸送を見ていた夫人たちが富山で米騒動が勃発し騒乱となり、物価の安定を図るため中央卸売市場法を作るきっかけとなり昭和10年に築地市場が発足した。
 北京オリンピックが終われば中国の対外的な弱腰政策が終わり国内問題の解決に中国政府は向うだろう。庶民の不満を抑えるため食品の価格を統制することなり、食品の輸出は禁止するか抑える方向に向うだろう。この時日本は自給率39%と農漁村の働き手が高齢であることを感じるだろう。今のバター欠品騒動があるがさらに食品欠品が全面的に拡大し金があっても必要な食品が買えない時代が直ぐそこまで来ている気がする。原油150ドルいうことは損してまで供給するという意欲をなくすのだ。当然値段の上がった食品は消費者の抵抗があるから体力のない業者が減ることになる。安い価格しか提示できない築地に魚が入らなくなり自然と消える恐れもある。すでに原油の先物取引では年末には200ドルという。
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築地市場の鍾乳洞

2008年07月12日 | 築地市場にて
築地市場の鍾乳洞
あまり知られていないかまったく知られていないのだが築地市場が出来てからかなりの年数が経っているので,酸性雨の影響で建物のコンクリートを溶かし、再度結晶しツララのようになっていた。セメントが再結晶し長いところでは2~3センチ位になっている長い紐が出来ていた。老朽化している建物の隙間が年々増えてきて、雨漏りがするたびに東京都の職員に電話して(建物の所有者は東京都)修理をお願いする。特に大雨の翌日は忙しくただ見に来るだけ。これで食の安全安心を維持できるのだろうかと思える施設である。
 ギョウザ事件の天洋食品の施設と比較すると築地市場は酷すぎる。事故が起きないのはまだプロの人達が働いているからで、世代交代すればどうなるかわからない。

おまけ
東京都の雨漏りの修理は漏るところに覆いをつけ,雨水を誘導するだけである。従って雨漏りを阻止しているわけではない。
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日本橋魚河岸・京橋大根河岸の最後の日

2008年07月11日 | 築地市場にて
日本橋魚河岸・京橋大根河岸の最後の日
福神漬の歴史をたどっていくうちに再び藤浦富太郎著の『明治の宵』をまた借りて読む。藤浦富太郎は明治の中ころ、京橋大根河岸の青果仲卸三周の長男として生まれ、昭和10年に築地市場が開場と共に荷受会社の東京築地青果株式会社の社長となった人で一般には近代落語の祖とも言われる三遊亭円朝の後援者と知られ、後には歌舞伎にも関わった趣味人でもあった人である。
 今回この本を借りた理由は前回読みそこなった尾上菊五郎との交友を調べるためであったが、五代目でなく六代目との交友であった。
さてこの本の最後のほうに京橋大根河岸の最後の日つまり昭和10年2月11日、市中音楽隊を先頭にして雨の中を築地へ向って行進して行く様子が書かれている。300年の歴史がある日本橋・京橋の地を離れてどのようになるかわからないという不安な気持ちで築地に向っていったことが書かれている。昭和10年と言えば前年の北海道・東北地方の大凶作で農村子女が都会に売られる時代でもあった。そんな時代に築地市場が開場した。すでに75年にもなろうとしていて当時の建物が水産卸のところに今でもあるという。

 歌舞伎と魚河岸の人々交流は良く知られているが三遊亭園朝との交友はどのようなきっかけではじまったのだろうか。まだわからない。
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求人のさくら

2008年07月10日 | 築地市場にて
求人のさくら
ようやく築地場外市場の得意先に新人が入ったようである。今回はかなり広告を出したようで苦戦していた。この話を別の得意先に話すと一番良い方法は仲卸の業績不振なところの人をスカウトすればよいとの事。そういえば築地でも何処の市場でも商売で人とけんかしても人間としてけんかしてはいけないと教えている。いつ同僚になったり得意先に入るか解らないから。
 求人広告で応募した人の中にどうもサクラがいるようで応募して採用しても直ぐに辞めてしまうようである。何十万円か求人雑誌に経費をかけて一人の応募もなければ媒体を変えられる恐れがあるのでやっているようでる。
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福神漬にキュウリが入らない理由 ③

2008年07月09日 | 福神漬
福神漬にキュウリが入らない理由 ③
最近のJAS規格(ふくじん漬)をみてキュウリが原材料に入っていると指摘されました。平成17年に改定された日本農林規格法(JAS法)にはキュウリが原材料として入っています。しかし初期の福神漬の規格には入っていません。時代が明治から遠くなって上野寛永寺と福神漬の関連が忘れさせ、キュウリの切り口が徳川の家紋に似ていて下品の野菜と言われたキュウリが戦後キュウリの漬物が普及するにつれて次第に福神漬に入るようになったので規格が改定されました。
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値上げの予告

2008年07月08日 | 築地市場にて
値上げの予告
仕入先の値上げの予告がだんだん切羽詰ってきて準備の余裕が少ない。FAXが来たとたん即実施と言う。値上げの夏は原油だけでなく儀式化されて行くこととなる。地方経済の深刻さを考えると生産を止めることを祝福することとなる。利益のない再生産は継続性がない。戦後食糧難の時に創業して漬物を自家製造している時代から店舗で購入する時代になって拡大したが米の消費量の減少と共に販売金額が減り今となった。
 再び米が見直される時代にまた復活するとは思えないのだがそれなりの消費があるようにしないと日本の食文化が維持できないような気がする。
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築地市場の常識・非常識

2008年07月07日 | 築地市場にて
築地市場の常識・非常識
6月は毎水曜日が休市でしたが今月は7月9日(火)のみが平日の休市です。実に変則的で来年の休市は8月までわかりません。さて月一回の休市には決まって消防訓練があります。年間10回以上同一場所で消防訓練しているところは日本ではここだけでしょう。発砲スチロールを固形にする設備もあります。電気の容量が不足していて暖房や煮炊きを今だに練炭でやっているところがあるらしく、休市前日の放送で火の始末の中で『練炭』と言う言葉が出てきます。また東京都23区の中で一番光電話回線を導入することが困難です。今年の4月まで酒気帯ターレー運転が黙認されていました。事故さえ起こさなければなんでもありの世界です・大江戸線築地市場駅開業後一般客が来たため、ターレーの歩道走行が禁止され歩道に杭を打たれました。さらに新大橋通りに中央分離帯ができ多重駐車ができなくなりました。
 最近見かけなくなりましたが天秤棒で魚を配達する人がいたり、江戸時代と同じような大八車(小車)が今でも活躍しています。免許がいらないし酒気帯でも仕事できます。冬は寒いので。
 住所がほとんど築地5丁目2番地1号ということで初めて来た人は大体築地市場内で30分くらい迷子になります。
 古い世界に文明の利器をもいえる携帯電話が一人2台以上使いながら仕事をするので午前8時台はしばしば途切れます。何せ5万人以上が出入りし携帯をいっせいに使用すると大変です。東京都で一番空気が汚れているのが築地の魚類仲卸売り場です。ターレーの排気ガスで健康が心配なくらいです・景気が悪いのでかなり東京都から補助金が出るのになかなか電気に転換できません。魚に排気ガス汚染が付かないのかな。京都中央卸売市場は全部電動ターレーと言っていました。本当でしょうか。築地は広く充電しそこなうと大変です。
築地市場は男の仕事場のため女性のためのトイレが少なく市場橋の公衆トイレは行列の出来るところで『大和寿司』の行列といい勝負です。最近農業高校出の女性がセリ場に補助として出てきてます。他のところと違って圧倒的にもててます。なにせ勤務時間が早いので銀座・築地・月島に住んでいて商売がパットしなくてもビル持ちです。すぐに社長婦人になれます。
 老舗といわれたところでも不祥事が起こればあっという間に信用が落ちる時代です。築地市場の内情からいつでも起こりうるのだ。
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JAS法の定義は簡単ではないよ

2008年07月06日 | 趣味としての漬物
JAS法の定義は簡単ではないよ
最近できた農産物つけもの類の定義で『農産物赤とうがらし漬け類』というのがあります。
 農産物漬物のうち、赤とうがらし粉、赤とうがらし粉ににんにく、しょうが、にんにく以外のねぎ類若しくはだいこんを細刻、小切り若しくは破砕したものを加えたもの(以下「赤とうがらし粉等」という。)又はこれらににんにく、しょうが、にんにく以外のねぎ類、だいこん以外の野菜、果実、ごま、ナッツ類、砂糖類、塩辛類、もち米粉、小麦粉等(以下「赤とうがらし粉等以外の漬け原材料」という。)を加えたものに漬けたもの(赤とうがらし粉固有の色沢を有するものに限る。)をいう。
これはキムチの日本語による定義です。韓国と日本の漬物業者で作った法律ですが誰も理解できないのでこの規格のJAS認証の漬物はほとんど日本の市場に出回っていない。
 JAS法の罰則強化といっても実際は不可能に違いない。食物の定義と言っても国際的に流通している食品は日本独自の規格は貿易障壁となってしまう。国によっては賞味期限を実際より短くすることも好ましいものとされない。不当競争ともなりうるのだ。
結果として日本独自の食品の規格しかできず、日本食文化の破壊となる結果となってしまった。

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JAS法の罰則強化を検討に注文

2008年07月05日 | 築地市場にて
日本農林規格(JAS)法の罰則強化を検討に注文
うなぎ産地偽装でJAS法の罰則が強化されそうですがまじめに先行した漬物表示の苦労を考えると実行はなされないような気がします。先行した加工食品数種でも表示の決定には時間がかかりすぎ業界の常識と一般消費者・マスコミとの情報の格差によって騒ぎが増幅されるだろう。
 食品表示の決定には時間がかかってその間にまた疑惑を招く行動が続くしかない。
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原油高騰の余波

2008年07月04日 | タクワン
原油高騰の余波
原油高騰で石油関連の値上げが続いています。沢庵漬を古くからやっていた方から電話がありました。色々な副資材の値上げ予告がありとても製品に価格転嫁できないので秋からの製品は製造を中止すると言う連絡がありました。仕事をやっていて財産が減るようでは廃業したほうが良いと答えてやりました。さびしいことです。今度のオイルショックはいづれ少しは下がって落ち着くと思いますが食の風景がかなり変化をする気がします。もう日本全国で沢庵を漬けて安定して販売する能力のある会社が10社以下になりました。量販店が色々な生産者から競争をさせて安く買える時代は終わって今のバター不足のように品物があまり安いための需要があっても作らない作れないという時代に来ました。
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築地市場の和歌山産あゆ

2008年07月03日 | 築地市場にて
築地市場の和歌山産あゆ
7月2日午前11時より買荷保管所にて和歌山産アユの試食会がありました。最近では珍しい企画で築地市場場内放送で度々案内があるので何人かがいきました。そこで配布されたのが養殖のアユの塩焼きでした。最近は築地市場の衛生状態から塩焼きはパック入りであらかじめ他で調理したものです。イベント等の企画は築地衛生検査所が神経を使って注意しています。あまりにも老朽化しているので不慣れな人が魚等を扱って事件を起こさないようにしているのです。それでなくても量販店の人達の目は厳しく衛生状態や混雑から築地から離れて行っています。
和歌山県知事はまだ当選一回なので色々活動しなければなりません。水曜日の市場休と思っている人が多く買出し人が少なく早めに切り上げる人が多く、11時半ごろようやく予定終了となりました。
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カメラ目線

2008年07月02日 | 築地市場にて
カメラ目線
夕方信用情報会社から電話があった。得意先の情報交換と世間話で終わる。6月末は一年の中で割りと倒産の多い日である。この日が無事に過ぎると前半の半ばが終わりほっとする。
 話題が映画の話になる。松竹映画『築地魚河岸三代目』だ。どうも築地市場では評判が悪いようで見た限りでは合物門(波除神社付近の門)のそばにある自動車修理所に数枚映画のポスターが張ってあるだけでほかに見当たらない。ちなみに東京オリンピック招致ののぼり旗は東京都の築地市場事務所付近にあるのみ。さて映画に出ている築地市場の人達の目線が野次馬の目線であるという。ロケの経費節減のしすぎだよ。シリーズ化すると松竹が発表しているが築地の口の悪いすずめは二回しか鳴きません。
7月2日に和歌山県産の鮎を首都圏で販売促進するために築地市場で消費拡大を図るため、仁坂吉伸和歌山県知事らがトップセールスするそうです。二月に南部町の梅祭りに県知事が来ていましたが大変ですね。南部の梅の日本一なので青果のほうにも来るのでしょうか。
和歌山県産の養殖鮎は全国1位の生産量を誇っており、市場関係者や消費者に県内産の鮎を広くPRしようと、初めて来るそうです。これも宮崎県知事の影響でしょう。
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