年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

夏が来ると思うのは 2

2008年07月28日 | 宅老のグチ
夏が来ると思うのは 2
戦後の農政は農地解放から始まってGHQの指示で様々な政策がとられた。農家の所得を増やすため従来の日本食を構成する食べ物から転換を図った。漬物に対しての攻撃は高血圧を招くとして塩分過多を指摘した。漬物業者はこのことに対して80度の加熱で塩分を抑えることにしたが乳酸発酵漬物を犠牲にした。さらに加熱殺菌によって失われた自然の風味を補うため様々な化学調味料を使用しなければならなくなった。このことは一面には安定した品質の漬物を作ることになり家内工業から発展することとなった。昭和30年代の福神漬の塩分濃度は10%以上あったが今販売している福神漬は3%程度になっている。
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