642 松本市入山辺駒越 撮影日160807
■ 待避所があるような谷間の狭い道を進む。あやうく見逃すところだったが、かろうじて火の見櫓センサーがこの簡易な火の見梯子に反応した。ここは集落と集落の中間で周りには何もない。火災が発生したことを隣の集落に伝えるためにここの半鐘を叩くのだろう。離れた集落でこの半鐘の音が聞こえるのかどうか気になるが、騒音の無いこの地域なら聞こえるのだろう。長年使われてきていることでもあるし。関西国際空港のオープンエアダクトと同じような理屈で案外谷間では音が拡散しないで遠くまで伝わるのかもしれない(ほんとかな)。
角形鋼管(100×100×t*1)の柱に等辺山形鋼(50×50×t)を500間隔で留めて梯子にしている。斜面に控えを取って、梯子の転倒を防いでいる。半鐘を叩くときに立つ位置に鋼板で足場を設置してある。この位置に立つと半鐘がちょうど右手で叩きやすい位置になる。
このようなちょっとした工夫でずいぶん使いやすくなることを心得ておきたい。
*1 単位はmm 厚さtは分からない
この火の見梯子もそれがしさんのブログで知った。長野県内各地の火の見櫓を網羅的に紹介しているすごいブログ。