3325人
この数字、何でしょうか?
2018年に日本でインフルエンザで亡くなった方の人数です(下表:厚生労働省 人口動態統計から抜粋)。
インフルエンザが流行するのは冬ですが、この年の1月は1092人、2月には1260人の方が亡くなっています。1月は35人/日、2月は45人/日という数です。
新型コロナウイルスの感染拡大抑制(新聞記事は感染拡大防止のためにとなっていますが、防止は無理でしょう)のために、安部首相は全国の小中学校・高校・特別支援学校の臨時休校を要請しました。
2018年にはインフルエンザで3325人もの死者が出ていますが、今回のような対応はしておらず、学級閉鎖、学校閉鎖対応どまりです。今回のような国立の博物館や美術館の休館、民間の娯楽施設の臨時休業がインフルエンザの感染拡大抑制のために行われたということもなかったかと思います。
新型コロナウイルスの感染拡大への対応が冷静でないなどと書けば叱られるでしょうか・・・。
メディアでは感染者数を連日報じていますが、感染者でも既に治癒した人の数は報じてはいませんね。また、クルーズ船内で感染した人の内、どのくらいの人が発症しているのかも報じてはいません。感染者全員が発症しているということでもないようです。
災害があればテレビでは被害が甚大なところの映像ばかりが流されますが、本当は必要だと思う被災地域の全体像が示されることはほとんどありません。今回の報道にもこのような傾向がみられるように思います。
『あ、火の見櫓!』でも触れましたが、脳は何だか分からないのもに対しては警戒心、恐怖心を抱かせます。
メディアには新型コロナウイルスそのものに対し、既に得られている知見も是非報道して欲しいと願います。否、メディア頼みではなく、個々人が調べてみるべきかもしれませんね。
正体が多少なりとも分かれば恐怖心が和らぎ、冷静な対応ができるはずです。インフルエンザの例が示しているように。
マスクや消毒液が店から消えるということは分からないでもありませんが、トイレットペーパーやキッチンペーパーまで無くなるなどという現象は明らかに冷静さを欠いた行動の結果だと思います。