撮影日時180630 04:20AM
自然はいつもドラマチック。
今朝はこんな表情を見せていた。
何か好いことがありますように・・・。
気象庁は29日、関東甲信地方が梅雨明けしたとみられると発表した。6月の梅雨明けは統計を開始した1951年(昭和26年)以降初めてとのこと。平年より22日早いという。
撮影日時180630 04:20AM
自然はいつもドラマチック。
今朝はこんな表情を見せていた。
何か好いことがありますように・・・。
気象庁は29日、関東甲信地方が梅雨明けしたとみられると発表した。6月の梅雨明けは統計を開始した1951年(昭和26年)以降初めてとのこと。平年より22日早いという。
■ 信濃毎日新聞の第1面の下段のコラム「斜面」に雪ぐという言葉が出てきた。
雪ぐはすすぐと読む。**「会稽(かいけい)の恥を雪ぐ」は中国春秋時代、会稽山で呉王に敗れた越王が後年、勝利を収めた故事による。「雪ぐ」には身に受けた屈辱を除き切るとの意味がある。**とコラムにある。これで分かった、雪辱という言葉の雪の意味が。
サッカーのワールドカップロシア大会で日本はコロンビアに2対1で勝った。前回の大会で日本は1対4でコロンビアに完敗しているから、今回はその雪辱を果たしたのだが、このことを「斜面」で取り上げ、雪ぐという言葉について触れている。
コラムにはセルジオ越後さんが専門誌の取材に答えた**「盆と正月が一緒に来たような幸運な展開。次に勝つことで初めて喜べる」**というコメントも載っている。で、その試合の対セネガル戦、日本は2対2で引き分け、勝つことはできなかった。
次は世界ランキング8位の古豪ポーランド。きっちり勝って決勝トーナメントに進んで欲しい。
追記(0629):素直に決勝トーナメント進出を喜べないポーランド戦だった。常にハイレベルの戦いを楽しみにしている世界のサッカーファンをがっかりさせた。次の試合で惨めな結果を残さないことだ。
■ 松本清張短編全集1「西郷札」を読み終えた。この巻に収録されている芥川賞受賞作「或る「小倉日記」伝」を読むのは数回目。
森鷗外は明治32年6月に九州の小倉に赴任し、35年3月に東京に帰るまで過ごした。この間鴎外がつけていた日記は所在不明となり、岩波版『鷗外全集』を出版するときにも捜索されたが発見されなかった。
鴎外に傾倒していた田上耕作は失われた小倉日記の空白を埋めようと、鴎外の小倉での生活を調べ始める。耕作は学校の成績は優秀だったが、生まれつき体が不自由で、遠くまで調査に出かけるのも聞き取りをするのも困難。母親は耕作を献身的にサポートし、調査に同行することも。父親は耕作が10歳の時に病死している。
耕作は鴎外の小倉生活の調査が価値のあるものなのか問うために、『鷗外全集』の編集者のもとへ調査途中の草稿を送る。**(前略)このままで大成したら立派なものができそうです。小倉日記が不明の今日、貴兄の研究は意義深いと思います。せっかく、ご努力を祈ります。**(117頁)という返事が来ると、母親は**「よかった。耕ちゃん、よかったねえ。」**(117頁)と声をはずませる。そして手紙を神棚に上げ、赤飯を炊く。
時は流れ、終戦後。親子の生活は困窮し、耕作は病に伏す。昭和二十五年の暮れ、耕作は病状が悪化して息をひきとる。そして・・・、**昭和二十六年二月、東京で鴎外の「小倉日記」が発見されたのは周知のとおりである。鴎外の子息が、疎開先から持ち帰った反故ばかりはいった箪笥を整理していると、この日記が出てきたのだ。田上耕作が、この事実を知らずに死んだのは、幸か不幸かわからない。**(139頁)この一文で小説は終る。
母親が我が子に寄せた深い愛情の物語とも読めるこの作品、読み終えると涙がにじんだ・・・。
■ 所用で木曽へ。きそむら道の駅の食事処げんきで味噌側ダムカレーを食べた。
食事処げんきの味噌川ダムカレー諸元
・ダム型式:ロックフィル式ライスダム
・堤体長:約16cm(実測値)
・堤体高:約5cm(同上)
・堤体底幅:約6cm(同上)
・堤体重量:上記寸法から求めた堤体の体積を重量換算すると約200gとなった。
・総貯ルー量:不明
堤体の端にあるぴり辛こうじはダム管理所を、ダム下流の福神漬とらっきょは水の流れや発電所を、またキャベツや野菜揚げは緑豊かな自然を表現しているそうだ。山賊焼きは堤体の岩石。
・敷地:白の真円、うっかり敷地測量を忘れた。
・ダム湖の深さ:ごく浅い。最深部でも1cmくらいでは。
・施工費:800円(税込)
・施工に要した時間:約11分 ただし施工会社では複数物件を同時施工しており、本物件の施工に要した実時間は不明。
・竣工検査に要した時間:約18分 同行者Iさんもほぼ同時に検査を終了した。
・味:辛口、美味(これ以上の食レポは私には無理)
・施工会社の所在地:木曽郡木祖村藪原 きそむら道の駅
■ 小一時間の朝カフェ読書で松本清張短編全集1の表題作「西郷札」を読んだ。「西郷札」は清張のデビュー作。
作品中に西郷札(さいごうさつ)の説明がある。**西南戦争ニ際シ薩軍ノ発行シタ紙幣** この作品は実在した西郷札をネタにした実に巧みな構成の短編。
新聞社で企画された「九州二千年文化史展」の出品リストに西郷札と覚書という品目があった。覚書を書いたのは西郷札の発行に関わった樋村雄吾という人物。この覚書をベースに作品の書き手である私が構成した物語という形式を採っている。
樋村雄吾は西南戦争で西郷隆盛の反乱軍に加わる。銃弾が樋村の右肩を貫くが、幸運にも生き延びる。雄吾が素封家の庇護を受け、一年二ヵ月後に故郷に帰ると、戦火で家は焼かれ、父親は亡くなり、継母(母親は雄吾が十一歳の時に亡くなっている)と義妹(継母の連れ子)の季乃(すえの)は行方不明になっていた・・・。
失意のうちに東京に出た雄吾は人力車を挽く車夫になる。ある夜、雄吾は一目で高級官吏と分かる男を乗せる。長い塀の多い屋敷町の一画で男をおろした。男を迎えに門の外に出てきたのは、行方が不明だった季乃だった。
**暗い中から丸髷(まるまげ)が浮き出たが、くっきりと白い顔を見た瞬間の雄吾の驚愕は何にたとえようもない。(中略)―季乃であった。(中略)季乃が東京にいる、人妻となっている。**(30頁)
季乃の夫の塚村圭太郎は雄吾と季乃との間に兄妹愛とは違う愛を感じ取り、嫉妬する。
塚村は、紙屑と化していた西郷札を政府が補償回収するという嘘の情報を雄吾に伝える。雄吾と彼の恩人らに買占めをさせて、全財産を失わせることを企てる。塚村がそれとなく流した西郷札買上げの風評により宮崎では西郷札の値が上がっていたために、塚村の目論見通り、彼らは全財産を投じることになる。
さらに雄吾は**味方の発行せし金券ひいきの余りに誑(たぶらか)したるにや或は金儲け欲しさのためにや今の処分明せざれ共、そもそも虚言を以って住民共多勢を欺すは重罪につき同人が東京に舞戻る節は直ちに逮捕するやう警視本署にて御用意ありと。**(62頁)と新聞に報じられることに・・・。
結末を記していると思われる覚書の終盤が破り取られていて結末が分からないということで小説も塚村や雄吾や季乃がどうなったのか明かされることなく終っている。塚村が雄吾によって殺害されたのならそのことを新聞が報ずるはずだが、当時の新聞に当該記事はないと小説のラストに記されている。
推理小説とも恋愛小説とも取れるこの作品の結末は読者が想像するしかないのだ。雄吾と季乃は連れ立って地方に逃れ、ひっそりと暮らしたのかもしれない。塚村は雄吾によって殺害されたが、そのことは政府によって完全に隠蔽されたのかもしれない・・・。
■ 今月8日に東京駅前の丸善で買い求めた『人口減少時代の土地問題』吉原祥子/中公新書を読み終えた。
サブタイトルの「「所有者不明化」と相続、空き家、制度のゆくえ」と帯の「空き家、相続放棄の問題が農村から都市へ拡大している」から本書の内容が分かる。「持ち主がわからない土地が九州の面積を超えている。」という事実には驚いた。
ある自治体で県道をつくる際、用地取得の対象になった土地の一角に三代にわたって相続登記されていない土地があり、自治体の担当者が相続人を特定したところ、約150人にもなったという。小さい文字で相続関係説明図が2頁に亘り載っているが、全体の半分に過ぎないとのこと。相続の手続きの煩雑さがよく分かる。これだけの相続人を調べ上げた担当者もスゴイ。土地の権利移転になんと17年と600万円かかったという事例も紹介されている。
また資産価値が低い土地では、相続登記の手続きを司法書士に依頼してかかる費用や親族間の連絡調整費用などが資産価値を上回ってしまうこともあり、登記簿上の名義人が死亡者のまま放置され続けることになるという指摘、なるほど。
本書には対策として相続登記の手続きの簡素化などが挙げられている(先日新聞にこのことに関する記事が載っていたかと思うが、内容までは覚えていない)。
相続人不明となった土地が「相続不能地」と化し、次第に国土が荒廃していく・・・。
■ 007シリーズ第19作「ワールド・イズ・ノット・イナフ」を観た。ピアース・ブロスナンが演ずるボンドを観るのは初めてだが、なかなか好い。
この作品、とんでもない悪人(だと僕は思う)をかわいいソフィー・マルソーが演じていることに尽きる。しかも彼女はボンドに殺されるという予想外の展開・・・。
彼女は複数あるヨーロッパへの石油の供給ルート(陸路、海路)を絶って(海路を絶つ?どうやって? 海峡を核汚染させるというとんでもない方法で)、石油王の父親が築きつつあったルートを引き継いで、独占しようという目論む。それを阻止すべく、ボンドがボインなボンドガールとともに身の危険を顧みず奮闘する。
この作品で新兵器発明おじいさんQが引退した。なかなか味のある演技をする俳優(デスモンド・リュウェリン)だった。
■ 所用で大町へ。昼食は大町市八坂(旧八坂村)の信州金熊温泉 明日香荘の黒部ダムカレーにした。この地には金太郎伝説がある。温泉名の金熊もこの伝説にちなんだものと思われる。
明日香荘の黒部ダムカレー諸元
・ダム型式:アーチ式ライスダム
・堤体長:約25cm(実測値)
・堤体高:約4cm(同上)
・堤体幅:約5cm(同上)
・堤体重量:不明だがかなりのボリューム
・総貯ルー量:約270㏄(黒部ダムカレーカードに表示されている値)
・ダム湖に浮かぶ遊覧船・ガルベ:炭焼きおやきの皮 陸揚げ状態で供されたので自分で進水させた。ナンのようにルーをつけて食べる。
・ダム下流:タマゴサラダ、一口カツ、サニーレタス、キャベツ
・敷地:白い真円の敷地、直径約31cm(実測値)
・ダム湖の深さ:ごく浅く、約1cm(目測)
・施工費:1000円(税込)
・施工に要した時間:約9分(施工場所が見えず、施工者不明)堤体は現場施工ではなく型枠に堤体材を詰め込むプレキャスト施工。
・竣工検査に要した時間:約22分
・味:コクがあって美味(これ以上の食レポは私には無理)
・施工会社の所在地:大町市八坂1160
施工会社外観 撮影日180614
明日香荘から大町の市街地に戻る途中で見ることができる爺ヶ岳(左)と鹿島槍ヶ岳(右)
■ 先週末(8、9日)セミナーに参加するために上京した。
上京するたびに東京駅前の丸善に行く。店内の落ち着いた雰囲気も好いし、開店が午前9時と、早いのも好い。友人との待ち合わせにもここのカフェを利用している。
中公新書を2冊、『人口減少時代の都市 成熟型のまちづくりへ』と『人口減少時代の土地問題』を買い求めた。前書を昨晩(12日)読み終えた。
!と思った箇所に付箋紙を貼りながら読んだ。
**人口減少局面に入っているのに、相も変わらず高度成長期のやり方を続けているから、危機に陥るのだ。**(190頁)
**人口減少はいずれ、ほぼすべての自治体が受け入れなければならない現実である。それに抗うことが可能なのも、条件のよい首都圏の都市でせいぜいあと一〇~十五年である。いま、こうした人口吸引ゲームに興じる一方で、人口減少の先を見据えた長期的なまちづくりへの投資を怠っている自治体こそ、究極的には敗者となるであろう。**(191頁)
本書で著者の諸富 徹氏は人口減少時代の到来を前提に成長型社会から成熟型社会への転換の必要性を説き、そのあり様ついて論考している。
■ 信毎メディアガーデンで開催中(0608~0615)の「江戸の町並みジオラマ展 江戸時代にタイムスリップ!」を見てきた。火の見櫓もあるだろうという予想は当たっていた。
会場に置かれていたリーフレットには作者の三浦 宏さんの**(前略)大きなものを作ったのは、昭和56年、辻村寿三郎さんが人形を手がけた「吉原遊郭」が最初です。それ以降、失われていく江戸の町をどうにか残せたらと思って、長屋、湯屋、おもしろい。表店・・・と、ひとつひとつを1年~2年かけて作りました。(後略)**というコメントが載っている。
すばらしい出来栄えの作品が配置されていた。
高さ8.1m(縮尺1/10)の火の見梯子の正面側
半鐘の上の切妻屋根は目板葺き
脚元の様子 控え付きの束(束:短い柱のこと 床束、小屋束などがある)に固定している。倒れ止めの控え柱がある。火の見梯子の脚を固定した様子を初めて見た。模型を作るときは図面や錦絵など資料も徹底的に調べるということだから、実際にこのように固定していたのだろう。
棟割長屋
湯屋
■ 松本清張短編全集の『空白の意匠』を読み終えた。
このペースで読み進めば今年中に全11巻読み終えることが出来るかもしれない。だが他にも読みたい本が出てくるだろうから、当初の予定通り今年度中に読み終えればよしとしよう。
この巻には8編の短編小説が納められているが、印象に残るのは「潜在光景」と「駅路」、「支払い過ぎた縁談」の3編。
「潜在光景」(昭和36年)。ストーリーには触れないがホラーな雰囲気の作品。不倫相手の女性のまだ小さい息子に殺意を感じた男は・・・。
「駅路」(昭和35年)。某銀行の営業部長・小塚貞一が定年退職して間もなく、旅行に出たまま帰らず、妻から捜索願いが出される。小塚は広島支店長時代から不倫関係にあった部下の女性と別の人生を送ろうと家を出たのだが・・・。ふたりの連絡を受け持っていた女(部下の女性の従妹)の悪だくみと情夫の入れ知恵によって、小塚は殺害されていた。これ以上ストーリーには触れない。
「支払い過ぎた縁談」(昭和32年)は地方の旧家の娘さんと父親が手の込んだ結婚詐欺に遭うという話。
どの作品もストーリーの展開がおもしろい。松本清張の作品の多くが映画化・ドラマ化されているのも分かる。
■ 東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)では玄関前に鎮座するブロンズ狛犬にも注目する。
子連れの狛犬(獅子)
玉入りの球形の籠を前脚で押さえる狛犬(吽像)
両像の各部位のデザインに特に気がつくような差異はない。