透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

塩尻の親子蓋

2024-12-20 | B 地面の蓋っておもしろい


塩尻の親子蓋 塩尻市宗賀 2024.11.18  

背景に火の見櫓を入れるというこだわりはキープしています。
 




■ JIS蓋と呼ばれる蓋のデザインです。②は凹凸関係が一般の蓋③とは逆になっていますね。

下水道に使用するマンホール蓋及び枠については寸法や強度がJIS (*1)で規定されました。蓋のデザインについては規定がありませんでしたが(だから色んなデザインの蓋があるのです)、1915年(大正4年)に東京市下水改良事務所により定められていた模様(東京市型と呼ばれる模様)が参考として示されました。そのデザインを採用した自治体も少なくなく、そのまま定着して今日に至っています。そのデザインの蓋がマンホ―ラーたちの間でJIS蓋と呼ばれているのです。
*1 1958年(昭和33年)に制定されたJIS A 5506(下水道用マンホール蓋)は何回か改正され、2018年に抜本的に改正されました。
 

緑化蓋

2024-07-17 | B 地面の蓋っておもしろい


松本駅前にて 2024.07.16

 「緑化蓋」とも「蓋庭」とも呼ばれるマンホール蓋。マンホール蓋の周囲に草が生えています。小雨がぱらついて緑が鮮やかでした。こういうのを愛でるマニアな人も。

動く鉄大好きな人たちには撮り鉄、乗り鉄、飲み鉄なんてあるのかな、いろいろニッチな世界があるようですが、地面の蓋大好きな人たちにもいろいろニッチな世界があるようで・・・。


高山市のマンホール蓋

2024-06-12 | B 地面の蓋っておもしろい


 高山市丹生川(旧丹生川村)のカラーマンホール蓋 2024.06.09

飛騨高山ウルトラマラソンの第3関門、丹生川支所の駐車場に設置されているカラー蓋。乗鞍岳を背景にライチョウと旧丹生川村の花・キバシャクナゲ、シラビソ、ハイマツが描かれている。「にゅうかわ」としか記されていない。




 高山市清見町(旧清見村)のマンホール蓋 2024.06.09

飛騨高山ウルトラマラソンの第5関門、高山市公文書館の近くの道路上に設置されていた。カワセミが描かれている。清らかな川に生息すると言われるカワセミは旧清見村の象徴。丹生川の蓋と同様に「きよみ」としか記されていない。


 


茂田井地区の地面の蓋

2024-04-06 | B 地面の蓋っておもしろい


佐久市茂田井にて 2024.04.02 
地面の蓋の後方に立つ火の見櫓は後ろに迫る落葉樹林と同化していて、姿かたちがよく分からない。


 ひらがなで「もたい」とだけ表記されているマンホール蓋。漢字では茂田井。江戸時代にはひとつの村としてまとまっていた茂田井は現在行政上、立科町茂田井と佐久市茂田井とに分かれている。佐久市と立科町にまたがるこの地区で特定環境保全公共下水道事業を運営している川西保健衛生施設組合(構成団体は佐久市、東御市、立科町)の蓋。下に載せた立科町の蓋と同じデザインで「たてしな」という表記だけが違う。


マンホール蓋の外周にはスズランがデザインされている。シラカバ、その後ろは女神湖か。背景には蓼科山が描かれている。円形の中にうまく納めたデザインだと思う。


 


鉄腕アトムのマンホール蓋

2024-02-29 | B 地面の蓋っておもしろい

◎ 諏訪大社下社の春宮と秋宮の近くに鉄腕アトムをデザインしたマンホール蓋が設置されたことを知った。ネットで検索するとこのことを報じているメディアの記事が見つかる。昨日(28日)早速見に行って来た。自宅から下社春宮までは25km足らずで、たいして遠くはない。


諏訪大社下社春宮 幣拝殿(中央)と片拝殿(両側)

ふた活、ヤグ活の前に参拝。


秋宮近くにある「おんばしら館 よいさ」の敷地内に設置されているマンホール蓋。空飛ぶ鉄腕アトムと春宮の鳥居がデザインされている。鮮やかな色。アトムってこんなにかわいい顔をしていたんだ。



諏訪大社下社秋宮 神楽殿 


秋宮にアプローチする通りに設置されているのは春宮の近くに設置されているものとは違うデザインのアトム蓋。アトムとお茶の水博士が秋宮の幣拝殿の前に立っている。


後方左側に秋宮の杜が見えている。このマンホール蓋の設置されている場所は既にグーグルマップに示されている。

なぜ下諏訪町のマンホール蓋に鉄腕アトムなのか。説明板にこのことが記されている。





春宮の鳥居前に設置されている御柱をデザインしたカラー蓋



このマンホール蓋は既に一度載せているが(過去ログ)、その時の蓋はカラーではなかった。

下諏訪町の木・さくらと町の花・つつじをデザインしている。単純に直線で6分割するのではなく、蓋が円形であることをちゃんと意識して回転運動をイメージさせる分割ライン。すばらしい!

「おんばしら館 よいさ」の近くで偶々見つけた。


ふた活、ヤグ活はよく歩く。半日で歩数はおよそ6,900歩だった。


松山市のマンホール蓋

2024-01-17 | B 地面の蓋っておもしろい




撮影日:2024.01.11
 松山市のマンホール蓋 カラー蓋も見ました。1972年(昭和47年)に選定された松山市の花・ヤブツバキです。円形の中に上手く納めています。その周囲を縁取っているのは伊予かすりの井桁文様。 まつやま おすいという表記、みんなでつくろう住みよい松山というメッセージも。

火の見櫓を背景にして撮るという条件は満たせず。


 


旧武川村のマンホール蓋

2022-12-16 | B 地面の蓋っておもしろい




  山梨の山荘からの帰路、北杜市武川町三吹で見た最後の火の見櫓、27基目(過去ログ)を背景に旧武川村のマンホール蓋の写真を撮った。

マンホール蓋(直径60cm)に円を入れてその外側に稲穂と「むかわ」「農集排」という文字を入れている。円の内側には中央に滝(精進ヶ滝)、左側に桜(山高神代桜)、右側に松(舞鶴松)を配している。この桜と松は国の天然記念物だという。無難にまとめたという印象のデザイン。

上の写真に舞鶴松と国道20号の案内板が写っている。


この火の見櫓とマンホール蓋を見た後、自宅目指して国道20号をひた走った。で、自宅着5時40分、走行距離は158km(2日間 計339km)だった。火の見櫓巡りをする時は思いのほか歩く。11日の歩数は約5,700歩、12日は約1,800歩だった。

本稿で11,12両日の火の見櫓巡りの記録を終了する。


 


MGプレスの記事と北杜市明野町のマンホール蓋

2022-12-15 | B 地面の蓋っておもしろい


 昨日(14日)のMGプレス(*1)の2面に上掲写真のように**ご当地マンホール探訪**という見出しの記事が掲載された。別に付けられた縦見出しは**違った視点で旅する楽しみ**

先月某日、MGプレスの記者・Yさんと一緒に塩尻市から安曇野市をめぐる「ちょこっとツアー」をした。記事には私とYさんが安曇野市の新しいカラー蓋を見ている大きな写真に加え、10種類ものマンホール蓋の写真が掲載されている。

記事には**火の見櫓(櫓)が大好きで「火の見ヤグラー」を名乗る平林さんのこだわりは、蓋と火の見櫓を一緒に写す構図だ。**という私を紹介する一文も。 そう、マンホールの世界に遅くに入りこんだ(入りこんでしまった)私はこのようなタイトな条件を設けて写真を撮っている。


11日にも山梨の山荘に向かう途中で上掲記事のような構図の写真を撮った。


北杜市明野町小笠原で撮った旧明野村のマンホール蓋 2022.12.11
後方は前稿に載せた火の見櫓


マンホール蓋が円いことを意識したデザイン。三角形に配置した3つの円の中に村の鳥・キジと村の花・ツツジ、村の木・ヤマザクラを描いてある。蓋上部の左右にAKENOの文字。同じ文字を2つ入れてある蓋を見るのは初めて。珍しいと思う。下に小さく下水道と入れてある。文字のところの2本、3本の帯が何を表現しているのかは分からない。

火の見ヤグラーにしてマンホ―ラーな生活は続く・・・。


 


凹凸

2022-11-29 | B 地面の蓋っておもしろい



 信州スカイパーク(松本空港の周囲に整備されている広域公園)をカメラを提げてウォーキングしている。広葉樹はすっかり落葉して、撮影対象がなかなか見つからない。で、夕日を受けてギラギラ輝くマンホール蓋、略してギラマンを撮った。手前に落ちている影が文字や図をより高く見せている。錯覚効果で凹凸が強調され、おもしろい写真が撮れた。


 


甘楽町のマンホール蓋

2022-07-14 | B 地面の蓋っておもしろい




甘楽町のマンホール蓋 同町福島にて 撮影日2022.07.08

 蓋が円形であることを意識したデザイン。外側の円形の帯に町の花・ソメイヨシノが描かれ、内側の円には町の木・アカマツをバックに町の鳥・キジが描かれている。下側に かんら おすい と表記。


こちらは汚水ますのコンクリート蓋


 


群馬県昭和村のマンホール蓋

2022-07-13 | B 地面の蓋っておもしろい


群馬県利根郡昭和村のマンホール蓋 撮影日2022.07.08



 蓋に描かれているのは後方に赤城山(私は国定忠治の「赤城の山も今夜を限り、生まれ故郷の国定村や云々」などというせりふが浮かぶ最後の世代かもしれない。そうでもないのか・・・)、片品川を大きく跨ぐ関越自動車道の片品川橋、右下に村の木・サクラ。風景画のようなデザインで、蓋が円形であることを特に意識しているようには思えない。仮に四角形だとしてもこのデザインとあまり変わらないだろう。蓋の下側に昭和村と農集排の表記。

この日、赤いトラス橋が空中を横切る風景を見ながら走行した。


 


沼田市白沢で見た地面の蓋

2022-07-13 | B 地面の蓋っておもしろい


沼田市白沢町(旧白沢村)のマンホール蓋 白沢町平出にて 撮影日2022.07.08

 前稿に載せた火の見櫓を背景にマンホール蓋の写真を撮ることができた。「火の見櫓を背景にマンホール蓋を撮る」というタイトな条件を設定して火の見櫓めぐりの時、実行している。





テトラポット(毘沙門亀甲)模様の地紋の蓋。 中心に「白」と「沢」を組み合わせた村章を入れている。この村章は4つの白から成る輪が沢を囲っている。沢だという知識を得てから見るのでシと尺だと分かるが、初見だとなかなか読めない。

農業集落排水のマンホール蓋


草津町のマンホール蓋にも同じ地紋が使われている。


草津町のマンホール蓋。草津町役場敷地内 撮影日2022.07.07