透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

火の見櫓のある風景を描く

2023-06-30 | A 火の見櫓のある風景を描く


火の見櫓のある風景 長野県朝日村にて 2023.06.27

 朝日村に現在立っている火の見櫓、全15基を順次スケッチしています。

木々の姿かたちは葉のイメージをもとにラフな線で大胆に描きました。目に見える風景を再現しようとするのではありません。理解した風景を描きたいのです。線描に要した時間はおよそ30分、目標をクリアできました。構成要素の少ない風景なので、時間はかかりませんが、難しいです。

着色で難しいのは山や木々の緑。好きな緑、きれいな緑を使うことにしました。アクセントとして花や屋外消火栓など、省略しないで描き、着色しました。

まだまだ・・・。

ここはもう1,2回描こうと思います。


 


8茅野市金沢で火の見のツーショット

2023-06-30 | A 火の見櫓っておもしろい

 
 原村から八ヶ岳の裾野を下り、国道20号に出た。雨が降りだしてきた。残念。長井さんたちはどうしただろう・・・。

茅野市金沢まで戻って来て、国道添いの簡易な火の見櫓を見た。道路またぎとツーショット。


(再)茅野市金沢 3柱1構面梯子型 2023.06.28

カラフルな自販機とポスト。いいなぁ、ここ。 

以上、1~8まで28日の活動記録でした。


 


7ひのみくらぶオフ会@大麦小麦

2023-06-30 | A 火の見櫓っておもしろい


ひのみくらぶオフ会を開いた大麦小麦(茅野市玉川)


群馬県から遠路出かけてきていただいた長井さんご兄弟と私。残念ながら参加を予定していた女性は急用で不参加。お店の藤田さんも火の見櫓が好きでひのみくらぶの会員。


火の見櫓の姿かたちをちゃんと分かっている藤田さんのイラスト、すばらしい。

この日の朝、テレビで見た天気予報では茅野は終日雨、でも薄曇りの空。晴れ男効果か。12時過ぎからランチミーティング、それから私が用意していったパワポで火の見櫓の紹介。これに時間をかけ過ぎてしまった・・・。長井さんが得意のマジックを披露、前回(過去ログ)も見せてもらったけど、やはりすばらしい。お店を出た時は2時半過ぎだった。

この後、「道路またぎ」と「貫通やぐら」を案内、直接見ていただいた。


茅野市金沢の道路またぎ


原村の貫通やぐら この時、時刻は午後4時。この日(28日)は夕方から28会が予定されていたため、ここでお別れして家路についた。


群馬県高崎市で洋菓子屋さんを営んでおられる長井さんから、美味しいケーキをお土産にいただいた。長井さん、ありがとうございました。また、ひのみくらぶオフ会しましょう。


 


4御座石神社

2023-06-30 | A あれこれ

 塚原鎮守神社から御座石神社(茅野市本町東)に向かう。車で10分とかからず到着した。




参道脇のこれは何? 調べて分かったら追記しよう。


拝殿の前には狛犬ではなく、一対の石が・・・。狛犬に代わる石だろう。単に石などと書いてはいけないのだろうが、呼び名が分からない。


拝殿の右手前に注連縄で囲まれた「石」があった・・・。この石 何の石 気になる石。






境内に杉玉を吊り下げた蔵があった。


なるほど。こういうことか、説明を読んで納得。


境内の祠を4本の御柱が囲っている。諏訪地方ではこのように御柱が立つ神社や祠をあちこちで目にする。塚原鎮守神社にも立っていた。


ン? 御柱が立っていない・・・。なぜ? 

御祭神が女神の場合、御柱は建てないという約束事があるようだ。帰宅後ネットでこのような説明をみつけた。なるほど、そういうことなのか。

時刻は11時少し前。約束の12時までまだ時間がある・・・。


 


3塚原鎮守神社の狛犬

2023-06-30 | C 狛犬


拝殿の前の階段脇に鎮座する狛犬



 

 
なんだか、メカっぽい。特に前脚。ロボット狛犬。右の獅子の頭には何も付いていない。左の狛犬の頭には角ではなく、宝珠が付いている。

台座に「昭和十年九月」「工師 上社前北原」と刻字されている。
 
480
神社の案内板

この神社のご祭神は諏訪大社のご祭神・建御名方神の父神、大己貴神(「因幡の白兎」の大国主神)と母神の高志沼河姫神ということを記した案内板。へ~、そうなんだ


 


2茅野市塚原の火の見櫓

2023-06-29 | A 火の見櫓っておもしろい

 茅野市の塚原鎮守神社の狛犬を見てから、「大麦小麦」へ行こうと思って、SVで道路状況を確認した。神社のすぐ近くに火の見櫓が立っていることが分かった。あ、火の見櫓!


1481 茅野市塚原 3柱6〇型トラス脚 2023.0006.28

南信では少ない3柱タイプ。


屋根のてっぺんに避雷針が無いと違和感があって落ち着かない。3柱に6角形の屋根は納まりが良い。

梯子上端の様子が上の写真だと分からないので別の写真を。


何回も書くけれど、梯子上端をこのように見張り台の床面で止めてしまうと、見張り台から梯子に移りにくく、怖い。床面の開口を塞ぐ蓋が付いている。


トラス脚 美しい。





1諏訪市湖南の火の見櫓

2023-06-29 | A 火の見櫓っておもしろい


(再)諏訪市湖南 4柱44型トラス脚 2023.06.28

 本稿から6月28日の記録。

茅野市玉川の「大麦小麦」で行うことになっているひのみくらぶのオフ会に向かう。諏訪湖の東側に国道20号、西側に県道16号が通っているが、どちらも道路沿いに何基か火の見櫓が立っている。昨日(28日)通った県道沿いの火の見櫓を横断歩道橋から撮影した。このような視点場から俯瞰してみると、この背の高い火の見櫓が遠くからでも見えることが分かる。ランドマーク的な火の見櫓。後方は八ヶ岳連峰。


姿かたちが整っている。なだらかなカーブを描いて末広がる様が美しい。見張り台に比して屋根が少し小さいかな。最近スケッチで電柱をよく描いているせいか、邪魔だなとあまり思わなくなった。


 


「らんまん」蔵の水切り瓦

2023-06-27 | A あれこれ

 朝ドラ「らんまん」。今、万太郎は寿恵子、竹雄と共に高知県は佐川に里帰りしている。

高知の蔵の外壁には「水切り瓦」が付いている(*1)。降雨時、外壁をを伝わる雨滴を断ち切り、壁の土佐漆喰を保護するための工夫だ。「らんまん」で時々映る万太郎の実家・峰屋の蔵にも水切り瓦が付いている。その様子を見ると民家巡りをしていた20代のころを思い出す。

①は高知県安芸市内で撮った蔵の写真。記録によると撮影したのは1980年の4月1日。この時は四国で民家巡りをした。有名な安芸市の野良時計もその時にも見ている(写真②)。


高知県安芸市にて 撮影1980.04.01 


高知県安芸市の野良時計 撮影1980.04.01


野良時計のすぐ近くの火の見櫓(ストリートビューより)

いつ頃建てられたのか分からないが、見た目がそれ程古くないことから、建て替えられたのかもしれない。柱脚の様子を見てもそう思う。

四国で民家巡りをしたのは1980年、43年前。当時もこの場所に火の見櫓が立っていたなら、見たかった。でもあの頃は火の見櫓には全く関心がなかった・・・。



一般住宅の妻壁の水切り瓦



浜松市天竜区にて 撮影日20180526

*1 高知県では蔵だけでなく、一般住宅にも水切り瓦を付けたものがある(写真④)。また水切り瓦は他県でも見られる(写真⑤)。





火の見櫓のある風景を描く

2023-06-26 | A 火の見櫓のある風景を描く


上伊那郡辰野町小野 2023.06.26

 背景の大きな山塊をかなりアレンジして後方へ動かし、遠近感を強調した。この風景を描くのは今回が4回目かな(過去ログ)。風景の再構成。眼前の風景を見える通りに描くのではなく、理解した通りに描く。緑色は難しい、この風景は難しい・・・。

コンポーズグリーンという緑色を使ってみた。遠景の隙間を埋めるような使い方ができるかもしれない。


 


マティスの緑

2023-06-26 | A あれこれ

 久しぶりのEテレ「日曜美術館」。昨日(25日)の夜8時からの再放送で「マティス・幸せの色彩」を見た。東京都美術館で8月20日までの会期で開催されている「マティス展」の展示作品が何点か取り上げられた。



ぼくはマティスの作品が好きだ。中でも描画対象の人でもものでも、その輪郭を決定的な1本の線で描き、色もいくつも使わないで、ひとつの色で代表させて描いているやや抽象的な印象を受ける作品は特に好きだ。晩年の切り紙絵も同じ理由で好き。

番組で最初に取り上げられた「赤の大きな室内」。この作品はテーブルの脚の曲線を黒い1本の線で描き、作品名の通り、室内の床も壁も赤一色で描いている。単純化した線と色による構成が好い。空間も奥行きを表現しないで平面的に単純化している。

マティスの色と言うと晩年の切り絵でも多用された青が浮かぶが、番組で紹介される作品を観ていて、きれいな緑色が使われていることに気が付いた。「マティスの緑」。上の作品には赤い壁に掲げられた2枚の絵が描かれているが、右側の絵に使われている緑、ミントグリーンがきれいだ。薄い青との組み合わせも好い。

このところ風景スケッチをしていて、背景の山や木々の緑をどうしたものか、あれこれ試しているから、マティスの緑に目が行ったのかもしれない。マティスの作品にはいろんな緑が使われているけれど、どれもきれいな緑だ。そう、ぼくも好きな緑、きれいな緑を使いたい。風景の緑を出来るだけリアルに再現しよう、などと考えないことだ。

本稿の最後に番組で紹介されたマティスの印象的なことばを載せておきたい。

**芸術家の役目は見たものをそのまま描きとることではなく  対象がもたらした衝撃を最初の新鮮な感動と共に表現することなのだ**


 


「となりのトトロ」

2023-06-24 | E 週末には映画を観よう

 松本のなぎさライフサイトのTSUTAYAで映画のDVDを金曜日には無料で借りることができる。で、週末には映画を観よう。ただし年齢制限があって、無料になるのは私のような高齢者。歳を取るのも悪くないと、借りる時だけ思う。

23日の金曜日に借りたのは「となりのトトロ」。この映画が公開されたのは1988年とのことだから、35年も前の作品だ。テレビでも何回か放送されているが、観たことがなく、初めて観た。「え、トトロを観たことがないなんて、信じられな~い」と驚きの声が聞こえそう。

おとうさんと一緒に田舎の一軒家に越してきた小6の女の子・サツキと4歳の妹・メイ。サツキとメイ、ふたりとも5月生まれなのかもしれない。この映画では幼い姉妹の「ひと夏の冒険」が描かれる。

しばらく前に観た「もののけ姫」では畏怖すべき森が描かれていたけれど、トトロでも緑豊かな森が描かれている。ただし、もののけ姫とは違って、怖い森ではない。森のトトロとの交流はファンタジック。ネコバスも楽しいキャラクターだ。

「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」とは違って、おどろおどろしい生き物が出てこないのは好ましい。

歳をとって感性が鈍ったか、感動することもなかった・・・。


 


「らんまん」雑感

2023-06-22 | A あれこれ

 以前はブログにいろんなことを書いていたけれど、このところ「本」と「火の見櫓」以外のことは以前ほど書いていない。ということで、今回はNHKの朝ドラ「らんまん」。

「らんまん」を欠かさず見ている。ストーリーに惹かれるのはもちろんだが、映像が美しくてなかなか好い。具体的には構図も好きだし、登場人物へのライティングも好いと思う。

今朝(22日)は甑(こしき)倒しの祝宴の席を離れて外に出た綾を追った竹雄が思いを告げるシーンが印象的だった。綾が後ろを振り返り、竹雄を見るショットを見て、ぼくはフェルメールの「真珠の首飾りの少女」と表情がよく似ているなぁ、と思った。今回はこのことを書きたかった。

万太郎と寿恵子のように、このふたりも結ばれるだろう。それから峰屋はどうなるんだろう。史実とは変えて欲しい・・・。

タキおばあちゃんを演じている松坂慶子が実に好い。百人一首を途中で止めて綾さんに挨拶する様子は万太郎への愛情が滲み出ていた。おばあちゃんを見るとなぜか目が潤む。松坂慶子といえば、寅さんシリーズの第27作「男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎」で演じた芸者のふみさんを思い出す(過去ログ)。ふみさんも好かったけれど、タキおばあちゃんも好い。

「らんまん」、これからどんな展開になるんだろう・・・。


 


火の見櫓のある風景

2023-06-21 | A 火の見櫓のある風景を描く


火の見櫓のある風景 長野県朝日村にて 描画日 2023.06.20

 緑色と一言で括ってしまうけれど、様々な緑で構成されている風景。それら多くの緑を自分の色彩感覚で捉えて、透明水彩絵具で色を付ける。遠くの山は青みを帯びる、と頭では理解しているけれど、それが実際にどんな色なのか、現地でじっくり観る。

空は水だけ付けた太い筆で画面を濡らし、次にたっぷり水を付けた筆に絵具を付けて着色する。滑らかな表情の空、適宜ティッシュでふき取って雲を描く。

遠景の山は太い筆に水をたっぷりつけて、絵の具を薄めにフラットに塗る。やや太めの筆に替え、用紙に筆の当て方も変えて、中景の山の稜線に表情を出す。近景の植物の葉はあまり水を付けない筆で色を置く。最近、Wet on wet、Wet on dry などの水彩画の描法に関する言葉を知った。今まで意識することなく描いていた方法が言語化できると、きちんと身に着くのだろう。

習作、この風景を短期間に3回描いた。難しい・・・。火の見櫓のてっぺんと遠景の山との対比。この部分はイメージ通りで、気に入っている。