透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

紫陽花

2012-06-30 | A あれこれ



撮影 120629



駅には紫陽花が咲いていました

君は約束通り改札口の前に立っていました

その日のフレアースカートはいつもと違って少し長めで色づき始めた紫陽花のような色でした

小雨そぼふる街を小さな傘をさして歩きました

カフェではピアノの曲が静かに流れていました

浮かべた涙のわけ、しばらく分かりませんでした

あの日からもう何年も何年も経ちました

ことしも紫陽花の季節になりました


 


― 消えゆく火の見櫓

2012-06-29 | A 火の見櫓っておもしろい





♪ 悲しくて 悲しくて とてもやりきれない 

ザ・フォーク・クルセダーズのこのヒット曲が浮かぶあなたは結構なお年、ですよね。(^^ゞ  松本市に隣接する山形村では現在、火の見櫓解体撤去大作戦が進行中のようで・・・。(`´)

姿形が東京タワーに似ていて好きだった火の見櫓がなんとも悲しい姿に。聞けば一昨日(27日)に解体・撤去したそうだ。分団詰所の2階とつながっていた踊り場から下の部分は残してあるが(上の写真)、東屋に転用するらしい。まあ、完全に無くなってしまうよりはマシかもしれない。

フラットなスラブの上にとんがり屋根を載せる計画らしいが、さて、どんな姿になるのだろう・・・。


ありし日の火の見櫓


 


安曇野市豊科の道祖神

2012-06-29 | B 石神・石仏



 前々稿で取り上げた安曇野市豊科下鳥羽本郷の火の見櫓のすぐ近くに祀られている双体道祖神。男神が盃を、女神が酒器を持つ、よく見かけるデザイン。石質は安曇野に比較的多いと思われる花崗岩。唐破風様の祠、菊の紋。

正面向かって左側の刻字は不鮮明ではないが、年号が分からない。道祖神の多くは江戸末期の建立だから、これもその頃ではないかと思うが・・・。左側面の刻字は下鳥羽本郷と読める。

*****

道祖神を見るときは古事記の神話を思い出さなければならない。ここで復習。伊邪那岐神(男神)と伊邪那美神(女神)夫婦の神話。

前段省略。黄泉国から逃げ帰る男神が、追いかけてくる女神を見て、千人がかりでやっと動かすことができるくらい大きな岩で黄泉の国の入り口の坂(黄泉の国と葦原の中つ国との境)を塞いでしまった。

黄泉の坂を塞いだ岩は、悪霊を追い返したということでのちに道返之大神とも、(塞座)黄泉戸大神とも言われる。これが道祖神(塞神)の原型だという説。同じ古事記に出てくる猿田彦(猿田毘古)という道案内の神様に原型を求める説もあるが、道祖神の意味からすれば、前者の方が分かりやすい説だと思う。あの柳田國男は確か、後者を唱えていたと思うが・・・。

今年は古事記編纂から1300年にあたるそうだから、道祖神のルーツは遥か昔にある。


 


友だちっていいな

2012-06-27 | A あれこれ

 今朝(27日)、車通勤の途中でE君とすれ違った。どちらからともなく手を挙げた。「やあ」「おはよう」「元気?」 こんな挨拶のつもりだった。

E君とは小学校に入学したとき同じクラスになって以来の友だちだ。その後何回かクラス替えがあったが、中学を卒業するまでずっと同じクラスだった。9年間同じクラスだったという同級生は他に2人、計3人いる。

年に数回中学2、3年の時の同級生10人くらいで飲む機会があるが、僕も含め4人とも参加している。他の同級生とは小学校が違っていて中学のときはじめて出会った。

その中の「女子」は僕たち「男子」をいまだに名前にくんをつけて呼ぶ。この歳になってU1くん、と呼ばれると懐かしいというか、うれしいというか、すぐったいような気持ちになる。何年か前に京都へ2回目の修学旅行をしたのもこの同級生たちとだった。気の置けない友だちっていいな(今ではこの言葉を本来の意味と逆に理解している人の方が多いとか)。

*****

先日、東日本大震災、福島原発の事故で避難している人の孤独死のことをラジオで聞いた。なんとも気の毒だ。こんなニュースを聞くにつけ、上述のような遠い記憶を共有している友だちが近くにいることを嬉しく、幸せに思う。

*****

今度、E君と車ですれ違ったら、ビールを飲むしぐさをしてみよう。付き合いが長いから意味が通じるかもしれない。とっさにOKサインを返すのは無理かもしれないが・・・。


 


269 転用

2012-06-27 | A 火の見櫓っておもしろい

 
269  安曇野市豊科下鳥羽本郷の火の見櫓

■ のぶさんのブログに載っている写真の妙に長い半鐘が気になって見に行って来た。なるほど確かに長い半鐘が吊り下げられている。

どうやらボンベを転用したようだ。吊り元の様子を見るとホースを接続するためではないかと思われる突起状の箇所がある。



また、下端は切断したとしか考えられない様子だ。元々あった半鐘の代わりだと思う。では一体はじめから吊るされていた半鐘はどうしたのだろう・・・。戦後に造られた火の見櫓だから戦争に供出した、ということはないはずだ。はじめからこの「半鐘」ではないと思うが・・・。

それにこの「半鐘」を叩くとどんな音がするのだろう・・・。





取り付けられている銘板からこの火の見櫓が昭和35(1960)年に建設されたことがわかる。高山造機は住所から現在の高山鉄工所だと思われる。



梯子を櫓の外に設置し、見張り台の手すりを変形させて昇降できるようにしている。当初は櫓の中に梯子が設置してあったのではないかと、3角形の開口を塞いだような見張り台の床の構成を見て思った。

でも、櫓の内部に梯子を設置するには大きさ、スペースが足りないようだ。だから、はじめから今のような状態だったのかもしれない・・・。


 


「建築と言葉」

2012-06-26 | A 読書日記


『建築と言葉 日常を設計するまなざし』 小池昌代・塚本由晴/河出ブックス

 「物は言いよう」だと言う。ならば、「建築は捉えよう」ということになろうか。

詩人の小池昌代さんの名前を目にしてこの本を買い求めた。建築家の塚本由晴さんとの対話を収録している。「建築と言葉」をめぐってふたりがどんな対話をしているのか興味があった。

BMWグッゲンハイム・ラボという移動式ラボラトリーを塚本さんが設計した時の話が出てくる。私はこの建築については何も知らないが、3ヵ国を廻る仮説建築とのこと。

最初の都市はニューヨークで、敷地が想定の3分の1しかなかったそうだ。地元の人たちの頭には美術館やアートスペースがあって、面積が足りないと悩んでいたそうだが、塚本さんたちは「これは美術館ではなく劇場である」と提案したそうだ。そうすることで計画を進めることができたという。

こんな話も出てくる。ある女性からポニーが飼える別荘を低予算でつくりたいと相談を受けた時、手塚さんは**「私は、あなたの家をつくらないことにする。その代わりに、ポニーの庭をつくる。その庭の片隅に寝られる小屋があると考えてみてはどうですか」**(13頁)と答えたそうだ。

なるほど、「建築は捉えよう」なんだな、と思った。

そう、思いつつ対話を読むと**(前略)「例えば図書館は、本の家であり人がむしろ居候している、とかね。」**(21頁)などという手塚さんの発言に気がつく。

**極端に言えば一言でモノが面白く見えたり見えなくなったりする。醜いだけだと思われていたものでも新たな枠を与えられると、俄然面白いものに見えてきたりする。**(55頁)

小池さんの発言は当然のことながら文学的というか、詩的というか、意味するところを理解するのが難しい。

**(前略)わたしのなかにはまだ「娘」が居残っているようだが、しかしそう遠くない日に、それも無くなる。わたしの根源にあったものは、死か災害かをもって消失するはずだ。そのときを想像すると、心のなかで叫び声があがる。家を失いながら人は生きている。わたしは言葉で「家」を建てておくことにした。**(211頁 あとがきにかえてより引用)



 


― たかがブレース、されどブレース

2012-06-24 | A 火の見櫓っておもしろい


松本市島立南栗の火の見櫓 撮影120623

 長方形は変形する、そう平行4辺形に。で、長方形に対角線を入れると、形はひとつに定まり、変形しない。対角線を入れると長辺と短辺と対角線で3角形ができるから。3辺の長さが決まれば3角形の形はひとつに決まり変形しない。

ブレースは対角線に相当する部材で、構造フレームに3角形を作って変形を防ぐ役割をする。火の見櫓にもこのブレースが設置されている。

火の見櫓ではリング式ターンバックル付きの丸鋼ブレースが圧倒的に多い(写真②)が、今回載せた島立の火の見櫓のブレースにはアングル材(等辺山形鋼)が使われている(写真①)。

ふたつの火の見櫓を比べると印象がだいぶ違う。島立の火の見櫓は送電鉄塔のようだ。構造上必要なブレースだが、このように見た目の印象にも大いに関係する。たかがブレース、されどブレースだ。

写真②の火の見櫓は、櫓がすっきりしているし、リングがポン、ポン、ポンと並ぶ様がリズミカルで好ましい。


安曇野市内の火の見櫓



この火の見櫓、脚部も送電鉄塔のようだ(写真③)。先日取り上げた笹賀の火の見櫓の脚部(写真④)と比べればデザインの違いがよく分かる。

火の見櫓の脚部の曲線的な造形はやはり美しい。


松本市笹賀の火の見櫓


 


「蜩ノ記」

2012-06-24 | A 読書日記



『蜩ノ記』 葉室 麟/祥伝社 を読み終えた。小説をどう読むかは読み手に委ねられている。この作品は恋愛小説としても読むこともできるし、サスペンスミステリーとしても読むことができる。清廉、高潔な生き方の指南書としても読むことができる。

*****

「兄やん、笑うちょるね」
(中略)
「源吉の奴、お春坊に悲しい思いをさせたくなかったんだ。だから命の際まで笑い顔を見せて――」
(中略)
「まことに武士も及ばぬ覚悟だ」(262頁)

自分が死んだら妹が悲しがるに違いないと思って、命の際まで笑顔を作った源吉。彼は今でいえばまだ小学生くらいの子ども、そんな子どもが厳しい取り調べに耐えに耐えて妹のお春を想ってこんなことまでして・・・。

*****

「薫の祝言と郁太郎の元服も見届けることができ申した。もはや、この世に未練はござりませぬ」
「さて、それはいかぬな。まだ覚悟が足らぬようじゃ」
慶仙は顔をしかめた。秋谷は片頬をゆるめた。
「ほう、覚悟が足りませぬか」
「未練がないと申すは、この世に残る者の心を気遣うてはおらぬと言っておるに等しい。この世をいとおしい、去りとうない、と思うて逝かねば、残されたものが行き暮れよう」(318、319頁)
(中略)
「そなたの未練はほかにもありそうじゃな。茶室に参り、心行くまでゆるりと一服喫されるがよろしかろう」(319頁)

この先を読み進んで、涙が出た。こんな状況設定をされたら泣く・・・。 これは優れた恋愛小説だ。

映画化されるなら、炉の傍らに座っていたひとは誰がいいだろう・・・。

*****

前藩主の側室との不義密通の嫌疑で、10年後の切腹と家譜編纂を命じられて幽閉された元郡奉行・戸田秋谷(しゅうこく)。期限付きの命、どう生きるか・・・。

城内で刃傷沙汰に及んだが、切腹を免れた檀野庄三郎。彼は家老の命により秋谷の監視をするために幽閉先の向山村に出向く。そこで彼もまた、生き方を問われることになる。

*****

**山々に春霞が薄く棚引き、満開の山桜がはらはらと花びらを舞い散らせている。昨日まで降り続いた雨のせいか、道から見下ろす谷川の水量が多い。流れは速く、ところどころで白い飛沫(しぶき)があがっている。**

この小説を書店で手にして、書き出しのこの風景描写を読めば、続きを読もうという気になるだろう。


秋谷の妻の名前は織江。織江という名前は懐かしい。五木寛之の『青春の門』の主人公・信介の幼なじみが織江だった。織江にある人を重ねて読んだ遠い昔のことを思い出した。 

時代小説はあまり読まないが、この作家の他の作品も読んでみようと思う。


 


パンの購入額がコメを上回った・・・

2012-06-21 | A あれこれ

 今日(21日)は健康診断の日だった。

検査の合間、待合室のテレビを何気なく見ていると1世帯あたりのパンの購入額がコメを上回ったということを伝える場面が目に入った。何?と思ってそれから番組を注視した。NHKの「くらし解説」という番組だった。

コメの購入額が年々減り続け、逆にパンの購入額は微増し続けてとうとう昨年(2011年)1世帯当たりの購入額でパンがコメを上回ったという(総務省の発表)。

番組ではコメを食べなくなった理由として、食べ物が豊富になったこと、コメには太りやすいというイメージがあること、それから驚いたことに時間や手間がかかるということを挙げていた。コメを研いで、炊く、それから炊飯器を洗ったりすることが面倒なんだとか・・・。

平日、朝食の支度にかける時間は約7割が10分から20分だという。まあ、働く女性の増加ということもあるだろうが、ご飯を炊くのが面倒だとか、約4割の世帯が朝食の支度にかける時間が10分程度という情報には驚いた。

私は毎朝ご飯とみそ汁の朝食。感謝しなくてはならない。

さて、健康診断だが、胴周り84.5cmで、辛うじてメタボサイズを下回った。実はテレビCMで観た「ワザ」を使ったが・・・。

標準域、正常域から外れた数値には*印が付く。今年はいくつ付くだろう・・・。


 


ほお葉巻

2012-06-20 | A あれこれ


木曽谷の季節限定郷土食 ほお葉巻
   
■ Aさんは実に勘がいい。従って仕事もよくできる。先日私が「実家に帰ることがある?」と問うと、それがほお葉巻の催促だということをちゃんと分かってくれた。先日所用で木曽の実家に帰ったそうだが、その際ほお葉巻を買ってきてくれた。

ほお葉巻は季節限定(5月下旬から7月上旬くらいまで)のローカルスウィーツ。米粉をこねた生地で餡を包み、朴(ほお)の葉で包んで蒸してつくる。今では一般家庭ではあまりつくられなくなったようだが、かつては月遅れの端午の節句の供え物としてどこの家庭でもつくられていたそうだ。

朴の葉で包むから、表記はほお葉巻とするのが正しいと思うが、地元ではほう葉巻と表記することがどうやら普通らしく、袋にもほう葉巻と表記されている(写真)。

Aさん、今年もありがとう。お礼をしますンで・・・。


 


「蜩ノ記」を読む

2012-06-19 | A 読書日記


『蜩ノ記』 葉室 麟/祥伝社 

 九州は大分在住のブロガー・tamiさんおすすめの時代小説。

私はしばらく前にtamiさんのこの小説のレビュー記事に「読まねばならぬ」とコメントしていた。実は既に買い求めてはいたが、このところめずらしく理系モードで重力って何?、超ひも理論って何?となっていて積読状態だった。

読み始めようと思うが(本当は晩秋に読むのがいいのではないか、と想像しているのだが)、その前に『東京レスタウロ 歴史を活かす建築再生』民岡順朗/ソフトバンク新書をざっと読むことにする。タイトルのレスタウロって何? だが、本書によると**イタリア語で、都市・建築の「修復・再生」を意味する。**(4頁)のだそうだ。リノベーション、リフォーム、コンバージョンといった類似の言葉との意味の違いがいまひとつ良く分からないが、ま、いっか。




 


「幸せへのキセキ」

2012-06-17 | E 週末には映画を観よう

 映画「幸せへのキセキ」を観た。動物園を再生する過程で家族も再生していくというストーリー。

映画のタイトルは幸せへの奇跡の軌跡という意味なんだろうが、どうも字面がよくない。まあ、中身とは関係ないけれど。でも名は体を表すっていうからなぁ・・・。

半年前に最愛の妻を亡くした夫は勤めを辞め、ふたりの子どものお兄ちゃんはちょうど反抗期、学校を退学処分になって・・・。妹は小学校の低学年生くらいか、表情やしぐさがかわいい。さすがアメリカ、探せばいるんだな。

一家は心機一転しようと、新しい住まいを探す。気に入った物件はなんと動物園付きだった・・・。そんなことがあるのかなと思うが、この映画は実話がもとになっているそうだ。

今、映画はCGでド派手な描き方をしたものが多い。そういう映画ばかり見続けると、感性が鈍る。少しばかりのことでは感動しなくなる。この映画は自分の感性の感度のチェックにいいかもしれない。映画で描かれる日々の出来事に心が揺さぶられれば感度良好というわけだ。

で、自分の感性は少し鈍くなっているかもしれない。でも、何回かジーンとするシーンがあった。夫がパソコンに保存してある奥さんの写真を見るシーンにジーン。ラストの奥さんとの出会いの再現シーンにもジーン。

映画には必ず観客に訴えたいことがあるものだ。この映画の場合はなんだろう・・・。幸せへのキセキにはみんなで助け合い、協力しあうことが必要・・・。要するに、♪ひとりじゃないってすてきなことねってことかなぁ。それとも男たるもの、家族の幸せのために奮闘せよ!っていうメッセージかなぁ


 


9 名刺の行方

2012-06-17 | C 名刺 今日の1枚



 Hさん 

カフェ バロで偶々居合わせて、数回話をしたことがある女性だが名前は知らなかった。話の内容から多趣味な女性だと思っていた。

昨日(16日)、カフェ バロのミニミニ講座『「チャクラ」というエネルギースポットのお話』に参加した。チャクラについては辛うじて名前だけは知っていたものの、中身については何も知らなかった。

講師が先の女性だと分かって、驚いた。講座が始まる前に名刺を渡して名前を訊いた。Hさんだと知った。

講座の内容には触れないが、どうやら「気」という概念がポイントのようだった。この「気」の通り道は土地にもある、と以前何かで読んだことを思い出した。

香港上海銀行はイギリス生まれの建築家ノーマン・フォスターが設計したハイテックなデザインの建築だ。
1階をピロティにしたのは、龍の道と呼ばれる土地の気の流れを遮らないようにするためだったと記憶している。


941122

94年の11月に香港に行ったが、その際この銀行の内部を見学したくて、両替したことがその年のダイアリーに記録してある。おっと、話がそれてきた・・・。


9枚目の名刺をカフェ バロでHさんに渡した。


7、8 心象写真風景Ⅰ

2012-06-16 | C 名刺 今日の1枚



 今週末の3日間(15、16、17日)松本市美術館で「心象写真風景Ⅰ 心でとらえたそれぞれの松本市美術館」が開催されている。ふたりの写真家、アラカワヒロシさんと大平滋子さんの作品展。

7 大平滋子さん

もっと若い方だと思っていました、と大平さん。若いですよ、とボク。

8 アラカワヒロシさん

撮影対象を松本市美術館に限定しているが、ふたりの個性というか感性が際立つ構成になっていた。

絵画に具象画と抽象画があるように、写真にも具象写真と抽象写真があると思うのだが、展示作品はどちらかと言うと抽象写真が多かった。

作品には撮影者の心が投影される。そして鑑賞者の心も・・・。