■ 路上観察、今回は塩尻市洗馬の蔵。もっと正面から写真を撮りたかったが、手前の木が邪魔をしていた。
資料には表日本では簡素なものが多く、裏日本では装飾過剰なものが多い、とある。裏日本は冬、雪に覆われて無彩色の世界になってしまうことと無関係ではないかもしれない。そういえば九谷焼も色彩が豊かだ。
松本平辺りは両者の中間的な意匠なのだろう。蔵の窓廻りの意匠は無彩色、形はシンプルだが洗練されたものが多い、と思う。
この蔵はまぐさ(窓上の梁形)が曲線で構成されていて、濃い黄色が使われている。塩尻市洗馬では何棟もの蔵を見かけているが、彩色された蔵を他には知らない。
探せばまだまだいろんな蔵と出会うことが出来そうだ。