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■ 時の経つのは実に早い。明日から5月。少年老い易く学成り難し、実感。
趣味を問われれば前々から読書と答えていた。だが、私にとって読書は食事と同様に生活の基本的な営みだから趣味とは言えないが、世間では読書は趣味ということになっているので、そのような位置づけにしておく。老人力がついてきたからなのかどうか、数日前の食事で何を食べたのか思い出せない。読書然り。それで備忘録として「ブックレビュー」を書いている。
4月には8冊の本を読んだ。
『歴史のダイヤグラム 鉄道に見る日本近現代史』原 武史(朝日新書2021年)
『鉄道そもそも話 これだけは知っておきたい鉄道の基礎知識』福原俊一(交通新聞社新書2014年)
「読み鉄」は本来時刻表を精読して列車の運行などあれこれ考えて楽しむ人たちを指すが、私の場合は鉄道に関する本を読みたいと思っている自称「読み鉄」。上掲2冊は上高地線の下新という駅で毎月1,2回行われる「本の駅・下新文庫」で買い求めた。
『東京、はじまる』門井慶喜(文春文庫2023年)
日本銀行本店と東京駅。近代日本の顔を作った建築家・辰野金吾の生涯。建築関連本もできるだけ読みたいと思っている。
『マニア流! まちを楽しむ「別視点」入門』合同会社別視点編(学芸出版社2023年)
ユニークな視点でまちの新たな魅力を見つけて楽しもう! 書かれている内容に大いに共感。
『沿線風景』原 武史(講談社文庫2013年)
日帰り鉄道旅に書評を加えたエッセイ。
『「黒い雨」訴訟』小山美砂(集英社新書2022年)
戦後日本の「社会的排除」。なぜ国は長きにわたり黒い雨の被ばく者たちを切り捨ててきたのか・・・?
『火の見櫓暮情』内藤昌康(春夏秋冬叢書2008年)
火の見櫓の場所性に注目して書かれた数少ない火の見櫓本の一冊。
『平安女子の楽しい!生活』川村裕子(岩波ジュニア新書2014年発行、2022年16刷)
**“ちょっと深く”がちょうどいい!*と思っていてあれこれ覘く私にぴったり。