◎ 東筑摩郡山形村の役場の近くに立っている看板には「美しく輝け!愛しき水たちよ! 特定環境保全公共下水道事業」と書かれ、カラーマンホール蓋が取り付けられている。山形村役場には何回も行く機会があったのに今まで気がつかなかった・・・。
蓋に描かれているのは村木のイチイと村花のサツキ。
◎ 東筑摩郡山形村の役場の近くに立っている看板には「美しく輝け!愛しき水たちよ! 特定環境保全公共下水道事業」と書かれ、カラーマンホール蓋が取り付けられている。山形村役場には何回も行く機会があったのに今まで気がつかなかった・・・。
蓋に描かれているのは村木のイチイと村花のサツキ。
1019 浜松市天竜区東 4脚44型 撮影日180526
■ この日の最後、30基目は全身真っ赤な火の見櫓。櫓の形はおとなしいが、色がすごい。
この火の見櫓も屋根下に天井を張ってある。音の反射板かもしれない。
細いブレース。脚部だけ大きなリング付きのブレースを設置している。
以上で静岡火の見巡りの記録を終了する。
浜松市天竜区春野町気田 撮影日180526
◎ 浜松市天竜区春野町(旧春野町)のマンホール蓋 気田川に架かる吊り橋を描いている。後方の木々はたぶん杉。
1018 浜松市天竜区春野町気田 4脚44型 撮影日180526
■ またまた初めて目にする屋根。こんな火の見櫓に遭遇したら、いくら帰路を急いでいても通り過ぎるわけにはいかない。それにしてもバリエーションが多い。
こんな屋根、こんな見張り台を見るのは初めて。この形、冬に子どもがかぶる毛糸の帽子のようだ。こんな形のポットカバーもあるな。屋根の上半分は一文字葺き、下半分は亀甲葺き(一文字葺きの一種)。形もユニークだが、屋根の葺き方もユニーク。てっぺんは勾配が緩やかだから、錆びている。
櫓の両側に持ち出した見張り台もユニーク。消防団員が片側に乗って、片荷重になっても大丈夫だろうか、この様子を見て思う。長年使って来たのだから、もちろん大丈夫なわけだが。
見張り台に近づいて見上げてみる。なんと屋根下に天井が張ってある。これもユニーク。
櫓の中に梯子を設置してある。外付け梯子を見続けたから、内付け梯子が新鮮だ。
1017 浜松市天竜区春野町杉 国道362号脇 3脚無無 撮影日 180526
■ 浜松市天竜区に入って最初に目にした火の見櫓。火の見櫓のタイプ分けでは半鐘にかけられた小屋根は屋根無しとしているので、この火の見櫓をタイプ分けすると3脚無無となる。再考すべきかもしれない・・・。
半鐘まで錆びて蔓が櫓のてっぺんまで伸びている様子から、この火の見櫓は使われていない、と思われる。このような形の火の見櫓は珍しいわけではない。
1016(5月26日:27基目)榛原郡川根本町下長尾 4脚4〇型 撮影日180526
■ 静岡火の見櫓巡り、川根本町最後の1基。この日にみた火の見櫓の特徴を備えている。長野県では見られない擬宝珠のような屋根、細身の櫓にがっしりした脚、それから踊り場で向きを変える外付け梯子。隣は防災行政無線柱。はやく狭い山道を抜けたくて気持ちに余裕が無く、撮った写真はこの1枚のみ。この山道、先が長かった・・・。
後方に寸又峡38km 千頭25km と表示された道路標識。
この日観察した火の見櫓は30基、あと3基お付き合いください。
1015 榛原郡川根本町下長尾 4脚44型
■ 天竜51kmと表示された標識。天竜区役所までの距離かな? まだまだ先は長い・・・。進行方向正面の道路より少し高いところに立っている火の見櫓。この写真を撮って、2、300m進んでやや後方になった火の見櫓を改めて撮影した。気持ちに余裕がなく、4カット写真を撮っておしまい(アップした4枚ですべて)。
かわいらしい屋根
火の見櫓の反対側の様子 山の斜面に広がる茶畑
1014 榛原郡川根本町下長尾 4脚44型 撮影日180526
■ むくり屋根。このような形の屋根を撮りたくて遠路はるばる出かけてきたのだ。こんな形、カフェのランプシェードにありそうだ。以前出演したラジオ番組ではこの形をスズランに喩えた。見張り台は隅切りをした4角形。手すりはいたってシンプル。
もう見慣れた櫓外付け梯子。櫓部材の接合部のガセットプレートがやけに錆びている。
1013 榛原郡川根本町下長尾 撮影日180526
■ 午後2時過ぎ、そろそろ帰路に着かなければ・・・。
島田市から大井川沿いに北上した往路ではなく、カーナビの距離優先で示された国道362号を天竜区に向かう。この国道は南アルプス(赤石山脈)の南部山中を通る曲がりくねった狭い道だった。途中で引き返そうかと思ったが、進むしかないと意を決した。
1012 榛原郡川根本町下長尾 4脚4〇カンガルーポケット型 撮影日180526
■ この火の見櫓のことは食堂のおじさんから聞いた。集落内の狭くて見通しの悪い生活道路を進む。梅高集会所の敷地に立っていた。この日既に何基も変わった形の屋根を見てきた。でもこの火の見櫓もおもしろい。
反対方向から茶畑越しに望む。スレンダーな櫓だ。
それにしても一体なぜこんなにユニークな形にしたんだろう・・・。理由が知りたい。建築で似ているものを敢えて挙げれば擬宝珠(ぎぼし)かな。この形はこの地域にしか見られないのだろうか。
火の見櫓はおもしろい。
櫓に外付けされた梯子。どうやらこの地域ではこれが一般的な型のようだ。櫓から持ち出された踊り場。ここで梯子の向きを90度変えている。高いところが苦手なのでいつも思う、この梯子を登り降りするのは怖いだろうなぁ、と。
がっしりした脚。スレンダー美人、もとい、スレンダー櫓とこの脚がイメージ的に結びつかない・・・。
①
1011 榛原郡川根本町上長尾 3脚34型? 撮影日180526
■ 川根本町役場の近くまで戻ってきた。小さい火の見櫓がY字路に立っていた。3角形の櫓に3角錐の屋根。外付け梯子に簡易な見張り台と手すり。半鐘を吊り下げてあるのはうれしい。
時刻は既に午後1時。火の見櫓のすぐ近くの食堂「さか希」で食事(①の写真は食堂の駐車場から撮った)。座った席の窓から①のように火の見櫓が見えている。供されたお茶は美味かった。さすがお茶どころ。もちろん食事も美味かった。
店のおばさんに長野から火の見櫓を見に来たことを告げた。火災予防運動の期間中は半鐘を叩いているとのこと、近くで火災が発生した時にも叩いているそうだ。
②
1010 榛原郡川根本町水川 2脚無、踊り場はL形 撮影日180526
■ 国道362号をさらに北上してこの日見て来た火の見櫓とは違うタイプの火の見櫓に遭遇した。見張り台から上は「恋人の丘の鐘」といった趣のデザイン。
今まで柱が2本のタイプは「火の見梯子」としてきたが、このように梯子が単独で設置されている火の見櫓もそう呼ぶことには抵抗がある。さて、どうしたものか・・・。
1009 榛原郡川根本町水川 4脚4〇 半〇のカンガルーポケット型 撮影日180526
■ 到着地に設定していた川根本町役場を過ぎて更に大井川の右岸・国道362号を北上した。で、この火の見櫓に遭遇した。
櫓は脚部の少し上からほとんど逓減していないで見張り台、更に屋根まで伸びている。途中上下より細くなっているように見えるが、踊り場と外付け梯子による錯覚であろう。今まで長野県内で見て来た火の見櫓とはかなり姿を異にしている。見たこともないもの、珍しいものを目にした時の、驚き。好奇心を刺激されることによる喜びを感じた。
この屋根を何に喩えよう。人は見たこともないものを目にした時、既知のものに置き換えて理解しようとする。クラゲ? 西洋のおとぎ話にでてくる森の家? 日本の建築文化には見られない造形だ。
踊り場から見張り台までの外付け梯子 梯子の外側だけ手すりを付けてある。このような設置の仕方も今まで見たことがなかった。
脚部はかなり短かくがっしりしている。1段目のブレースも同じくがっしりしている。この脚とスレンダーな櫓はイメージ的に結びつかない。消防信号板の下に設置されている銘板によるとこの火の見櫓の建設年は昭和32年(1957年)11月。
この櫓にも水平ブレースが設置されている。かなり幅広のリング。
消防団詰所に表面が平滑な半鐘が吊り下げてある。建築デザインはとうに全国共通。
1008 榛原郡川根本町上長尾 4脚444型 撮影日180526
■ 目指していた川根本町の役場より更に北上してみる。写真に写っているのが通ってきた国道362号。
かわいらしい日傘のような屋根。
櫓に外付けされた梯子。
がっちりした脚。
1007 榛原郡川根本町下泉 大井鐡道大井川本線下泉駅 4脚4〇型 撮影日180526
■ 上方に向かって直線的に逓減している櫓。そのてっぺんにとんがり屋根。リング式ターンバックル(輪っか)の無い丸鋼のブレースは珍しい。
見張り台の手すりは細い丸鋼。屋根と見張り台のバランスはなんとも言い難く・・・。見張り台の床に突いた細い方杖。
水平構面にリング式ターンバックル付きブレースを設置している。
梯子の下段は着脱式。
柱脚部分の水平構面の様子。これも珍しい。