goo blog サービス終了のお知らせ 

透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

スケッチ展開催のお知らせ

2023-09-30 | A 火の見櫓のある風景を描く

火の見櫓のある風景 スケッチ展 ②

会期:10月4日(水)~10月29日(日)
  (午前10時~午後6時  月, 火休み)

会場:BELL WOOD COFFEE LAB
       ・安曇野市豊科3197-1 
       ・0263-75-3319

会場で原画をご覧いただき、火の見櫓のある風景っていいな、と思っていただけたらうれしいです。

土日の午後は在廊の予定です。
平日の在廊日はその都度お知らせします。

※ スケッチ展が始まるまで、この記事を上位に置きます。






   530

案内カードをデザインしていただいた、BELL WOOD COFFEE LABの鈴木さんによると②はマンホール蓋からの連想だとか。デザインの意味が分かって、なるほど!




 


「羽州ぼろ鳶組 襲大鳳 下」

2023-09-25 | A 本が好き 

**安永三年、幕府に弓引く凶人あり。尾張藩の者の屋敷を立て続けに焼き、遂には御曲輪内の一橋家をも焼かんと窺う。
しかし、ここに二十一年前に死んだと思われていた火消現れて大いに奮戦す。その名、伊神甚兵衛なり。かつて炎聖と呼ばれし伝説の火消に候。
伊神甚兵衛、その命を懸けて民を救って斃れるも、かつて黄金の世代と呼ばれし火消たち、十八年の時を経て一堂に会し、奮起して焔に立ち向かう。火消の意志は斯くして受け継がれ、御府内の安寧が守られていることを改めて想う。
江戸火消天晴也。**(334頁)物語の最後に載っている読売の文面を引用した。簡にして要を得た記事、当たり前か。

『羽州ぼろ鳶組 襲大鳳 下』今村翔吾(祥伝社文庫2020年初版第1刷、2023年第5刷)を読み終えた。あとがきによると、作者はシーズン1の最終回のつもりでこの「襲大鳳(かさねおおとり)」を書いたという。謎解き的な物語でもあるので(と、言い訳をして)、あらすじは省略。

**「古き者の知恵でもどうにもならぬ苦難に直面した時、打ち破るのはいつの世も若き力よ」**(259頁)

加賀藩火消の頭取・大音勘九郎が所属の異なる三人の町火消の鳶、慎太郎と藍助、慶司にかけたこのことば、作者の若い読者に向けたエールとも取れる。

江戸の火消したちの火消連合のような横の繋がり、それから黄金の世代と呼ばれた火消たちと若い世代との縦の繋がり。多様に繋がる火消たちの奮闘ぶりが描かれた物語。多くの登場人物に活躍の場を与え、物語を構成していく今村翔吾という作家はすごい。


 


残念・・・

2023-09-24 | A 火の見櫓っておもしろい


 9月21日付 信濃毎日新聞に上掲した見出しの記事が掲載されました。大きく紙面を割いた記事です。9月14日には同じ内容の記事が市民タイムスにも掲載されています。

新聞記事で紹介されていますが、10月1日の午前10時から穂高町区公民館で「まちの安全遺産 火の見やぐらを語る」という会が開催されます(主催:ココブラ信州実行委員会)。この会で火の見やぐらのミニ講座を計画していただきました。今、そのためのパワポをつくっています。


ここにこの火の見櫓について書いた過去の記事を再掲します(2019.12.03  一部省略)。

 櫓の踊り場に2m四方ほどの大きさの小屋を据えた火の見櫓。その小屋から上は見慣れた火の見櫓の姿ですが、下は火の見櫓というより、大きな送電鉄塔を思わせる姿です。小屋までは梯子ではなく、階段が設置されています。

穂高神社の近くに立つこの火の見櫓は、元々黒部ダムの建設工事(昭和31年着工、38年竣工)で、高瀬川骨材採取製造場(ここで採取した石を所定の大きさに砕いてコンクリートの骨材にしていました)に監視塔として立っていたことが安曇野のヤグラ―のぶさんの取材で明らかになりました。

ダムが完成して不要になった監視塔を旧穂高町(現在の安曇野市穂高)が払い下げを受け、昭和42年(1967年)に火の見櫓として移築して現在に至っています(この経緯についてはのぶさんが、当時の関係者にヒアリングをしてご自身のブログで記事にしています→こちら)。

何年か前、この火の見櫓の周辺をウォーキングするという企画がありました。で、この火の見櫓の小屋まで登ることができるということだったので、参加したのですが、残念ながら最終的に許可が下りなかったようで、当日は登ることはできませんでした。

*****

既に取り壊されてしまった古い建築の例えばタイル張りの外壁のごく一部が残されていれば、その「現物」を視ることでタイルのサイズや色、表面性状(テクスチャー)、成分、目地の幅や形状など、様々な情報を引き出すことができます。このことはタイル張りの壁片が建設当時の建築技術(タイルの焼成技術、職人の技・・・)を記憶している、と言い換えることもできるでしょう。

このような情報は、写真や文章からはなかなか引き出すことができません。「間接的な情報」からタイル張りの壁面を忠実に再現することは難しいのです。同じものを再現するためにはどうしても現物が必要です。

古い建物の保存には人びとの遠い過去の記憶に符合する風景を残したいという素朴ともいえる欲求に応えるという意味があり、それに加えて技術の確実な伝承という意義もあるのです。

江戸の前期、具体的には明暦の大火(1657年)によって都市防災という概念が生まれ、そのころ火の見櫓の歴史が始まったのですが、ここにきてその長い歴史に終止符が打たれようとしています。火の見櫓の後継として消火ホース乾燥タワーや防災無線柱が建てられ、火の見櫓が次第に姿を消しているのです。

「時代の流れ」だから仕方がないとあきらめてはいるものの、やはり寂しいです。穂高の火の見櫓は黒部ダムの建設という昭和の国家的な巨大プロジェクトに関わり、その後火の見櫓として穂高の街を見守り続けています。

この火の見櫓は近代産業遺産でもあり、地域の安全遺産でもあります。また、昭和30年代の櫓構造の技術を今に伝えてもいるのです。このままの姿でずっと立ち続けて欲しいと願っています。

火の見櫓が取り壊されること、それは街の記憶装置の喪失に他なりません。

 初稿:2014.01.25 



左:2014.04.25撮影  右:2019.05.26撮影






「襲大鳳」

2023-09-21 | A 本が好き 


「羽州ぼろ鳶組」シリーズ『襲大鳳(かさねおおとり)上下』

 

 隙間時間の細切れ読書ではダメ。ということで、上巻を読み直した。

登場人物が多く、私のキャパを超えている。で、2ページに亘る登場人物リストを時々確認しながら読み進んだ。上巻では「故 伊神甚兵衛」が下巻では「伊神甚兵衛」となっている。そう、羽州ぼろ鳶組の頭取・松永源吾の父親である松永重内とともに炎の中で果てたと思われていた伊神甚兵衛がこの壮大な物語のキーマン。それからリストの唯一の違いは上巻には載っていない御三卿 一橋治済が下巻に載っていること。これ、ネタバレ的ヒント?

尾張藩屋敷を襲う連続爆発・・・。死んだはずだよお富さんは春日八郎か、などとおふざけは止め。死んだはずの伊神甚兵衛が生きていた! 

**「この火付けは俺が止める」
  「なっ・・・・・一体それはどういう――」
  「過去の因縁は亡霊に任せ、お前たちは今の江戸を守れ」**(335頁)

上巻のラストで源吾と甚兵衛が交わした会話。下巻でこの会話の意味が明かされるだろう。今村翔吾という作家は構想力が凄い。さあ、下巻。


 


週末には映画を観よう

2023-09-17 | E 週末には映画を観よう

 週末に(いや、週末に限らないが)観た映画について何か書こうとカテゴリーを設けてある。このところサボっていたので、まとめて3作品を備忘録として載せておきたい。

寅さんシリーズ第7作「男はつらいよ 奮闘篇」

マドンナは旅先の沼津で出会った花子(榊原るみ)。花子には軽度の知的障害がある。そんな彼女に寅さんは優しく接する。旅先の寅さんは本当に人に優しい。なんらかのトラブルを抱えた人と出会うことが多いけれど、寅さんはそんな人たちをいつも励ます。柴又のとらやではおいちゃんやタコ社長とよくケンカするけど。

何かあったらとらやを訪ねるようにと言って、用立てた青森までの汽車賃を花子に渡す。青森に帰るはずの花子はとらやに来ていた。花子のために何かと世話をする寅さん。

何日か経って、青森から福士先生(田中邦衛)がとらやに花子を迎えにくる。花子は先生と一緒に青森へ帰っていく・・・。


マドンナ花子の「寅さん好き度」 花子は寅さんの優しさに惹かれていた。

★★★☆☆ 福士先生と一緒に青森へ


天空の城 ラピュタ

宮崎作品を「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「となりのトトロ」「風の谷のナウシカ」「風立ちぬ」と観てきた。で、しばらく前に「天空の城 ラピュタ」を観た。宮崎 駿という人は空が好きなんだろうな、飛ぶことが好きなんだろな・・・。これで主な宮崎作品を観たことになるのかな。


ブルージャスミン

偶々、TSUTAYAのレンタルDVDのコメディの棚で目にした。予備知識は全く無かったがコメディ作品なら笑ってしまうような場面が頻出するだろうと思って借りた。

ニューヨークでセレブな生活をしていた女性の転落物語で、笑う場面など無かった。なんだか期待外れだなと途中で思ったけれど、最後までなんとか観た。


3作品ともおもしろいと思わなかったのはこちらの心模様故か。たぶんそうだろう。


松本市野溝東の火の見櫓

2023-09-15 | A 火の見櫓っておもしろい


(再)松本市野溝東 野溝公民館隣り 3柱66型 ショートアーチ脚 2023.09.15

 この火の見櫓を見るのは初めて、と思っていたが、確認すると2016年3月に見ていた。全く記憶になかった。脳の劣化が始まっているのだろう。


高さおよそ14m。背の高い部類に入る。


半鐘を覆い隠すようにスピーカーが設置されている。その数、11基。


分かりずらいが、見張り台の床にはハッチが設置されている。高所でハッチを開閉するのも大変だと思う。


踊り場床面の開口


脚部 アーチ形の短い部材で補強している。


 


松本市野溝西の火の見櫓

2023-09-15 | A 火の見櫓っておもしろい


(再)松本市野溝西 3柱1構面梯子型 2023.09.15


 数日前、偶々SVでこの火の見櫓を目にして、出かけてきた。現地について、既に観ている火の見櫓だと気が付いた。すき焼き鍋のような双盤が吊り下げられている。その様子から、櫓の中で梯子を登ってこちら向きで双盤を叩いたことが分かる。




2016年3月に撮影した写真④には木槌が写っているが、その吊り下げられている位置からもこちらを向いて双盤を叩いていたことが分かる。


脚部 ブレースが設置されていない。


道路の反対側に水路があり、火災時にせき止めて水源として使うための堰板が用意されている。


 


消えゆく火の見櫓・・・

2023-09-15 | A 火の見櫓っておもしろい

(再)安曇野市穂高 4柱〇〇型 トラス脚 2023.09.13

 市民タイムス(長野県の中信地区の地域紙)で昨日(14日)報じられましたが、穂高神社の近くに立っているこの火の見櫓が解体撤去されることになりました。

黒部ダム建設工事(昭和31年着工、昭和38年完成)のための砕石場の監視塔から、旧穂高町の火の見櫓に身を転じ(過去ログ)、以来60年近く地域を見守り続けてきたのです。火の見櫓は後継の防災無線柱に役目を引き継ぎ、既に用済みとなっているとはいえ、なんとも寂しい思いです。

火の見櫓は地元の人たちの地域を愛する気持ちの象徴なんですよね。その火の見櫓が次々消えていく・・・。
 

「松本清張「隠蔽と暴露」の作家」

2023-09-12 | A 本が好き 

日射しは夏、風は秋。

360
スタバで朝カフェ読書 2023.09.11

 塩尻のえんぱーくで月に1,2回のペースで開催される「本の寺子屋」の講演会。今年で12年目、とのこと。昨日(10日)の午後、文芸評論家・高橋敏夫さんの「歴史時代小説ブームの現在 ―新世代作家たちの冒険―」と題した講演を聴いた。

本題に入り込む前の余談でだいぶ時間が経って、副題の新世代作家たちの冒険について詳しい話を聴くことができなかったのは残念だった(と正直に感想を書いておきたい)。

講演で紹介された高橋さんの著書の中に『松本清張「隠蔽と暴露」の作家』(集英社新書2018年)が入っていた。で、また読み始めたが、はじめにの書き出しは次の通り。

**松本清張がかえってきた。
秘密と戦争の時代に、「黒の作家」松本清張がよみがえる。
人と社会と国家の秘密にとどくさまざまな試みを果敢に実現させた松本清張が、長い「戦後」から「新たな戦前」へと変わる今――ふたたび姿をあらわしはじめた秘密と戦争の薄暗い時代に、呼び戻される。**(12頁)

「新しい戦前になるんじゃないでしょうか」 
昨年(2022年)の暮れにTV番組「徹子の部屋」に出演したタモリは徹子さんの「2023年はどんな年になるでしょう」という問いに、このように答えた。「新しい戦前」か・・・、私もこの番組を見ていて、なるほど戦後が終って、再び戦争へと向かうような状況になってしまったな、と思った。「防衛財源確保法」「防衛産業強化支援法」がいつの間にか成立したということは記憶しておいた方がよいだろう。

上掲本で高橋さんも引用文のように「新たな戦前」という表現をしていたことに気が付いた。

って、ただそれだけ。今週はこの新書を読む。


 


「本所おけら長屋 外伝」

2023-09-09 | A 本が好き 


 『本所おけら長屋』畠山健二(PHP文芸文庫)にどこまでもついていく。

2013年に始まったこのシリーズは既に第20巻まで刊行されている。第20巻で万造とお満さんの長かった恋がようやく成就した。ここまでが第一幕で、どうやら第二幕が来春(2024年春)スタートするようだ。第二幕も完結までに10年くらいかかるのかもしれない。

480
昨日(8日)書店で『本所おけら長屋 外伝』が平積みされているのを目にして、即買い求めた。で、一気読み。帯にもある通り、描かれているのは名コンビ万松、万造と松吉の出会いのものがたり。それから浪人・島田鉄斎がおけら長屋の住人になる前の出来事。鉄斎が信州生まれだということを忘れていた。鉄斎は信州人。金太がおけら長屋に引っ越してきた時のエピソード。そして、黒石藩藩主、津軽甲斐守高宗の幼名三十郎時代のものがたり。以上の4話。

印象に残ったのは鉄斎が津軽黒石藩の剣術指南役を辞し、江戸に上る途中で泊まった宿での出来事、いや事件。宿泊客が7両という大金を盗まれる。鉄斎が名乗り出た犯人を諭す。**「お天道様を見てみろ。人は、お天道様に恥ずかしくない生き方をしなければならない。お天道様はすべてお見通しなんだぞ。(後略)**(228、9頁)お天道様が見ていることを忘れてはいけない、ということは今も変わらないはず。子どものころ耳にすることがあったこのことば、小説で読んだのはおそらく初めて。


 


跳ね出し梁

2023-09-08 | 建築・歴史的建造物・民家

480
辰野町にて 2023.09.05

 学生の頃から民家が好きで全国各地の民家を訪ね歩いていた。今はすっかり火の見櫓に心奪われているけれど、民家への興味が失せてしまったわけではない。

辰野町にあるこの民家の小屋組みが前から気になっていた。小屋梁を外壁から外側に4,5尺(位だと思う)跳ね出し、先端に束を立てて母屋を架け渡している。こうすることでの軒の出を大きくし、軒下の空間を広く確保している。このようなゆったりとした造りを見ると、いいなぁと思う。

梁の高さ(レベル)を少し高くして、跳ね出し梁の先端に母屋を直接載せる、ということも出来たと思う。そんなことは大工さんは百も承知、その上で敢えてこのように組んだのであろう。では、その意図は? ダイナミックな架構を見せたかったから? 同じような架構はこの民家の近くに他にもあったと思う。再びここを訪れたら確認したい。他の民家も束を立てているだろうか・・・。


 


「利他」の生物学

2023-09-07 | A 本が好き 

420

『「利他」の生物学 適者生存を超える進化のドラマ』鈴木正彦・末光隆志(中公新書2023年)を読んだ。8月は小説ばかり5冊読んだが、9月になって初めに読んだのは新書だった。

生物たちはお互いに弱点を補い合う「共生」という戦略で淘汰されることなく生き残ってきた。細胞からヒトまで、いくつかのレベルで共生の事例が語られている。

例えば次に箇条書きしたような内容。
・ミトコンドリアと葉緑体は外界の細菌が細胞内に入り込んで共生したという共生説(第二章)
・深海動物・チューブワームの細胞内に共生している硫黄酸化細菌(第四章)
・昆虫と植物の騙し合い(第五章):植物は昆虫に蜜だけ与えて逃げられることなく、できるだけ花粉をつけて欲しい。昆虫は花粉はどうでもいいから、楽に蜜だけ盗りたい・・・。そうか、そんな駆け引きをしているのか。
・植物と菌の共生(第六章)
・ヒトと腸内細菌の共生(第七章):腸内細菌は健康面だけでなく感情面にも影響しているという。腸内細菌を駆除した無菌マウスでは落ち着きがなくなり、学習能力が低下することが見られたとのこと。「脳腸相関」。そうなのか、やはり食事って大事なんだなぁ。

なかなか興味深い内容だった。生物ってしたたか。


 


火の見櫓のある風景 辰野町横川

2023-09-06 | A 火の見櫓のある風景を描く


辰野町横川にて 2023.09.05

 好きな風景でこれまでに何回も描いている。今までと違うのは蔵に近づいたこと。一番手前に郵便ポストを配置して、鈍い朱色をアクセントにした。

道路の両側で敷地のレベルが違うので、風景の構成が単純ではなく、捉えにくい。いつもなら30分くらいで終わる線描に45分かかった。蔵の屋根を支えている道路沿いの軸組を初めてきちんと描いた。いや、貫を一部描かなかった。

火の見櫓の存在感を際立たせようと、少し背を高くしたが、その効果は・・・。右側の電柱も高くした方がバランスが良かったかもしれない。

蔵の前にプレハブ倉庫が建てられ、蔵のなまこ壁が隠れてしまっているのは残念。倉庫を描かないでおくこともできるが、今の状態に合わせた。

火の見櫓が立っている集落には蔵があることが思いの外多い。両者の相性はよい。この組合せは好きだ。