● 先日松本市の南西隣に位置する朝日村の古刹・光輪寺を訪ねてきました。本堂の大屋根はかなりの高さですが、綺麗な形にするのにこの位の高さが必要だったのかもしれません。屋根は銅板葺きですが、数年前までは茅葺でした。
このお寺は春には参道の紅梅と枝垂桜、境内の白木蓮がいっせいに咲き、アマチュアカメラマンに人気の撮影スポットになります。
里山を背景とするロケーションも抜群で、本堂や塀の壁の白と柱など木部の黒に冠木門(かぶきもん)の屋根の赤が効いています。
境内に入って冠木門を観察してきました。冠木門の柱にも貫にもかなり太い材料を使っています。門の後方の「控え壁」には普段開放している門扉が納められています。門の脇の塀に潜り戸がついているのがわかります。
冠木門があることにはこのお寺がかつて果たしていた政治的な、といったらいいのか役目が表れていると聞きますが、具体的なことを知らないのでここに紹介することができません。いつか住職に伺ってみたいと思います。なかなかその機会はないとは思いますが。