透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

― 道路またぎ櫓レビュー

2018-03-31 | A 火の見櫓っておもしろい


長野県内の3基(左から茅野市金沢 南牧村海尻 飯山市飯山)


山梨県内の3基(左から富士吉田市新倉 甲州市大和町 富士吉田市上吉田)


左から栃木県栃木市 茨城県筑西市 福島県古殿町


■ 現在分かっている道路をまたぐ火の見櫓は以上の9基。ただし富士吉田市上吉田の火の見櫓(中段右)は敷地内通路をまたいでいる。なぜわざわざ道路をまたがせて建てたのか分からない。建設用地が確保できなかったとは思えない・・・。

過去ログの写真とは違う方向から撮った写真(ただし甲州市大和町は同じ方向)


週末カフェ読書

2018-03-30 | A あれこれ


名古屋珈琲店外観 撮影日180330


■ カフェ バロの閉店に伴い、日常生活を少し変えざるを得なくなった。

勤め帰りに梓川倭の名古屋珈琲店で『流れとかたち 万物のデザインを決める新たな物理法則』を読んで過ごす。って、ただそれだけ・・・。


 


キミの名は?

2018-03-29 | D キミの名は?


浅間温泉にて 撮影日180329

 仕事で浅間温泉の某保養所に出かけた。打合せを終えてひと休みしている時、窓からこの野鳥が見えた。慌ててカメラを取り出して撮った。キミの名は?

mt77さん、コゲラですか。白いアイシャドウが印象的ですね。


 


大町市のカラー蓋

2018-03-29 | B 地面の蓋っておもしろい

 

◎ 先日(20日)所用で大町市役所へ出かけた。上下水道課に大町市のカラーマンホール蓋が展示されていた。以前訪ねた時に見たカラーマンホール蓋(写真左)の手前に色違いの蓋が展示されていた(写真右)。左右の蓋で配色が違っている。
右の蓋は下半分の色が青で、大町にある木崎湖などの湖を連想させる。私の好みは右だ。

ライチョウの表現も違う。オスのライチョウには目の上に赤い肉冠と呼ばれる部位があるが、右は赤い肉冠が正しく描かれている。左のライチョウは目が赤い。

背景は北アルプス。左側の山はピークが3つあるから爺ヶ岳、かな。右側の山は位置関係からすると
鹿島槍ヶ岳だが、描かれている形では双耳峰の鹿島槍ヶ岳だとは判断できない。五竜岳かな。

大町市内でカラー蓋を見たことがない。どこにあるのだろう・・・。


 


朝カフェ推敲

2018-03-28 | A あれこれ



 今までは朝カフェ読書をしていたが、今日から朝カフェ推敲。いつもの席で「火の見櫓っておもしろい」の原稿に赤を入れた。パソコンの画面では気がつかない誤字や、文章の乱れが紙の原稿だと気がつく。不要な文章を削除したり、表現を変えたりと時間がかかる。読書には他の隙間時間を充てることにしよう。


 


「張込み」

2018-03-27 | A 読書日記



 『張込み』松本清張短編全集3/光文社を読み始めた。

表題作「張込み」は映画化され、また何回もテレビドラマ化もされている。映画ではヒロインの横川さだ子を高峰秀子が演じ、ドラマでは山岡久乃、中村玉緒、八千草薫、吉永小百合、大竹しのぶ、鶴田真由ら、有名女優が演じている(ウィキペディアによる)。いつ頃のことか分からないが、この映画をテレビで観たことを覚えている。だがドラマを観たという記憶はない。

なぜ「張込み」が繰り返しドラマ化されたのか・・・。それはこの作品が悲恋物語として読めるからではないかと思う。あとがきによると松本清張もはじめは推理小説とは考えていなかったという。

東京目黒で起きた強盗殺人事件は、はじめ単独犯行だと思われた。だが逮捕された男の供述により共犯者がいることが分かる。共犯の男、石井久一の昔の恋人が結婚して九州にいることが明らかになり、肺を病む石井は昔の恋人に会いに行くのではないか、という意見が捜査会議で出る。

で、刑事の柚木(ゆき)が九州に出向き、さだ子の家の向かいに偶々あった旅館の2階の部屋で張込みを始める。さだ子は28歳、亭主は20も年上。さだ子は恋愛の経験の想像も感じさせない平凡な主婦の印象。亭主が決まった時刻に家を出ると掃除、編物、洗濯、買物・・・、単調な日々の繰り返し。

**石井は死ぬ決心でいる。彼は他に女もいない。逃げまわっている彼がこの女に会いにくるかもしれないという見方を捨てることはできない**(19頁)と柚木は思う。

張込みを始めて五日目、いつもとは違う服装のさだ子が出かけていく。見込み通り、石井はさだ子に会いにきていた。**柚木が五日間張りこんで見ていたさだ子ではなかった。あの疲労したような姿とは他人であった。別の生命を吹き込まれたように、躍りだすように生き生きとしていた。**(31頁)ふたりの様子を見た柚木はこう感じる。

鄙びた温泉の宿で石井は逮捕される。柚木がさだ子に告げる。**「石井君は、いま警察まできてもらうことになりました。奥さんはすぐバスでお宅にお帰りなさい。今からだとご主人の帰宅に間に合いますよ」** 

今再びドラマ化されるとしたら、さだ子を演じる女優は誰が好いだろう・・・。


 


「鳥!驚異の知能」

2018-03-26 | A 読書日記

 『鳥!驚異の知能 道具をつくり、心を読み、確率を理解する』ジェニファー・アッカーマン/講談社ブルーバックスを読み終えた。サブタイトルの「道具をつくり、こころを読み、確率を理解する」などということを本当に鳥ができるのか・・・。

世界中の多くの研究者(日本の研究者も含まれている)が行ってきた鳥の能力に関する実験的研究をいくつも紹介して、鳥がいかに優れた能力の持ち主であるかを説いている。これだけの研究成果を集め、鳥の能力を縦横に論じるのは大変な労力を要しただろう。

「第6章 鳥は芸術家」の「印象派とキュビズムの絵を見分ける鳥」には次のような渡辺茂慶大教授の研究が紹介されている。**ピカソの10作品とモネの10作品を使って、正しい絵をつついたら褒美を与えてハトを訓練した。その後、訓練で見せたことのないピカソとモネの新しい絵と、同じ画風の持つが異なる画家の絵とで鳥の弁別能力を調べた。ハトはピカソやモネの新しい絵を選んだばかりでなく、ほかの印象派の画家(たとえばルノワール)の絵をほかのキュビズムの画家(たとえばブラック)の絵と見分けた。**(283頁)

このような実験的研究事例がいくつも紹介されているが、どれも実に興味深い。この本のカバー裏面には**はたして、人間は鳥より賢いと言えるだろうか?**という問いかけがある。

 約400頁の分厚い新書(定価1300円+税)だが、休日2日間で読み終えた。



 


新たなスタートを切ろう

2018-03-25 | D 新聞を読んで

■ 「松本の桜 開花いつ?」という見出しの新聞記事(24日付信濃毎日新聞朝刊)によると、今年の桜の開花予想は4月4日だという(日本気象協会が3月20日に発表した開花予想)。今後気温が平年を上回る日が多ければ、予想日は早まるかもしれないと記事にある。既に桜が満開の東京に遅れること2、3週間、松本平もようやく花の季節を迎える。


松本城の過去10年間の桜の開花日 新聞記事より転載

週末のサードプレイスだったカフェ バロの閉店で、ずっと続けてきた日常生活のパターンを少し変えざるを得ない。これを機に新たなスタートを切ろう。


 


黒部ダムカレー

2018-03-21 | F ダムカレー

 所用で大町市役所へ出かけた。エントランスホールに黒部ダムカレーのボードが設置してあった。ボードの穴に顔を当てて記念写真をどうぞ、ということだろう。ボードの上は黒部ダムレストハウスのカレー、下はねむの木のカレー。

*****

プロ野球と言えば巨人という時代があった。子どもたちがかぶる野球帽は皆巨人。昔はランドセルの色は赤と黒の2色しかなくて、女の子は赤、男の子は黒だった。それが今ではプロ野球の人気チームは分散しているし、ランドセルにも何種類もの色がある。商品の多品種化はどの分野にも共通する傾向だ。

観光旅行で日本に来る外国人の行き先も全国各地に及ぶし、目的地での過ごし方も様々だ。京都だって神社仏閣だけではないだろう。

このような傾向を踏まえれば、観光の目玉を絞り込まないで、これもある、あれもあると宣伝した方が時流に合っているかもしれない。このように考えると大町市役所にこのようなボードが設置してあるのも分かる。黒部ダムまでダムカレーを食べに出かける私のようなもの好きもいるのだから。

大町市役所のホールのソファに座って人を待つ間、このボードを見てこんなことを考えた。


 


「声」と「共犯者」

2018-03-20 | A 読書日記



■ 松本清張短編全集全11巻の『声』と『共犯者』を読んだ。

収録されている作品のうち、何作か記憶にる。

「顔」。劇団員の井野に映画出演のオファーが。プロデューサーに気に入られて次の作品にも指名され・・・。

**これからはぼくは重要な役として一本の映画のなかでも多くの場面に顔を頻繁に出し、有名になればなったで、ますます多くの映画に出演することになるだろう。あの男にぼくの顔が見られる可能性は、うんと強くなって、十分の一くらいな確率になろう。**(96頁)

顔は売りたい、でも売れては困る・・・、このジレンマ。井野は邪魔になった女を殺害するため、旅行に誘う。旅行中、島根県内を走る列車の中で、同じ車両に偶然女を知る男が乗っていて、**「ミヤ子さんか。えらい思いがけないところで会ったな。こりゃ驚いた。」。**(101頁)

あの男が自分の顔を覚えているのではないか。


『共犯者』に収録されている作品はどれもなかなか面白い。「小さな旅館」は娘の婿養子を父親が殺害する話。

娘婿の順治が浮気相手の女と毎週金曜日の夕方、練馬の連れ込み宿で密会していることをつかんだ父親はその宿を買い取る。宿の客室(和室)の床下を掘っておき、青酸カリ入りのジュースで殺害したふたりをその穴に埋める。完全犯罪かと思われたが、この父親がその後余計なことをしたために・・・。

案外早く全巻読み終えてしまうかもしれない。


 


新たなサードプレイスでどう過ごすか・・・

2018-03-19 | A あれこれ

■ カフェ バロ18日閉店。始まりがあれば必ず終わりがある。出会いには必ず別れがある。でもバロの閉店は悲しい。

新たなサードプレイスを探し、そこでどのように過ごすか考えなければ・・・。

サードプレイスについては家庭でも職場や学校でもない第三の場で立場や肩書のない一個人として寛げるところ、という説明をすればよいだろう。人によってはサードプレイスは居酒屋であったり、図書館であったりする。

バロは週末のサードプレイス、仕事モードから週末の休日モードへ切り替えるのにふさわしい場だった。バロで何人かの知り合いができ、毎週金曜日の仕事帰りに寛ぎながら楽しく語らうことができたのは、ひとえにオーナーの人柄、取り持ちによる。

新たなサードプレイスにバロのような場を求めるのは無理かもしれない。要はそこで仕事モードをオフできればよいのだから、ひとり読書にいそしむのもいいかもしれない。週末読書となると、朝カフェ読書を当面朝カフェ推敲、そう「火の見櫓っておもしろい」の原稿推敲にするか・・・。

新たなサードプレイスの候補になっているのは松本市梓川倭の名古屋珈琲店と松本市島内のest。でもestの閉店時間が夕方5時だと分かった。これでは仕事帰りに過ごす場にはなり得ない。


名古屋珈琲店(@松本市梓川倭)

名古屋珈琲店はバロの近くだし、分かりやすいところにあるからここでバロの常連さんと再会できるかも。もしそのような状況になれば、バロの時と同じような過ごしかたにシフトすれば好い。


 

 


これから読む科学本2冊

2018-03-18 | A 読書日記



『鳥! 驚異の知能 道具をつくり、心を読み、確率を理解する』ジェニファー・アッカーマン/講談社ブルーバックス(1,300円+税)
**鳥類が現在の地球上で大成功をおさめているのはなぜか?近年の科学研究は、彼らの高度な心的能力とそれを生む脳構造をつぎつぎに明らかにしてきた。鳥は道具を操り、他者の心を読み、確率を理解し、数百の歌を学び、数千キロを地図なしで旅する。世界中にいる翼の生えた天才たちの能力を紹介し、「知能とはなにか」に迫る!はたして、人間は鳥より賢いと言えるだろうか?** 先日行きつけの書店でこの本を目にし、以上のカバー裏面の本書紹介文と目次を読んで迷うことなく買い求めた。

『流れと形 万物のデザインを決める新たな物理法則』エイドリアン・べジャン&J・ペター・ゼイン/紀伊國屋書店(2,300円+税)
信濃毎日新聞3月11日付朝刊の書評欄にこの本が紹介されていた。
**著者らは、万物は「流れを良くするように進化しなくてはならない」ため、必然的にその形が決まっていると主張する。「コンストラクタル法則」と呼ぶこの原理にのっとり、川や血管のでき方、陸海空を生きる動物の動きの仕組み、さらに人間社会で階層が生じる必要性をも説く。科学界で完全には認められた説ではないものの、物事が形づくられる上での共通パターンに触れられて新鮮だった。(後略)**

万物のデザインを決める共通原理を説いた本、こんな興味深い内容が書かれていると知ったら、読んでみたくなる。高い本だが、買い求めた。紀伊國屋書店発行の本は久しぶり。学生のころは時々読んでいたが。


この2冊に加えて松本清張の短編全集も読み続ける。この春は読書三昧。


「サンダーボール作戦」

2018-03-17 | E 週末には映画を観よう

週末の夜は映画を観よう

 007シリーズ第1作「ドクター・ノオ」に続き、第4作「サンダーボール作戦」を観た。この作品でもボンド役はショーン・コネリー。

原爆2基を搭載したNATO空軍の戦闘機が消息を絶ち、レーダーに反応が現れなくなる。戦闘機は乗っ取られて海面へ不時着。そのまま海底に沈んだ戦闘機は目立たないようにカモフラージュされ、周りにはサメが泳ぎ回っている。

戦闘機の行方は?搭載していた原爆はどうなった・・・。原爆を奪ったのは例によって世界征服を目論むスペクター。

イギリスかアメリカの主要都市に奪った原爆を投下するという強迫が両国の首脳に届く。で、ボンドが原爆の行方を追い、ボンドガールの協力を得て事件の解決に向けて奮闘するというお決まりのストーリー。

全体的に地味な作品という印象。