『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

調子に乗って

2007年01月09日 | Weblog
昨日の日記にエンジニアって格好良いとか、憧れだとか
なんだか嬉しいお言葉が多かったので、調子に乗って・・・・

実は僕自身、エンジニアと云う呼び方は好きじゃないのです。
エンジニアってどちらかと言うと、整備や製造、生産技術の
技術者の呼び方だと思っています。

僕の場合は、設計なので格好つけて「Designer」と言っています。
自動車の設計や電気製品の設計に携わる人は工業デザイナーと言います。
僕の卒業した学校はこのデザインと言う言葉を非常に大事にしています。
本校はイタリアのサレジオ会。僕の通っていた頃は校長がフランス人で
「デザインする者は芸術が判らないと駄目」と口癖のように言っていました。

最近では5年制の工業高等専門学校なのに、カリキュラムにダンスがあるそうです。
それに吹奏楽部ではなくジャズバンドだったし、文化祭の後夜祭は
校庭にステージを作って、ロックコンサートを開いたものです。

それにスポーツも奨励していた。特にサッカーは全校あげての競技。
1年生から5年生まで各学年、各学科(僕の頃は電気、グラフィック、デザイン)
にチームがあって、ユニフォームも揃えていた。
先生もイギリス人、イタリア人、フランス人、スペイン人など等・・・・
サッカーを見ると我慢できずに混ざってやってましたので、
学内に居て、外国のサッカースタイルを見れたのも面白かった。

昨日のコメントにアートが解かる・・・・なんて、歯が浮くようなお言葉を
頂戴しましたが、電気設計とは言えそういう感性を持ち合わせているか?
で、出来上がった回路や装置は全く違ってきます。
スイッチ一つを何処に配置するか?電気回路を設計する場合にも
そういう事を意識して図面を書く人は、設計図を書く前に既に7割が
終わっていると考えていいほどなのです。

ところが今は、皆そういう事をやらずに回路図だけを描く。
僕はたとえば3ヶ月のうち、2ヶ月は図面など描かずにイラストや
出来上がりのイメージ図を描いていることが多いです。
つまり、料理をする前にレシピを作り、必要な材料は何かを決める。
工業デザインなんて、料理や日曜大工となんら変わらないのです。
僕は電子顕微鏡を作っていますが、この仕事をやる前に舞台照明を
やっていたり、車の整備士やコーヒーの焙煎をやっていたりと
全く、電気に関係ない仕事を28才までやっていました。

でも、全く関係ないようでそうでもないのです。
舞台照明で光の事を覚えたから、レンズと光の集め方が感覚的に解かる。
コーヒーの焙煎では、コーヒーの豆から出るガスやエキスのことを知り
今の仕事で、真空技術の金属から出るアウトガスのことがイメージ出来る。
車の整備では機械の作り、部品の交換・調整のしやすさ、力を伝える構造や
力学をイメージで理解している。

音楽をやっていると、音の響きや反響のことが判る。
実は音と云うのは、電子顕微鏡にとって一番厄介な敵なのです。

そんなわけで、お褒め頂いて嬉しくなって調子に乗ってしまいました。
ごめんなさい!
今度は難しそうに思われている、電子顕微鏡のことを解かりやすく
説明でも書きましょうかねぇ・・・・。

えっ?要らない?・・・・・でしょうねぇ・・・・
コメント
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