『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

僕は一匹狼

2008年04月01日 | Weblog
今日の仙台は天気図にあるようにまるで台風。
喫煙所の灰皿が吹き飛ばされて、拾ってくるのが大変でした。

今日は昨日に続き、一人で作業していたら教授がふらりとやってきて
僕の作った回路を見てみたいと、はしごを昇ってきた。
考えてみたら、この仕事を教授から請け負って6年。
肝心の回路は一回も見せた事が無かった。

そんな事をしながら、先生と一時間ほど雑談。
僕の作っている装置が次世代の分析器だっていう事を説明してくれた。
物理の世界では材料研究と物性研究に大きく分かれるんだけれど
物性の世界と云うのは、たとえばガラスの中に金属の細かい粒子を混ぜるとどうなるか?
これは電車のガラスに採用して、赤外線をカットする事で冷房の効きを
良くする省エネに繋がったり・・・・

顕微鏡は物を見る装置なんだけれど、僕の作っている顕微鏡は
既に見るだけではなく、素材の中で何が起こっているか?まで見れるそうだ。
色々、話を聞いているうちに職人の世界にまで話が及ぶ。
職人技を後世に伝える必要性、理屈抜きに作られるものに理屈をつける。
僕の好きな話が、ドンドン出てくる。

僕が先生に
「最近の若い子はキツイ事を言うとすぐに凹む」
と話をしたら、学校でもそういう人が増えて先生も困っているらしく、
どうやら、何処も一緒らしい。

大学なんて教えてもらう所じゃない。
自分がやりたい事にチャレンジして、失敗を繰り返して
失敗して怒られて、いろいろな事を覚える所と仰っていた。
「学生はお金を払って叱られに来るのが仕事だ」とも仰っていた。
何だかおかしくて笑っちゃいましたが、かつて会社で同じような事を
上司に言われた事を思い出しました。

僕が
「既存の技術に甘んじていないで、限界や極限値にチャレンジしなければ、次に新しいことをやろうとしても何も沸いてこない・・・・・」
と話をしたら、先生が共感してくれた。嬉しかったなぁ・・・・

そして、今やっている仕事が、今後の物性の世界に大きく貢献するって事を聞いて
何だか、ちょっと頑張れる気がしてきました。
他に誰も居ないから出来た話。
そういう意味ではラッキーな一日でした。

そんな話をしていて、ちょと時間が遅くなっちゃった。
でも、一人でやっている割には凄く作業が進んでいます。
不思議ですね。
僕は元々、一匹狼。一人で仕事をする方が捗るし、性に合っています。
さて、明日は相棒が来るので一人でのんびりとやる、中身の濃い仕事は終りです。
コメント
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