今日は、若手の言動がちょっと気に入らなくて怒っちゃった。
若手が設計した電気回路が誤動作すると報告があった。
症状を聞くと、ノイズで誤動作してるんだけど、
一旦、誤動作すると装置の電源を入れ直さないと駄目らしい。
詳しいことは調べていないのだが、自分の経験から言うと
なんか、電源を切ってしまう回路があるんじゃないかって
予想しながら、担当の若手を呼んで聞いてみた。
それで、安全設計の考え方がちょっとおかしいと指摘したら
若手は色々と設計が間違っていないことを言いたかったみたい。
ノイズで誤動作しないように、ポーリングといって異常信号を
時間をおいて何度か見に行って、それでも出続けているなら
回路を遮断する・・・・これは間違いじゃない。
でも、それで全部が止まってしまうのがおかしいと指摘した。
僕に言わせれば、ジェット機のエンジンがひとつ動かなくなったら
エンジンを全部止めてしまう感じ・・・・
それじゃ、飛行機は墜落してしまう。
異常な部分を、遮断して動かなくするのが先決だって思うけど
それを話したら、表情が見る見る変わる・・・・
しまいには『仕様書どおり作りました』というから、
それなら仕様がおかしいんじゃないのか?って言ったら
『承認の判子押してもらいました』って言われて、カチンと来た・・・。
『俺はお前に任せたつもりだよ。
そういう事を言うなら次から設計の詳細を全部レビューさせて、
俺が気に入らなければ一切設計させない』と言った。
何が気に入らなかったか・・・・
自分はきちんとやっている。文句を言われる筋合いは無い・・・
と言った若い技術者の言動が、どうにも我慢できなかった。
今の子は褒められることが好きで、否定されることに慣れていない。
更には怒られることにも、慣れていない。
上司も、先輩も怒らないんだな・・・妙な仲間意識がそうさせている。
失敗を次の設計に生かそうと思ったら、人の意見は聞かなくちゃ・・・・
これは、仕事だけじゃない、スポーツや遊びでも同じ・・・・
でもね、怒ったり小言を言った後は、僕のほうが気分が悪い。
後味が悪いって言うのかな・・・・・
気分転換に、喫煙所へ行ったら社長、副社長、会長がいて
そのことをぼやいたら会長に慰められた・・・・
今は怒る人間が居なくなったから、人が育たない・・・・
会社きっての『不良中年』なんだから、気にせずやれと・・・・
ついに『不良中年』は会社公認になったようだ。