僕は労働組合の役員時代に民主党の長島昭久を支援して、
数年がかりで当選させたという自負があるので基本的には民主党支持。
でもね、連合の上部団体の会合に行っても旧社会党系の訳の判らない連中が居て
民主党も似たようなものだな・・・なんて、政党として支持して居た訳じゃなく
自民党がやってきた政治じゃ駄目だなって感じていたから・・・・
長島が初当選して、次は政権交代だな・・・・なんて思っていて、
この間の選挙でついにその夢が叶ったのだけれど、蓋を開けてみれば
結局は旧自民党、民社党、社会党の連中が加わって図体が大きくなっただけ・・・
自民党のような一枚岩に近い政党のように政権担当するには
ちょっと役不足な感じがした。
それで、ふと冷静に自民党がこの15年くらいの間に
やってきたことを、真面目に見直してみた。
するとね、意外と凄いことやってるのよ・・・・
介護保険制度が出来たのがちょうど僕が役員をやっていた10年ほど前かな?
そもそも、この制度が出来る背景に、健康保険組合の老人供出金が
健康保険の財政を圧迫しているので、別枠にしようということだった。
ところが、いざ制度が始まってみると保険料が増えただけだと
詐欺に遭った様な、怒りがこみ上げていた。
でも、実際に母親が介護対象者になった時に、この制度の恩恵を受けて
少なくとも、この制度は詐欺じゃないことは解った。
問題は多々あるけれど、見直しをして行けばいい制度になると思った。
でも、本当に変わったのはその制度のお陰で、世の中の意識が変わったこと。
まず、会社で介護目的で休暇が取りやすくなった。
親を病院へ連れて行くことが多かった僕は、休むときに
『親を病院まで連れて行くため』と、言える様になったこと。
以前、子供が生まれるからとか親の面倒を見るからと
出張要請を極力断っていたら、その当時の上司に
『俺は子供が生まれた時も、親の死に目にも遭っていない』
などと、仕事第一の自分を自慢げに話し、遠まわしに嫌味を言われた。
僕は、逆にそんなことを言う人の人格を疑ってしまった
でも、今は大手を振って介護を口に出来るし、社会もそれが当たり前になってきた。
法律で保障された休暇制度がある限り、拒否は出来ないからね。
保険の支払いが多くなったなんて、小さなこと。
社会の意識を大きく変えたこの法律は、素晴らしいなって
最近になって思うようになった。
民主党の子供じみた政治手法を見せ続けられていると、
『自民党の政治は本当に悪かったのか・・・?』なんて思ってしまう
今日この頃なので有ります。