上川からバスに揺られ着いた層雲峡も雨だった。
秋には紅葉に彩られる岩肌も雨に煙る。
バスターミナルも閑散としている。
黒岳ロープウェイも運休。
1時間近く待ち、大雪高原山荘からのお迎えが来た。
この16:30のお迎えは予約が必要だが、客はどうやら私達だけのようだった。
これなら、電話して早く迎えに来てもらえば良かった。
後で気がついても遅いが・・・。
国道273号線から林道に入り、ガタガタ道を35分ほど、運転されている
宿のスタッフから熊の話などを聞きながら、はぁ、着いた~。
部屋は1階の立ち寄り客の休憩所の隣。
この部屋(12号室)は、風呂場にもトイレにも近くて、大のお気に入り。
空いてて良かった~。
部屋から正面に「ヒグマ情報センター」が見える。
高原沼めぐりをするには、ここでレクチャーを受け、背後の森へと入って行く。
いわば関所のようだが、ここのスタッフが高原沼一帯のヒグマの監視をしてくれてる。
今日(9/17)現在そろそろ紅葉も始まってきたようで、
しばらくは大勢の人達で賑わうだろう。
この大雪高原山荘もトップシーズンを迎え、満室の日が続く。
トップシーズンの宿泊料金が@15900。
トップシーズン以外なら@10650で宿泊できる。
二畳ほどの踏み込みに八畳間の部屋。
電気ポットに空の冷蔵庫まで用意されている。
秘湯の宿と呼ぶにふさわしい立地条件だが、宿は快適に過ごせる。
さぁ、風呂、ふろ。
やっぱり温泉宿はいいなぁ。
白濁の硫黄泉がざぁざぁ掛け流し。
もったいないほどの湯が湯船からあふれ出る。
温泉はこうでなきゃ。
雨にもかかわらず露天へ。
内湯よりは、ややぬるめ。
昨夜は満点の星空だったらしい。
この露天風呂に入りながら、都会では見れない満天の星を眺めるのが
夢なんだが、残念な事にしょぼしょぼ降る雨に打たれながらの入浴。
食堂で夕食が始まる。
左端はチーズと鹿肉のハム。
鹿肉と豚(?)のひき肉ダンゴがメインの鍋。
大雪山一帯でもエゾ鹿が増え、獲った鹿肉の有効利用の一環らしく
今年は鹿肉が料理に多用されている。
猟師が高齢化したのも鹿が増える一因とか。
自衛隊の力を借り、空からもヘリコプターを投入し、
大々的な撲滅作戦を展開したが、空振りに終わったらしい。
煮立ったらこんな具合で、肉ダンゴは少々固いめだが、臭みや嫌な感じはない。
大ビンビール・地ビールなどのドリンク1杯がサービスでつく。
小ぶりなニジマスの焼き物。
淡白な身で、イワナより好きかなぁ。
ピンク色のアンが珍しかったが、正体は紅生姜とか。
他にも天ぷらが出た。
全体に簡素な山の料理だが、きちんと調理され味も良い。
最初から全部並ぶわけではなく、天ぷらや焼き物などは後から供される。