またしても食料品汚染問題が起こった.。
これまでも、農薬混入のギョウザ、賞味期限切れ菓子、産地偽装肉やうなぎ、事故米などなど枚挙にいとまがない。
今回は、なんと有害物質のメラミンを牛乳の中に混ぜていたとは、信じがたい話である。
今回も、中国生産の食品である。
報道によれば、中国ではメラミンを含んだ粉ミルクにより、何万人もの乳児が被害を受けており、病院には長蛇の列が出来ていた。
それも酪農農家が、原乳を水増しして薄めて、薄まったたんぱく質を「メラミン」で補い高たんぱくの牛乳に見せかけるのだそうだ。
さすがに牛乳を輸入する事は、あり得ないと思うが、加工乳製品としては、かなりいろんな形で 輸入しているようだ。
これらのメラミン入り加工食品が、どのような形でどれだけ国内に入っているのかは、全く消費者には判らない。
農林省の検疫は、どうなっているのか?確かに加工食品の検査が困難である事は、
充分理解されるが、だからこのままでよい訳ではない。
国民の食の安全を守るという意識が欠如しているとしか思えない。
過って中国製のペットフードもメラミン入りが原因で、欧米で大量の死亡事故が発生した。
今回のメラミン牛乳事故も、かなり以前から判っていたのに、オリンピック開催中で隠していたそうだ。
このように多くの現状を見ていると、食の安全を守るには、性善説では対応できないのでは?
事故が発生してからでは遅いのだ。
農水省は、もっともっと現実を受け止めて、検査システムと技術を開発して、
性悪説で何かが起こりうると考えて、臨んで欲しいものである。