先に実施された公立学校の全国学力テストの結果が発表され、その結果の検証に対する意見が、新聞などでいろいろな意見が出されている。
報道によると、今回は2回目であるが、都道府県別の結果は ほぼ前回と同じ傾向で、地域間の学力差が固定化しているようだ。
今回の結果から読み取れるのは、生活習慣と成績の相関関係が極めて強い ということである。
「生活習慣」とは、いろいろ考えられるが、規範意識のある規則正しい生活、家族間の対話、地域との係わり、テレビや娯楽への程度など生活環境が学習意欲に大きく影響しているそうだ。
地域格差も顕著であるが、秋田・福井など地方で高く、都会では低い傾向を見れば、その生活環境はかなり違っており、格差に与える影響は納得できるようだ。
また、あまり報道されていないが、教える側の問題も無視できないのではないだろうか?
教職員組合も地域によってテストそのものに意見の食い違いがあり、
如何に教えて子供達の学力向上に努力しているかも、大きな要素だろうと思う。
特に、注目したのは、地域住民の学校教育活動への参加程度が 非常に結果へ大きく影響しているということである。
教育の成否は、学力のみならず人間教育にも 学校と家庭と地域が一体となって取り組むことが、不可欠であり、鍵であると信ずる。
周辺の学校でも、安全を守る活動、授業参観、課外活動、運動会、情報の共有など開かれた教育を目指して地域住民の積極参加が求められている。
自分も積極的参加しているが、現在の教育問題を実感している。
学力テストのあり方の検証も必要であるが、教育界・行政・地域が一体となって 自らの問題として考えていきたい。