冬空の寒い朝であったが、この日も江ノ島海岸を目指してロングランへと走り出した。
海岸までの引地川ではカルガモが、老夫婦が撒く餌を求めてどこからか集まってきて取り合っていた。
鵠沼海岸についてみると、重く雲がかかっていたが、遠く伊豆半島や大島が望めて静かな冬の海の様相であった。
先月まで存在したビーチバレーのコートも取り払われて、訪れる人影も少なく、
ブルトーザによって砂浜の大掃除が行われており、すっかり冬の砂浜に様変わりしていた。
江ノ島までは、西浜の砂浜を走ったが、今日はサーファーの姿もまばらで珍しく静かな光景である。
片瀬漁港入口には、藤沢『エコちゃり』のステーションが設置されていて、約20台のサイクルが準備されていた。
丸の内や横浜ベイサイドなど各地で、環境に優しい地域づくりを目指して、環境省の指導により
実施されているが、試験期間は21日までだそうで、その普及が期待されている。
江ノ島弁天橋も、12日から始まったイルミネーションのデコが準備されており、
夜になると江ノ島中が鮮やかな光に彩られるのだろう。
江ノ島弁天橋を渡ると、島の内では平日でもあり人手は少なく、若い外国人グループが、
参道から江ノ島神社まで闊歩しているのが、目立つ程度だった。
神社に到達して、今年も健康でつつがなく過ごせて新年を迎えられることを感謝してお参りしたが、
「まだ、今年は2週間残っており、油断するな・・・」と、警告を受けた気がした。
江ノ島神社は、縁結びの神としても有名であるが、境内の『むすびの樹』は、
二本の樹が根本で一つになったイチョウの大木で、ハートマークの絵馬がビッシリと釣り下がっていた。
お参りの後、島内を一回りしている頃には、陽射しも出てきて冬の青空に変わり、島から見下ろす展望は一変していた。
展望台には、縁結びを願う鐘も吊るされていて、恋願う客はいつも並んでいると聞くが、この日は一組だけだった。