先日、今年の子供の『全国体力テスト』の結果が、文部科学省から発表された。
都道府県別では、今年も大きな変動は無いようで我が故郷『福井県』は、小学生男女と中学女子で、
第1位を堅持して「3冠王」となり、中学男子も3位だったそうで素晴らしい。
先の『学力テスト』においても、秋田県とともに全国のトップクラスで、『文武両道』を実証してくれた。
この傾向からみて学力と体力の相関関係があると分析されているが、その結果を生み出す要因については、やはり地域と家庭の生活習慣が大きく影響を与えていることは、否定できないだろう。
学校における教育姿勢や体制のみがクローズアップされがちであるが、子供たちが住んでいる生活環境が一番影響度が大きいと思われる。
都会の生活習慣では、まず、学校から帰宅後に子供たちで遊んでいる姿が、殆ど見られない。
塾通いであったり、家の中でゲームだったりで遊ぶ機会も少ないのだろうか?
福井の生活環境を見てみると、三世代同居率や貯蓄率、共稼ぎ率などが、全国でも常に上位にあり、
家族一体となって子育てする環境があり、朝食を摂り運動して会話のある習慣が思い浮かんでくる。
地域活動も盛んなようで、『学校と家庭と地域』の一体となった連携は、非常にうまくいっているそうだ。
子育ての議論が保育園の待機児童問題など騒がれているが、まずは地域の生活環境を自分達で守ることが第1で、その上に行政のバックアップがあることが望ましいと考える。
地域の学校ボランテイアに参加して、登下校の子ども達と朝の会話を試みているが、
子ども達の反応は、ハキハキと挨拶してハイタッチをする子や視線を逸らす子など様々で、
朝食も食べないで登校する子も少なくないようだ。
大阪府の橋下知事も、全国平均を下回り低迷する事を憂い、記者会見で地盤回復に叱咤激励されていたが、教育関係者のみでなく地域による問題認識を共有して強力することが肝要ではないだろうか?