年の瀬せまるこの日、暖かい日であり、鎌倉を散策した。
鎌倉駅界隈は、この日も観光客やお散歩族が多勢見えており、小町通りや若宮通りへと繰り出していた。
駅前近くでショッピングの後、由比ガ浜通りの商店街を歩いてみると、これまで何気なく通り過ぎていたが、古い伝統の老舗が多いのにはビックリ。
「六地蔵」の交差点には、赤頭巾をかぶった六体の地蔵がそれぞれの顔を見せていたが、
元々は罪人を弔うために作られたそうであるが、苦しい顔が表現されているようだ。
この交差点近くには、小さな素敵な雰囲気のお店が多い。
わらび餅の「こ寿々」の甘味処や古家具の「そうすけ」など、レトロな雰囲気が漂うお店である。
また、道路の反対側には古い建物があり、「これは?」とカメラを構えていると、通りすがりの方から、
元鎌倉銀行の出張所の建物で『THE BANK』という飲み屋のバーだと教えてくれました。
営業開始前でしたが、店内は小さいながら素晴らしい雰囲気でカウンターも銀行のままだそうである。
由比ガ浜通りの街をぶらぶらと歩き、江ノ電和田塚駅から腰越に向かい、「満福寺」へ立寄ってみた。
途中車窓からは、イルミネーションで輝く江ノ島が望めて素晴らしい光景が拡がっていた。
「満福寺」は、義経ゆかりの地で、鎌倉へ入るために「腰越状」を書いたと伝えられる宿坊であり、
この日は既に閉じられていたが、鎌倉彫の襖が垣間見る事ができた。
鎌倉は、どこを散策しても歴史と文化の街として奥が深いが、サイクリングやジョギングでは
気付かなかったところも、お散歩では新しい発見が多く、訪れる人が絶えない魅力を感じるところである。