この冬一番の寒波到来で、各地で積雪のニュースが流れた寒い日だったが、快晴の青空となり、
スケッチ仲間たちと横浜山手地区のスケッチ&西洋館散策に出かけた。
早朝から寒風吹きすさび富士山も冬の姿で背中を押してくれるようだった。
山手には、先週も出かけたが、山手に着いてアメリカ山に上がると、ベイブリッジや横浜港の眺めは、
冬らしく澄み切っていて素晴らしい景観が待っていてくれた。
午前中は、山手大通りの外人墓地前に腰を据えていつも一番に目をひく、『山手十番館』に挑戦した。
冬の陽を浴びた十番館の姿は、数多い山手のスケッチポイントの中でも、一番好きなモチーフである。
横浜山手大通りは、『日本の道100選』にも選ばれていてエキゾチックな雰囲気が漂い、訪れる人はいつ来ても絶えない。
寒さのせいか、この日は通り過ぎる人影も少なく、気持ちよくペンを走らせていたところ、
突然共通の知人にバッタリと出くわして、お互いビックリ。
聞けば、やはりスケッチに来られたそうで、共に余りの偶然に驚いた。
十番館もこれまで何度も描いているが、眺める位置や切り取り方でとにかく面白いが、難しい・・・
左手の外人墓地からのマリンタワーやランドマークを望む景観も、快晴の青空で素晴らしく絶景であった。
描き終わるころには、近隣の学校帰りの生徒や道行く人が多くなり、「まあ~素敵ですね・・・」と声をかけてもらい、出来栄えに不満足も寒さに震えながらテンションは上がってきた。
寒さしのぎで港の見える丘公園に移動して、ベイエリアを望むレストランで昼食をとり歓談した。
午後は、丘公園内のローズガーデンに移動してイギリス館を描いてみたが、風も弱く暖かかった。
思い思いに今年の集大成を描こうと臨んだが、途中から寒さに怯えてそこそこに筆を置き引き揚げた。
西洋館では、プロのコーデイネーターによる『世界のクリスマス2009』が開催されており、
色とりどりの世界のクリスマスツリーが楽しめ、館内は多くの訪問者で賑わっていた。
館内の暖で冷え切っていた体も温まり、フランス山を経て中華街へと向かったが、
元町あたりから珍しい冬の雲に出くわして、しばらく見入っていた。
仲間が付けたこの雲の名前が『ドラゴン雲』で、まさしく餌を追うドラゴンにそっくりだった。
中華街の宣伝イベントかと思われるドラゴンが舞う中華街は、花金のためか忘年会の客が続々とビジネス街から押し寄せていたが、早めに切り上げた頃にはドラゴンも消えていたようだ。